Japanese
綾野ましろ
2024年03月号掲載
Interviewer:吉羽 さおり
2014年にTVアニメ"Fate/stay night [Unlimited Blade Works]"1stシーズン・オープニング・テーマ「ideal white」(2014年リリースの1stシングル表題曲)でメジャー・デビューし、数多くのアニメのテーマ曲を歌い、力強くも透明感のあるヴォーカルで作品を印象づけ、国内外にファンを持つシンガー 綾野ましろ。高い人気を誇るなか、2021年末でレーベルを離れ活動を休止していた彼女が、本日3月1日にニューEP『FLAVOR.』で第2章を幕開けた。和楽器バンドのベーシストでありボカロPとしても活動する亜沙をプロデューサーに迎えて放つ今作は、正統派で豊かな表現力で歌うシンガーというイメージを超え、甘美さも毒っぽさも孕んだロックやポップスでと、様々な表情を見せる1枚となった。作品をもとに、第2章へと至るプロセス、そしてシンガーとして、アーティストとしての歩みについて語ってもらった。
-2024年より活動再開、ニューEPのリリースやライヴ"綾野ましろ Reboot GiG -FLAVOR of FUTURE-"の発表があり、ファンの方も待っていた、という感じだったと思いますが。まずは、活動をお休みしていたこの約2年は、綾野さんにとってどういった時間となっていたのでしょう。
2014年のデビュー以来いろんな活動をしてきて、いったんここで綾野ましろの第1章を終えるではないですが、一度故郷の北海道に帰ってしばらく充電をして戻ってこようかなとか、新たな挑戦をしようかなと思って、自分ではポジティヴな気持ちで故郷に戻ったんです。ただ、これまで何年も心も張り詰めていただろうし、緊張感もあったのかもしれないなとか、こういうところが自分にとってストレスや負担に感じていたのかなという部分はあって、なんとなくそれを見ないふりをして過ごしてきたのが、充電期間に入ろうというタイミングでプツンと緊張の糸が切れてしまったというか。心と身体の調子をがたっと崩してしまったんです。
-そうだったんですね。
その2年間は、もともといただいていた音楽のお仕事や、自宅やスタジオを借りて歌ったりということは、北海道のスタッフさんにサポートしてもらいながらやっていたんですけど。心身の状態もあって、表立った活動ができないというのはありましたね。でも常に音楽のことは考えていましたし、もう少し自分が穏やかな気持ちになって、第2章に向けて頑張っていこうかなと思えるタイミングまでは、あえて無理をせずにしっかり充電をしようという意味も込めて休んでいたんです。
-いったん、忙しく仕事をしてきた東京を離れ、故郷である北海道に戻ったことで自分の不調に気づいたり、しっかりとお休みをすることもできた感じですかね。
そうですね。これが札幌でとなるとまたいろんな刺激があったりするんでしょうけど、地元の洞爺湖町に戻ってすごく静かな暮らしをしていました。私にとって音楽は趣味でもあり、お仕事としても音楽をやってきて、ストレスの発散やリフレッシュ方法も全部音楽で、生活に音楽がずっと根づいていて。元気になったら、自然と戻っていくんじゃないかなっていう気持ちはずっとありながら、でも日々気持ちの波があったり、物理的にもちょっとしたケガもあったので、ライヴができるようになるまでリハビリ期間にあてたりもしていました。約2年間でしたけど、コロナ禍というのもあってライヴとしては配信ライヴ("綾野ましろ「LIVE CHRONICLES」-STUDIO LIVE STREAMING-")が最後だったので、実際に今回復帰やライヴの発表をしたときに"僕は(生の)ライヴは4年ぶりです"という声もあったんですよね。下手したら忘れていてもいいくらいの時間なのに、応援してくれている人がまだまだ残っていてくれていることがすごく嬉しかったです。
-復帰や第2章へという話は、どのように進んでいったのでしょう。
お休みや療養をしている間も、関係者の方が"最近どうしてますか"という連絡をくださったりしていたんです。なかなか"いつから動きます"という明確なお返しはできなかったんですけど、ライヴで長い間サポートをやってくれていた広末 慧さんが、今回プロデュースをしてくださった亜沙さんと長い付き合いがあって、亜沙さんが歌える人を探しているということで連絡をくれたんです。そこの経緯は運命的だなと思うんですけど、亜沙さんの周りでは私と関わったことがある人が結構いて、そこで何度か名前が上がっていたみたいで。
