Japanese
Fusee
2022年09月号掲載
Member:伊藤 純平(Vo/Gt)
Interviewer:蜂須賀 ちなみ
-「The light that illuminates you」にある"駅前で歌うあいつの言葉が/理解出来ずにまた頭傾けてる/そんな日々"という歌詞や、「恋」にある"プライドという言葉が悪い意味で/使われることに理解できず/自分が若すぎると思い込んで/それと距離を置き始めた"という歌詞が気になったんですけど、他の人が普通に使っている言葉が理解できない、共感できないという感覚ってありますか?
うーん......。なんか"そうは言い切れないよな"と思うんですよね。会話の中で"お前、プライド高いよな"という言葉をよく聞くなと思っているんですけど、それって悪く言っているように聞こえるじゃないですか。
-たしかに、あまりいい意味では使われない言葉ですよね。
そうですよね。でも、プライドが高いことって別に悪いことだとは言い切れないよなと僕は思うんですよ。プライドが高いと、確かに面倒くさい人間だと思われるかもしれないけど、それって自分の中に貫きたいという考えがあるということじゃないですか。俺も曲を作る時に"こうしたいんだ"と思うことがあるし、それが原因でメンバーとか他の人と意見がぶつかることもあるけど、最終的に貫き通して良かったと思うことのほうが多いし。むしろ"俺ってプライドが高いのかな"と思って、自分を出さなくなっちゃうほうがもったいないですよね。自分の可能性を潰しちゃうというか。
-その人のこだわりや大事にしたいと思っていることって、つまり個性でもあるから、どんどん出していくべきだと。
はい。僕自身、このEPを作るなかで迷うことがたくさんあったんですよ。今回のEPは事務所に入ってから初めてのリリースだったので、自分の書いた曲に対して、バンド・メンバー以外の人に何か指摘されるという経験を初めてしたんです。そんななかで、最初に10曲くらい作ってきて、スタッフの人に聴かせたときにいい反応を得られなかったような気がして......あとから話したら結局それは自分の考えすぎで、全然そんなことなかったんですけど、俺はそこで"どうやったら気に入ってもらえるような曲を書けるかな?"という思考になっちゃってマジで曲が書けなくなっちゃったんです。で、書けなくなったから、お世話になっているライヴハウスの人や先輩のバンドに話を聞いたんですよ。でも、いろいろな人からいろいろな意見を言われて、何がなんだかわからなくなって。そのときに作った曲が「voice」なんですけど。
-たしかにこの曲には悩んでいる感じが表れていますね。その状況は最終的にどうやって打破したんですか?
悩みまくって、最終的に"なんと思われようが自分の作りたいものを作ればいいや"と思えたんですよね。そう思ったきっかけは思い出せないけど、たぶん、それって誰かに何かを言われたからではなくて。そのあとは曲を書くのもどんどん楽しくなってきたので、やっぱり自分の声は大事にしなきゃいけないんだなと改めて思いました。
-「恋」はどのように作っていった曲ですか?
これは、恋愛の別れをテーマに書いた曲ですね。俺、恋は時間が経つにつれて愛に変わっていくものだと思っているんですよ。だけど、愛って相手には伝わりづらいし、伝わらないから難しいなぁと思って。
-伝わらないからこそ、すれ違いが生まれるというか。
いやー、そうと言っちゃそうですね。
-伊藤さんにとっては何かを得られた経験だったからこそ、こうして曲が生まれたんですかね。
うーん......。はい。
-この曲についてだけ、全然喋ってくれないじゃないですか(笑)。
いや(笑)、自分で言うのもあれですけど、めちゃめちゃいい歌詞書けたなと思っているんですよ。"恋"というタイトルだけど、恋以外の人間関係のことも書いているから、"みんなはこの曲をどう捉えるんだろうな"というワクワク感もあるし。だけど、"こういう曲だ!"と自分で言えるほどまだ消化しきれていないんですよね。
-なるほど。最初のほうに"音楽では普段言えないようなことも表現できる"という話がありましたが、そういう曲をアウトプットすることによって、伊藤さん自身はどんな感情になるんですか?
書き終えたあとの感情ですか?
-書き終えたタイミングでは特に感じることはないですか? 例えば、すっきりしたとか。
書き終わったあとは特に......すっきりしたと思ったこともまったくないです。
-では、"自分の情けない部分も歌詞に書いている"とのことでしたが、そういう曲をリスナーに聴かれて、自分の濃い部分が全世界に知れ渡っちゃうことに対して思うことはありますか?
別に、人に聴かれることに対してもあんまりないですね。
-だとしたら、なぜ伊藤さんは、普段言えないようなことを音楽として表現するんでしょうね。
承認欲求というか、もしかしたら仲間が欲しいのかもしれません。これを聴いて共感する人がいたら、"君も同じように悩んでいたのか"、"やっぱり俺以外にもこういう人いるよな"と思えるから、そういうところを求めているのかもしれないですね。
-"俺以外にもこういう人いるよな"と思えた瞬間、どんな気持ちになりますか? 安心感が大きいですか?
めちゃめちゃ嬉しいですね。でも、自分自身が安心するということではないんですよ。たまにSNSとかで、聴いてくれた人同士が、"この曲のここがいいですよね"と言い合っているのを見かけるんですけど、そうやって聴いてくれた人同士が共感しているのを見るのが俺は嬉しいんですよね。きっと今、この人たちはひとりじゃないと思えているんだろうなって。
-自分と同じような悩みを抱えているリスナーが、Fuseeの曲を通じて、同じ悩みを持っている別の人に出会い、"ひとりじゃない"と感じてくれていることが嬉しいと。
そうですね、はい。
-きっと伊藤さんは、思いやりのある人なんでしょうね。
いやいや、そんな。
-だって今の話だと、曲を書くことによって自分がどうなるかよりも、聴いた人がどうなるかのほうが大事だし、そこに喜びを感じているということになりますよ。
ヤバい、俺めちゃめちゃいいこと言ってる(笑)。......でも、そうですね。そこに喜びを感じます。誰かを救いたいと思いながら曲を書いているかと聞かれたら、そんな大きなものじゃないし、"違うな"という答えになるんですけど、聴いてくれている人がちょっと楽になればいいなという気持ちはあります。
-最後に、今後の活動について聞かせてください。叶えたい目標や"こんなバンドになりたい"というヴィジョンなどはありますか?
具体的な目標で言うと、"横浜アリーナでライヴがしたい"とか、結構大きな話になっちゃうんですけど、もうちょっと抽象的なことを言うと......バンドって世の中にたくさんいるじゃないですか。だから聴いてくれる人に"一番好きなバンドはFuseeです"と思ってもらえなかったとしてもいいかなと考えていて。それよりも、長く聴いてもらいたい。いろいろな音楽を聴いたあとに、パッと帰ってこられるような存在でありたいなと思いながら活動していますね。
-8月10日から今作を引っ提げたツアー([2nd EP"SKELETON"Release Tour 『STAINING TOUR』])が始まりますね。
初めてのツアーなんですよ。全箇所ゆかりある場所で、今の自分らが一番リラックスした状態で、100パーセントを伝えられるような場所と言ったらここだなというライヴハウスを回るようなツアーになっています。そこに僕らの曲を聴いてくれた人が来てくれることによって120パーセントになると思うので、完璧な状態で新曲たちを届けられることを楽しみにしています。
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