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INTERVIEW

Japanese

anew

2023年04月号掲載

anew

Member:まいみ あまね

Interviewer:山口 哲生

-ちなみに、デビューしてから嬉しかったことというと?

あまね:この間、お母さんがライヴを観に来てくれて、泣いてたらしいんですよ(笑)。それが嬉しかったというか、こっちもちょっとウルウルしました。すみません、身内の話になっちゃって(苦笑)。

-いえいえ。素敵なお話ですよ。アイドル活動については応援してくれていたんですか?

あまね:何も言わずに始めたんですけど、いつの間にかバレてました(笑)。

-(笑)ライヴのあと、お母さんと話したりは?

あまね:少ししました。"ちょっとー! すごいじゃーん!"って言われて(笑)、"ありがとうございますー"って。

-敬語(笑)?

あまね:いや、ちょっと気まずかったんですよ(笑)。

まいみ:たしかに気まずい(笑)。

あまね:しかも普通に話しに来るんじゃなくて、チェキ列に並んで来たんですよ。

-お母さんとチェキ撮ったんですか?

あまね:お母さんとチェキ撮りました(笑)。

-はははははは(笑)。

あまね:謎すぎますよね(笑)。

-いや、めちゃくちゃいいお話でした。まいみさんはご家族がライヴにいらっしゃったりは?

まいみ:私の親は"恥ずかしいだろうからまだ観に行かない"って(笑)。大きいステージに出るようになってから、招待できたらいいなと思ってます。でも、前にお姉ちゃんが1回観に来てくれて。"すごい! ちゃんとアイドルしてる!"ってびっくりしてました。"思ったよりちゃんとしてる!"って。失礼な(笑)。

-(笑)お姉さんとチェキは?

まいみ:撮りに来なかったです(笑)。

あまね:あぁー(笑)。

-またの機会に(笑)。まいみさんがデビューしてから嬉しかったことというと?

まいみ:自分に自信がない性格なので、ステージに立って、お客さんが名前を呼んでくれたり、チェキを撮りに来てくれたりして、"応援してるよ"って言ってくれること自体がすごく嬉しくて。今活動していること自体が、自分にとってすごく嬉しいです。

-自分に自信がない性格となると、オーディションに応募するのもかなり勇気が必要だったんじゃないですか?

まいみ:そうですね。書類を送るときも、絶対にひとりじゃ無理だと思って、りこちゃんを誘ったんです。ひとりだったらできない決断でしたね。

-そうだったんですね。では、デビュー以降、振り返ってみて大変だったことというと?

まいみ:私はあまり運動神経が良くないので、ダンスについていくのが大変で。歌もダンスもまったく未経験で飛び込んだんですけど、身体の使い方がわからなくて、そこに苦労してました。そこは今も続いてます。

あまね:私は、歳のせいにはしたくないんですけど、こんなに覚えるの遅かったっけ......って(苦笑)。ふたり(りこ、まいみ)は最初からやっているから染みついているんでしょうけど、あとから入ってきたここなも結構サッとこなしちゃうから、私覚え遅いな......って思って焦ってました。

-あまねさんも、歌もダンスも未経験?

あまね:そうですね。スタジオを借りて、ひとりで練習したりとか。

-まいみさんも個人練習はかなりしました?

まいみ:家でバタバタできないので、ヨガ・マットの上に座布団を敷いて、全身鏡を置いて練習はしてました(笑)。

-(笑)anewの楽曲の中で大変だったのはどの曲ですか?

まいみ:自分的には「にゃんく」(『世界ヲ染めていく』収録曲)が大変でした。マイクに向かってテンションを上げて言葉を出すというのを、どんなふうにしたらいいのかわからなくて。どういうニュアンスでやったらいいのかわからなかったです。

-「にゃんく」はネコがテーマなのもあって、歌詞にはネコの鳴き声が出てきて、言ってみればぶっ飛んでいるところもありますけど、最初に曲を聴いたときはどういう印象でした? 

まいみ:"これは......何?"って(笑)。

あまね:"これを歌うのか......"みたいな(笑)。

まいみ:ははははは(笑)。

あまね:正直、どういう気持ちで歌えばいいのか全然わからなかったです(笑)。

-(笑)あまねさんはいかがです? anewの曲で苦戦したものというと。

あまね:「NAME」(『世界ヲ染めていく』収録曲)ですね。anewの曲は全体的にキーが高めなんですけど、私地声が低いので、出し方も難しくて。曲によって表現の仕方とか感情の込め方とかをパっと切り替えないといけないなかで、「NAME」はライヴの最後にやることが多いんですけど、プロデューサーが"ここで感動させよう"という話をしていて。でも、最後の曲になってくると、もう本当につらいんですよ。

まいみ:体力が(笑)。

あまね:そう。でも、つらそうに歌っているから、感情がこもっているように見えるかもしれないです(笑)。

-たしかに歌詞の雰囲気にもあっているというか。まいみさんはanewで好きな曲を挙げるとするといかがでしょうか。

まいみ:それこそ「NAME」が好きです。デビューするまでにいろんなことがあったんですけど、そういうことを踏まえて改めて聴くと、頑張ろうって思える曲ですね。

-デビュー前にどんなことがあったんです?

まいみ:再オーディションがあったんですけど、それがすごく不安だったんです。

あまね:すでに決まっていたとしても、新しい子が来たら、もしかしたらメンバーから外されてしまうかもしれないっていう。

まいみ:これは死ぬ気で努力しなきゃいけないと思って。その時期が一番つらかったですね。もし自分がダメになったらどうしようと思って。

あまね:私は、その時点では入った歴が一番浅かったので、自分よりできる子なんていくらでもいるかもしれないし......そうですね。不安でした。