-亜沙さんとは、面識はあったんですか。
亜沙さんとは、私がデビューして間もない頃に海外のイベントですれ違った、くらいしかなかったんです。もちろん一方的に亜沙さんのことは存じていたんですが、どんな方なんだろう? とか、私と音楽性が違うんじゃないかなとも思ってましたし、こちらもまだ万全な状態ではなかったので、お返事をお待ちいただいていたんです。そのあと、もし気が変わっていなかったり、まだ興味を持っていただけるようでしたらお話ししてみたいですとお伝えしたところ、お会いすることになって、亜沙さんがマネージャーさんとはるばる北海道まで来てくれて、私のデビュー以来の恩師である作曲家 安田史生さんも交えて、いろんなお話をしたり、おいしいご飯も食べたりして。私は結構敏感というか、その人がどんなことを考えているのか、どんな方なのかがなんとなく感じ取れることがあるんですが、亜沙さんはすごく頭の回転が速くて誠実で、何より音楽を楽しくやろうよというマインドがあって、一度心と身体をお休みさせていた自分にとっては、そういう方々のもとであれば、以前よりも前向きに音楽活動ができるんじゃないかなと直感したのがきっかけで、"ぜひ、ご一緒させてください"となったんです。
-そういうお話があったのはいつ頃のことですか。
昨年の春とか、半ば頃だったと思うので、そう考えると、そこからライヴやEPの制作を含めると急ピッチで進んできた感じですね。
-漠然とでも、自分で綾野ましろ第2章のイメージ像というのは描いていたりもしたんですか。
綾野ましろはアニソン出身でアニソン歌手なので、アニソン歌手としての歌や活動が求められる部分はたくさんあると思うんです。そこは自分自身がデビューしたきっかけでもあるし、大切にしたいところなんですけど、そこを軸としながらも新しいことに挑戦してみたいというのが、今回のEPの楽曲やヴィジュアル面──ファッションやメイクにも表れていますね。初期衝動となるのは、心躍ることで。自分が楽しむことでファンのみなさんが楽しんでくれて、相乗効果になるはずだから。自分が自分のことを好きでいて、楽しんで大好きな音楽をやっていて、大好きなファンのみなさんと一緒に作る空間を目指したい。他にない、唯一無二の世界を作りたいなって思いました。
-そこから今回プロデュースを手掛けた亜沙さんと、具体的にどんな曲、どんな音楽を打ち出していくのかを、ともに作り上げていったんですね。
一番話し合ったのは、リード・トラックとなった「FLAVOR.(GUM)」かな。この曲は私にとっても歌唱面でのチャレンジになりましたし、いつもと違う音域で歌っていたりとか、曲のテイストも今までになかったもので。亜沙さん自身も"一緒に学ばせてもらったよ"って言ってくださったのがすごく嬉しくて。新しいことにチームみんなで挑戦しているんだなっていうのが楽しかったですね。大変だった部分もいっぱいありますけど(笑)。今まではいただいた曲に対して、あれこれ言うことは少なかったんですが。
-そうだったんですか。
やはりそこはアニメの世界に寄り添ったものをしっかりパッケージとして持ってきてもらっていたので、それをいかに私が噛み砕いて表現できるかにこれまでは重きを置いていて。
-今回は制作のアプローチ自体が違いますね。
そうですね。どういった音作りがいいのかとか、どういうふうに聞こえるのがいいかとか、そういう細かい部分まで一緒にやりとりをしたので。北海道と東京とでオンライン・ミーティングで話し合うことも多かったです。
-いただいた曲を歌うということと、一緒に0から1へと作り上げていく作業とでは、できあがっていく高揚感も違うものがありそうですね。
そのぶん責任もすごくあるんだなと思いました。先頭に立って何かを決めていく人っていうのは、大きな責任や決断力を持ってやっているんだなっていうところにリスペクトも生まれましたね。私もどんどんそんなかっこいい人間になっていけたらいいなというモチベーションにもなりました。
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