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INTERVIEW

Japanese

安斉かれん

安斉かれん

Interviewer:山口 哲生

当時は未来をそこまで明るいものとして捉えてなかった


-あと、「18の東京」と「現実カメラ」は、初音ミクをフィーチャリングしたものも収録されていて。

中学校、高校のときにボカロをよく聴いてたんですよ。それでディレクターから"ミクちゃんとコラボできるようなった"って言われて、おぉー! みたいな(笑)。

-なるほど(笑)。「現実カメラ」の"画面のセカイの温度差に/戸惑うのは もう、だいぶ飽きたし.../美味しいトコだけ、いただくわ。"という歌詞も、したたかというか、これも強さな気がして。

私、iPhoneの(ノーマル)カメラとか、加工されないカメラのことを、"現実カメラ"ってずっと言ってて。全体的な歌詞としては、インスタ(Instagram)とかに載っているキラキラした自分も大事だけど、やっぱり心の中を見てほしいっていうものではあるんですよ。でも、"美味しいトコだけ、いただくわ。"は、"この子、写真と実物全然違うんだよ"っていう男の人目線と、"いや、こんなの全然変わんないよ。これぐらい当たり前だよ"っていう女の子目線があって。よくあるじゃないですか、そういう会話。

-ありますね(笑)。

でも、そういうギャップに戸惑うのもめんどくさいから、自分がいいなと思うもの、いいなと思ったこと、おいしいとこだけ使えばいいやっていう。

-それこそ"別にいいんじゃないの?"っていう。

そうそう。"インスタだからいいでしょ?"みたいな感じ(笑)。別に証明写真じゃないし。

-とてつもなく濃いアルバムができましたけども、制作を経たことで、新たに作ってみたいものも見えてきたりしました?

まだできあがったばっかりなのでそこまで考えているわけではないんですけど、何曲か自分で作曲した曲もあるので、作曲にも力を入れられたらなと思います。あと、本当にいろんなジャンルに挑戦しているので、これをライヴでやったらどうなるんだろうなと思って。

-たしかにこの曲たちをどうやるのかは気になりますね。

ね?『ANTI HEROINE』の曲は、まだいろんなところで歌っていないので、そういうのも含めて楽しみですね。

-実際にライヴの予定は決まっていたりするんですか?

いや、まだ決まってないんですけど、絶対にやりたいです! ライヴハウスでやりたいんですよ。バンドを背負って、生音でやりたくて。このアルバム作ってライヴやらせてくれなかったら泣きます(笑)!