Japanese
フリージアン
2023年07月号掲載
Member:マエダカズシ(Vo) MASASHI(Gt/Cho) 隆之介(Ba/Cho) たなりょー(Dr/Cho)
Interviewer:蜂須賀 ちなみ
"自分らの音楽はもっとたくさんの人に届くはず"――初のアルバムを携えて、ライヴハウスからオーバーグラウンドへ
-そんな個性豊かな4人によるバンドがフリージアンですが、これまでの活動に対する手応えと、今後達成したい目標について聞かせてください。
マエダ:バンド活動がとにかく楽しいんですよ。新しい曲のことを考えているときも、スタジオに入っているときも、4人で飯を食っているときもすごく楽しい。この前、壁とベッドしかないようなめっちゃ狭い宿に泊まったんですけど、それすら楽しかったんですよ。やれることは全部やってきたし、そのうえで少しずつお客さんも増えてきているのが嬉しくて、感謝しています。だけど自分らの音楽はもっとたくさんの人に届くはず。まだまだ途中やなって感じです。バンドの目標というか、僕個人の目標ですけど、3年以内に"紅白(NHK紅白歌合戦)"に出ると決めています。やっぱりそれぐらいのバンドになりたいし、なれると思っているので。
MASASHI:"Mステ(ミュージックステーション)"にも出たいですね。
マエダ:じゃあ"Mステ"には2年で行きましょうか。発言しないと叶わんと思うから、こういうことは自分らでどんどん言っていきたいですね。
-"紅白"や"Mステ"の名前が出たということは、自分たちの音楽が広く届いてほしいという気持ちがあるんでしょうか?
マエダ:そうですね。めちゃくちゃオーバーグラウンド志向です。僕、THE BLUE HEARTSが好きなんですけど、THE BLUE HEARTSは今でもCMで流れていたりするし、僕のおじいちゃんも"これ誰や? ええなぁ"って言ってたんですよ。僕もそんなふうになりたいんですよね。
-バンドの音楽を広めていくうえで、名刺代わりの1stアルバムが完成したことは大きかったんじゃないかと。アルバムには新曲はもちろん、長く歌い続けてきた曲も収録されています。例えば1曲目の「イエスタデイワンスモア」はCOSMOSの頃からあった曲なんですよね。
マエダ:はい。コードをふたつしか使っていないシンプルな曲ですけど、"バンド楽しい!"って感じが詰まっていると思います。フリージアンを始めてから気づいたというか、面白いなと思ったことなんですけど、僕の声を際立たせるためには、僕以外の人も思いっきり歌っていたほうがかえっていいんですよ。
隆之介:なんで他の人の声もあったほうがいいのかと言うと、ソロ歌手ではなくてバンドのフロントマンやから。
マエダ:コーラスを作っている隆さんは早い段階からそのことに気づいていたみたいなんですけど、レコーディングで"この曲はコーラスを入れたらもっと良く聴こえるかも"というのを試したりしているうちに、僕も歌って、みんなも歌うのがフリージアンのスタイルなんだって気づいていって。なので、COSMOS時代のアレンジからちょっと変えて、シンガロングする部分を全体的に増やしました。
-3曲目の「仰げば尊し」は、フリージアンを結成して最初に発表された楽曲でしたね。MASASHIさんと隆之介さんの強い意見があり、この曲が1発目の曲に決まったとか。
MASASHI:当時はスタジオで音を合わせるより、どういうバンドにしていこうかと話し合う時間のほうが多かったんですよ。その段階で"オーバーグラウンドを目指していきたいよね"という話が出ていたんですけど、だったら1発目はこの曲がいいんじゃないかと思って。
マエダ:今回のアルバムには入っていない「ゴールデンアイ」(2021年リリースの『1st DEMO』収録)という曲も候補として挙がっていたんですよ。というのも、(「仰げば尊し」に対して)"こういうのは俺っぽくないんじゃないか"という気持ちがあって。だけどふたり(MASASHI、隆之介)が"絶対いける"と言ってくれて、やってみたら"できるやん"ってなった。それから、フリージアンで曲を作るときは"これは俺らしくないんじゃないか"みたいなことはあんまり思わんとこうって考えるようになりました。"単細胞の全細胞が新しい輝きを探してる"って歌詞には、あのときの自分の感情が乗っているなと思います。新しい自分にどうなっていったらいいかわからなかったし、不安もあったけど、"変わらなアカン"ということは確かにわかっていて、だからこそどうするべきかすごく考えていた時期で。
-そんななか、他のメンバーからのアドバイスによって新しい自分に出会えたと。この4人でバンド活動をしている意味が感じられるエピソードです。
MASASHI:この曲を作っているときは、俺もメンバーに助けてもらったんですよ。イントロをどうしようか最初は何も思いつかなかったから、"どないしよ? みんな、一緒に考えて!"って意見を貰って。
-いい話ですね。『FREESIAN』は4人の音楽人生が凝縮された、渾身のセルフタイトル作。アルバム完成後の今、どんな気持ちでいますか?
