Japanese
kittone
2023年10月号掲載
Member:ヤマザキユウキ(Ba/Composer)
2020年結成の男女ユニット"kittone(きっとね)"が、8月から3ヶ月連続で配信限定シングルをリリース。"kittoneの最新モード"をアップデートしていき、今後の活動に繋げるべく実施された今回の試みでは、ユニットの"新しいスタンダード"となる曲、"コアな部分"を表した曲、そして"その後のkittoneを感じられる曲"がラインナップした。そんな3曲について、ベーシスト/コンポーザーのヤマザキユウキにメール・インタビューで訊いた。
-Skream!初登場ということで、ユニット結成の経緯を教えてください。
"女性ヴォーカルの作品を作ろう"と2020年1月に当初は3人組バンドとして結成しました。発起人だったメンバーが2023年2月に脱退したのですが、残った僕とHANA(Vo)のふたりでユニットとして活動を継続することになり現在に至ります。
-(おふたりそれぞれの)ルーツとなるアーティスト、よく聴いていた音楽など教えてください。
ふたりとも、00年代のヒット・チャートに入っているようなJ-POPを好んで聴いていたと思います。
-バンド名"kittone"の由来について教えてください。
未来に向けてのなんとなくポジティヴな響きが気に入ったのでこれにしました。
-今回、どのような経緯で3ヶ月連続リリースをすることになったのでしょうか。
配信だと曲が完成してからリリースまでの期間を短くできるので、本気を出せば曲が完成したばかりの新鮮な気持ちを保ったままリリースを迎えられるというメリットがあります。今回はそれを利用して、完成したばかりの曲をなるべくできあがったときのままの気持ちを持って立て続けにリリースしていくことで"kittoneの最新モード"をどんどんアップデートしていく感覚が得られたら、それが今後活動していくモチベーションに繋がるだろうし、その先の展開にも勢いをつけられそうだなと思ったのでやることにしました。それに僕は"kittone歴=作曲歴"なので、作曲家としての自分を成長させるためにも期限を設けて曲を作り続けるという経験がもっと必要だと前から思っていたので、ちょうどいい機会でした。
-第1弾シングル「いつかの君へ」は、爽やかなサウンドとセンチメンタルな恋心を乗せた歌詞が印象的な楽曲ですね。改めて作品のコンセプトや込めた思いなど教えてください。
バンド・サウンドに印象的なピアノ、ストーリー性のある詞を乗せたキャッチーなメロディを明るくもどこか切ない歌声で歌う、というkittoneの新しいスタンダードを作ろうと思って作った曲です。歌詞は、僕が初めて書いた「君を詠む」(2022年リリースの両A面シングル『君を詠む/緋密』収録)という曲の続きを書こうと思って書きました。
-第2弾シングル「ある夏の記録」は、波音をかき消すかのようなイントロで始まる、ギター・サウンド主体のロック・ナンバーですね。この楽曲に込めた思いや、作品のコンセプトなど教えてください。
「いつかの君へ」でkittoneとしての王道のようなものはいったん作れた気がしたので、今度はもっとコアな部分というか、個人的に好きなものを作ろうと思って制作に取り掛かりました。いわゆる当て書きのようなことがしてみたくて、ずっと大好きだった漫画作品の主題歌を作るつもりでサウンド、歌詞を構築していきました。その漫画が夏を舞台としたものだったのでわかりやすく夏を連想させるために波の音を入れてみたり、それを読み終えてその物語を回想しているときの自分の気持ちをもとに音色や言葉を選んだり、今までにないやり方を駆使しながら新鮮な気持ちで曲を作ることができて、改めて作曲という行為の自由さを感じることができました。
-3ヶ月連続リリースのラストを飾る第3弾シングル「長い夢」はどのような楽曲になりましたでしょうか。楽曲に込めた思いや、作品のコンセプトなど教えてください。また、この曲を連続リリースの締めくくりに持ってきたのは何か意図があったのでしょうか。
3ヶ月連続リリースも終わりが見えてきたので、最後は"その後のkittoneを感じられる曲"ができたらいいなと思って作りました。結果、初めてのミドル・バラードになりました。現状ライヴの予定もないので、今は音源としての楽曲そのものの美しさのようなものを追求したいと思っている気持ちがこの曲に反映されていると思います。
-3ヶ月連続リリースを通して、制作&レコーディング秘話などあればうかがいたいです。
秘話ではないですが......基本的にkittoneはアレンジャーと僕で共同で編曲をして、ギターとドラムとピアノはサポート・メンバーに演奏してもらっているのでかなり楽をさせてもらっているほうではあるのですが、今回の3曲はギター・ソロやアコギも自分で弾いてそのためにギターを練習したり、配信シングルのジャケットも全部自分たちで作ったり、慣れないことも多いなかずっと制作に追われていたせいか合間合間の記憶があまりありません。作ってすぐに出す、を3ヶ月連続でやる発想自体は良かったとは思ってますが、たぶんもうやることはないです。
-今後の活動のご予定など教えてください。
これまでにシングルCDや配信限定シングルで個別に曲をリリースしてきたので、そろそろひとつにまとめたものを作れたらいいなと思って制作中です。
-今後の展望や目標を教えてください。
とにかくいい曲、自分たちがいいと思える曲を作って出してもっとたくさんの方に聴いてもらうというところに尽きるのですが、僕たちはライヴも大好きなので生で楽曲を聴いてもらう機会も作っていって、もっともっとkittoneをいろんな方向に広げていけたらいいなと思っています。
-最後にSkream!読者にメッセージをお願いします。
ここまで読んでくださってありがとうございました。きっと初めて僕らの名前を目にする方がほとんどだろうなと思いますが、名前も知らないkittoneの記事をここまで読んでくださるあなたはきっと素敵な方なんだろうなと思います。そんなあなたにこそ、あなたの耳で聴いて、あなたの心で我々の音楽を判断してもらいたいです。少しでも気に入ってもらえる箇所があれば、どうかそばに置いてやってください。kittoneといいます。よろしくお願いいたします。
RELEASE INFORMATION
kittone
DIGITAL SINGLE
「いつかの君へ」
[Yamaha Music Entertainment Holdings, Inc.]
NOW ON SALE
配信はこちら
kittone
DIGITAL SINGLE
「ある夏の記録」
[Yamaha Music Entertainment Holdings, Inc.]
NOW ON SALE
配信はこちら
kittone
DIGITAL SINGLE
「長い夢」
[Yamaha Music Entertainment Holdings, Inc.]
2023.10.25 ON SALE
配信はこちら
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伊東歌詞太郎
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"ナガノアニエラフェスタ2024"
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Plastic Tree
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Rhythmic Toy World
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LUCY IN THE ROOM
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