Japanese
kittone
Member:ヤマザキ ユウキ(Ba/Composer)
Interviewer:吉羽 さおり
2020年に結成し、昨年HANAとヤマザキユウキの編成となったkittone。TOWER RECORDS×Eggsチャートで首位となった「君を詠む」、「春ノ嵐」、「名前を呼んで」などのシングルで、叙情的でポップなサウンドと心の内を繊細に歌にしてきたkittoneがアルバム『独白』をリリースする。本作で、これまでリリースしてきた曲もある物語の1ページであったことが明かされる。ひとつの物語、ひとつの人生を通して、どんな瞬間を愛おしく感じ、どんなことに心が揺れ動くのか。そのきらめきを封じ込めたような曲が並ぶ。全曲を手掛けたのは、現体制となって初めて曲を書き始めたというヤマザキだ。前回(※2023年10月号掲載)はメールでのインタビューとなったが、今回は対面によるインタビューで、kittoneの世界、ソングライターとしての想いを語ってもらった。
-ヤマザキさんとHANAさんの現体制となってから、まとまった作品としてはこのアルバム『独白』が初めてとなります。今の形になって音楽面、アレンジ面で変化を感じますが、kittoneとしてはこのアルバムに至るまでどのように進んできたのでしょうか。
もともと3人編成のときは脱退したメンバーがメインで曲を書いていたので、僕は曲を書いていなかったんです。なので、1からやるくらいの気持ちでふたりで始めていて。
-"ふたりになったが曲はどうしようか、じゃあ自分が書くか"という?
そうですね。前回の『ラストノート』(2021年リリース)というミニ・アルバムに収録されている「とけない魔法」は、脱退したメンバーとの共作で。今回のアルバムに収録されている「君を詠む」が僕が作った最初の曲になるんですけど、メンバーが脱退した時点でバンドは終わったなと思っていたんですよ(笑)。これで終了かという感じだったんですけど、ヴォーカルのHANAがふたりでもやりたいと言ってくれて。あと「君を詠む」はアレンジャーに安田そうしさんに入ってもらって、僕とふたりで作っているんですけど、安田さんも"ひとりで曲を作りながら続けていけるんじゃないか"って言ってくれたので、"じゃあやってみようかな"っていうことだったんです。
-そこからkittoneとして改めてどういう音楽をやっていくかなど、試行錯誤があった感じですかね。
はい、大変でしたね(笑)。
-ただ今回のアルバムを聴くと、目指す形はあったのかなというのは思います。
そうですね。もともと、曲作りは脱退したメンバーに任せていたんですけど、バンドを運営していくとか、どういう存在にしていきたいかというところは僕がやっていて、そこは役割分担していたので。むしろ曲も作るようになったことで、そことの整合性もとれるようになっていますね。
-その、"どういう存在にしていきたいか"というのは。
僕の好きな音楽がそういうものだったのも大きいんですが、日常とかミュージシャンのパーソナルな部分を表現するというよりは、小説や映画を観ているような音楽を展開していくバンドになれたらいいなというのは漠然とありました。
-最初に作った「君を詠む」も、その思いがあって形にできた曲ですか。
「君を詠む」を作ったときは、とにかく曲をたくさん作らないといけないこともあって、あまり何も考えていなかったです(笑)。
-それでもこれだけの曲が書けちゃうわけですか(笑)。
書けましたね、ちょっと才能としか言いようがない(笑)。それで、歌詞をどうしましょうかという話になって。歌詞も自分で書いたことがなかったので、できれば誰かに書いてほしかったんですけど、やってくれる人もいないし。ということで頑張って書いたんですが、そのときはまず短い小説みたいなものを書いて、その中の一場面を俯瞰するというやり方をしたんです。ひとつのストーリーさえ作れば無限に曲が書けそうだなと思って。それが固まってからは、例えば「いつかの君へ」は「君を詠む」の続きの物語になっていたり、「君を詠む」は登場人物がふたりの設定なんですけど、そのふたりが出会ったときの話をそれぞれの視点で書いたのが「春ノ嵐」と「名前を呼んで」で、全部がひと繋がりになっていて。今回のアルバムで、ストーリーとしては初めから終わりまで書けたなという感じなんですけど、さらに中身の部分に関してはこれからいくらでも書けるし、続きも書けるし、まったく新しいものを書いてもいいなと思ってます。
-なるほど、そういうことだったんですね。歌詞を見ていくと、たぶん書いてる人の頭の中にはひとつの街があるんだろうなと思っていたんです。こういう景色があって、ここに駅があって、駅を出るとこんな街並みでとか、そういうのも具体的に見えてくる感触でした。
景色についてはその時々で、自分の住んでいるところをモチーフにしたり、あとはそのときハマっている映画や漫画を参考にしたりとかもしています。
-最初にその小説みたいなものを書こう、というのはどういう発想だったんですか。
読むことは好きでしたけど、小説を書くのも初めてだったんです。あまり覚えてないんですけど、いろいろと苦労した末にそういうふうになったんですかね。
-まずは設計図、プロットを書いてみようという。その小説ってどこかで公開したりはしないんですか。
しないです(笑)。人に見せるものではないかなと。でもいつかそういうのもできたらというのはありますね。
-では改めて、こうして初めて作った曲たちがシングルなりアルバムとなって世に出ていくというのもあまりないことだと思いますが、作曲での苦労や、こういうところが難しかったというのはありますか。
音楽理論とか知識があまりなくて。もともとはベーシストとして、いろんなバンドやシンガー・ソングライターの方のサポート・メンバーとしてただただベースを弾く人だったんです。0から1を作る経験が初めてで、音楽的なセオリーをまったく知らないところから始めているので、そういうところで人に力を借りることが多かったですね。まず1曲ぶん、僕が歌のメロディとコード進行とリズム・パターンを作って、それをアレンジャーに投げて。エレキ・ギターとかピアノなどの上モノを入れていただいて、そこからコツコツと詰めていくという感じですね。
-自分が思い描くサウンドや音世界に近づけていくと。
そうです。なので1曲を作るのにすごい時間がかかるし、やりとりをしながら作っていく感じで。
-ちなみにその曲を作っていく段階で、ヴォーカリストであるHANAさんの意見は反映されたりするんですか。
これがまったくなくて、できあがったものしか渡してないんですよ。それもろくに説明もしないで渡していて(笑)。
-HANAさんとしてはバンドを続けたいと積極的だったけれど、それがどういうものでということよりも、kittoneをやりたかったという感じですかね。
そういうことなんですかね、ちゃんと聞いてないのでわからないんですけど。3人からふたりになったとき、もうkittoneは終わるものだと思っていたので、僕はひとりでボカロPになろうと思っていたんですよ。そうすれば家から出なくていいし、好きなときに曲を作って、好きなときに発表して......という準備を進めていたところだったんですけど、でもkittoneを続けることになって。人間でやるか初音ミクでやるかの差しかないなと思っていたんです。
-ヴォーカリストにとってはすごく難しいことを言っていますね(笑)。
(笑)でも曲ごとに歌い方や声の出し方を工夫してやってくれているので、それはそれで面白いんですよね。ろくに曲の説明もせずにデモを渡して、違った解釈で返してくれるので。それが想像しなかったものになったりもするから、それが人間とやっているメリットだなというか。
-ボカロPになろうという思いがあったということは、ヤマザキさんは自分で曲を作っていくことに前向きな感じではあったんですね。
やれるようになれればいいなという感じでした。kittoneという縛りがなくなったら自由なので、ちょっとずつ勉強してやっていこう、くらいの。
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