隆之介:今までバンドを5~6個くらいやってきたんですよ。その中で得たものを全部入れられたらという気持ちがあったし、凝ったコーラスとか変なベースラインとか、やりたかったことは全部実際にできました。だからすごく達成感があって。全部出しきれたから、いい意味でここでいったん終了したというか、ここからまたもっといい曲を作っていくためのスタートラインを作ることができたんじゃないかと思ってます。あとはこのアルバムをただただ広めていくのみですね。
MASASHI:1曲できるたびにみんなで"なんて良い曲なんや......"と噛みしめていたんですよ。そういう曲が12曲も集まっているので、"これ最強ちゃう?"、"誰が勝てんの?"って感じです。このアルバムを引っ提げてここからいろいろ行動していきますけど、"みんな大丈夫? 俺らやっちゃうよ?"ってワクワクしてます。なんか格闘技好きそうなやつが言いそうなコメントになっちゃってすみません(笑)。
たなりょー:(笑)セルフタイトルって1stアルバムかベスト・アルバムじゃないと使えへんと思うんですけど、今までリリースした曲のほとんどが入っているので、これは1stアルバムであり、ベスト・アルバムでもあるなって思います。作り終えた今はものすごく充実感があるし、なんの後悔もない。このアルバムを出したあとの活動はきっと楽しいものになるやろうし、お客さんも期待してくれてるんやろなって感じてます。
マエダ:僕ら全員アホなので、1曲リリースするたびに"これで明日から人生変わるんちゃう?"って思っていたんですよ。それで変わっていない状態がずっと続いているけど、"人生変えられるんじゃない?"と思った曲が12曲も集まったアルバムを今回リリースするということで、やっぱり自分らはワクワクしているんですよね。いろいろな人に届いてほしいです。あと、シングル配信した曲がいっぱいあるから、僕らのお客さんの中には、収録曲を見て"なんか新曲少ないな"と思った人もいると思うんですよ。そういう人は胸を張って古参だと名乗ってもらって大丈夫です。今までありがとう! これからもよろしく!
MASASHI:それにしても、「イエスタデイワンスモア」のあとに「傘もない 2mm/h」に行く発想はエグいな。
たなりょー:「傘もない 11mm/h」からの「サトラ」でアルバムが終わるのもいい。「イエスタデイワンスモア」にまた戻りたくなる終わり方になっていて、だからこそ「イエスタデイワンスモア」が1曲目である意味も感じられるというか。
マエダ:サブスクでシャッフルで聴くのが当たり前の時代だけど、ぜひアルバム通して聴いてほしいですね。曲順もメンバーみんなで考えたし、曲間とかにもこだわっているので。
-特に気に入っている曲をひとり1曲ずつ紹介してもらえますか?
MASASHI:僕は「満願成就の空に」。この曲を聴くと愛おしい気持ちになるんですよ。なぜかと言うと、作り始めてから完成するまでが短かった――つまり、4人から自然に出てきたものが形になった曲だから。ライヴで演奏するときも毎回愛おしい気持ちになっています。
隆之介:僕は「サトラ」です。曲に寄り添ったベースラインが弾けたなという手応えがありまして。シンプルで、難しいことは全然していないけど、たぶんこれ以上いいベースラインは世界中の誰も思いつかへんじゃないかと。胸を張ってそう言えます。
たなりょー:僕は5曲目の「宣誓!」。一番自分らしいドラムを叩けました。僕の場合、曲の中で変わったことをしたいという意識はなくて、歌に寄り添えるドラムを叩きたいといつも思っているんですよ。「宣誓!」のドラムもめっちゃシンプルで、誰でも叩けると思うけど、やっぱりライヴで一番楽しいのはこういう曲だし、"誰でも叩けるフレーズだけど、僕が叩くのが一番カッコいい"というのが自分の目指しているところなので。そういうアプローチになっているなと思います。
マエダ:全曲おすすめですけど、特に聴いてほしいのは「空想新星」です。「仰げば尊し」を作ったときのように、また新しい自分になる必要があると感じていたタイミングで、新しい自分の引き出しを開くことができたなという手応えを感じている曲なんですよ。この曲も、ひとりでは絶対に作れへんかった。この4人で、フリージアンとしてこの曲を作ったということを、聴いた人にも感じてもらえたら嬉しいですね。
-最後に、アルバム・リリース後の活動について教えてください。
マエダ:8月1日に大阪のLive House Pangeaで、8月22日に東京の下北沢 BASEMENTBARでワンマン・ライヴ("FREESIAN 1st ONEMAN LIVE TOUR『宣誓!!!!』")があります。フリージアンとしては初のワンマン・ライヴなので、たくさんの人に観に来てほしいですね。声も出せるようなったので、一緒に歌ってほしいなと思ってます。ぜひ大合唱を起こしに来てください!
LIVE INFO
- 2025.04.19
-
"ジゴロック2025"
MAN WITH A MISSION
フラワーカンパニーズ
GANG PARADE
ねぐせ。
サカナクション
"IMPACT! XXII"
WANIMA
眉村ちあき
ヤバイTシャツ屋さん / SUPER BEAVER / ストレイテナー / アルカラ ほか
THE YELLOW MONKEY / UVERworld / シンガーズハイ / yutori ほか
never young beach
原因は自分にある。
THE ORAL CIGARETTES
古墳シスターズ
THE BAWDIES
FINLANDS
sumika
ずっと真夜中でいいのに。
ゴキゲン帝国
太田家
Base Ball Bear × ART-SCHOOL
FUNKIST
HY
PIGGS
BRADIO
須田景凪
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
"I ROCKS 2025 stand by LACCO TOWER"
- 2025.04.20
-
片平里菜
"ジゴロック2025"
chef's
眉村ちあき
緑黄色社会
サカナクション
ビレッジマンズストア
fox capture plan
This is LAST
NOT WONK
古墳シスターズ
10-FEET / フラワーカンパニーズ / 四星球 / くるり / Hakubi ほか
UVERworld / Novelbright / TOOBOE ほか
原因は自分にある。
藤巻亮太
go!go!vanillas
NakamuraEmi
HY
sumika
indigo la End
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
THE BACK HORN
ずっと真夜中でいいのに。
THE LAST DINNER PARTY
SCOOBIE DO
BRADIO
吉澤嘉代子
"I ROCKS 2025 stand by LACCO TOWER"
moon drop
- 2025.04.21
-
THE KEBABS
クジラ夜の街×ルサンチマン
SANDAL TELEPHONE
- 2025.04.22
-
片平里菜
SUPER BEAVER
THE KEBABS
HINDS
Saucy Dog
THE YELLOW MONKEY
NANIMONO × バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
暴動クラブ
- 2025.04.24
-
PEDRO
柄須賀皇司(the paddles)
片平里菜
阿部真央×大橋卓弥(スキマスイッチ)
indigo la End
w.o.d.
BIGMAMA / cinema staff
THE KEBABS
yama
藤巻亮太
- 2025.04.25
-
古墳シスターズ
FUNKIST
そこに鳴る
w.o.d.
Keishi Tanaka
fox capture plan
chef's
ラブリーサマーちゃん
それでも世界が続くなら
斉藤和義
yama
the shes gone
Laughing Hick
miida
ビレッジマンズストア
- 2025.04.26
-
CYNHN
Keishi Tanaka
阿部真央×大橋卓弥(スキマスイッチ)
sumika
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
Novelbright
ヤバイTシャツ屋さん / 打首獄門同好会 / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / キュウソネコカミ ほか
FUNKIST
"ARABAKI ROCK FEST.25"
GANG PARADE
サカナクション
Czecho No Republic
渡會将士
"nambar forest'25"
INORAN
ACIDMAN
Laura day romance
Bimi
Subway Daydream
Bray me
FINLANDS
WANIMA
Omoinotake
Cloudy
柿沼広也 / 金井政人(BIGMAMA)
古墳シスターズ
ハシリコミーズ
THE BAWDIES
斉藤和義
Panorama Panama Town
Ado
MyGO!!!!! × Ave Mujica
村松利彦(Cloque.) / まやみき(ank) / るい(TEAR) ほか
RAY
This is LAST
- 2025.04.27
-
原田郁子(クラムボン)
Keishi Tanaka
sumika
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
BLUE ENCOUNT / SUPER BEAVER / 四星球 / ENTH ほか
The Ravens
FUNKIST
"ARABAKI ROCK FEST.25"
THE KEBABS
GANG PARADE
ヒトリエ
緑黄色社会
サカナクション
"nambar forest'25"
Bray me
FINLANDS
Ayumu Imazu
渡會将士
Bimi
HY
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
Baggy My Life / Am Amp / Comme des familia
オニザワマシロ(超☆社会的サンダル) / 名雪(Midnight 90's)
Subway Daydream
THE BAWDIES
fox capture plan
トゲナシトゲアリ×ダイヤモンドダスト
Ado
MyGO!!!!! × Ave Mujica
- 2025.04.29
-
sumika
fox capture plan
10-FEET / THE ORAL CIGARETTES / 04 Limited Sazabys / Maki ほか
眉村ちあき
とまとくらぶ
FUNKIST
Omoinotake
ねぐせ。
大橋ちっぽけ
The Ravens
Ochunism
ずっと真夜中でいいのに。
豆柴の大群
フラワーカンパニーズ
超☆社会的サンダル
HY
mudy on the 昨晩
WANIMA
yutori
荒谷翔大 × 鈴木真海子
Newspeak
"JAPAN JAM 2025"
GANG PARADE
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
Laura day romance
amazarashi
- 2025.04.30
-
とまとくらぶ
超☆社会的サンダル
桃色ドロシー
THE YELLOW MONKEY
- 2025.05.01
-
PEDRO
ラブリーサマーちゃん
Hump Back
ザ・クロマニヨンズ / Ken Yokoyama / マキシマム ザ ホルモン
詩羽×崎山蒼志
Rhythmic Toy World
Maki
- 2025.05.02
-
PEDRO
[Alexandros]
indigo la End
WHISPER OUT LOUD / Good Grief / CrowsAlive / UNMASK aLIVE
あいみょん
斉藤和義
ザ・クロマニヨンズ / Ken Yokoyama / マキシマム ザ ホルモン
四星球
KiSS KiSS
THE SPELLBOUND
fhána
緑黄色社会
Omoinotake
Shiggy Jr.
フラワーカンパニーズ
RELEASE INFO
- 2025.04.21
- 2025.04.23
- 2025.04.25
- 2025.04.26
- 2025.04.28
- 2025.04.30
- 2025.05.02
- 2025.05.03
- 2025.05.07
- 2025.05.09
- 2025.05.14
- 2025.05.16
- 2025.05.21
- 2025.05.23
- 2025.05.28
- 2025.05.30
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Bimi
Skream! 2025年04月号