Japanese
Non-Holic
Member:成瀬 Rin
Interviewer:秦 理絵
"ゼロから真剣に音楽をやりたい"。そんな想いで結成された超人気インフルエンサー、成瀬とRinからなる音楽ユニット"Non-Holic"が、新しい在り方で音楽シーンに旋風を巻き起こそうとしている。今年7月にユニットを結成すると、TikTokに"100日後ZeppTokyoに立つ2人"という意味深な動画を投稿。彼らの武器である発信力で注目を集めるなか、10月20日に1stデジタル・シングル『Play game/Spotlight』をリリースした。今作には、それぞれのルーツを反映させたクラブライクな2曲を収録。楽曲制作はもちろん、ヴォイス・トレーニングやライヴハウスへのシークレット出演など、初めてづくしの経験を重ね、10月28日にZepp Tokyoで開催されるイベントに出演を果たす彼ら。音楽シーンの常識を越え、新しいかたちのバズを狙う成瀬とRinに、Non-Holicとはなんなのか、話を訊いた。
-今回、Non-Holicに初めて取材をさせていただくんですけど、成瀬さんの到着が遅れてまして......。
Rin:そうなんですよ。すみません。ま、いつも通りなんですけど(笑)。
-ライヴでも遅刻されたことがあったとか?
Rin:遅刻というか、最後まで間に合わなかったんですよ。成瀬のパートはオケ音源を流すっていうライヴをひとりでやったんです。いつもはふたりでやることをひとりでやるので、2倍盛り上げなきゃなっていう想いでしたね。
-成瀬さんの到着まで、Rinさんにお話を聞ければと思います。そもそもふたりで音楽ユニットを組もうと思ったのは、どういう経緯だったんですか?
Rin:昔からお互いに"音楽活動をしたい"っていう想いがあって。最初に、僕がLD&K(音楽レーベル)さんからお話をいただいて、何人か候補がいる中に成瀬がいたんです。成瀬は、僕が2~3年前にTikTokを毎日のように見てたクリエイターだったので、興味があったんですね。で、実際に成瀬に会ったときに性格は真逆なんですけど、根底にあるものは同じところが多くて。意気投合したんです。"じゃあ、ふたりでやろうか"って。もともと5人組グループの予定だったんですけど、僕は成瀬の感性を大事にしたかったんです。
-Rinさんから見て、成瀬さんはどんなクリエイターですか?
Rin:人と違うクリエイトをできる人ですね。誰も思いつかないようなアイディアで動画を作っていて。1年半前ぐらいに一世を風靡したといっても過言ではない動画(「ダックダンス」)を上げてるんです。僕は想いだけが先行してしまうことがあるんですけど。彼にはアーティスティックな部分があって。そこが魅力かなと思ってます。
-さっき、"性格が真逆だけど、根底にあるものは同じ"と言ってましたけど、具体的にどういうところですか?
Rin:自分がやりたいことをやり続けてきたふたりなので、例えば、僕だったら地元の子とかに笑われてきたこともあったんです。たぶん成瀬も同じような経験をしていて。そういうものを跳ねのけて、世の中に伝えたい想いがあって、同じような苦しみを持った人に対して、音楽を通じて何かを届けたいってところが重なる部分ですね。
-なるほど。
Rin:性格的に真逆だなと思うのが、僕は熱い想いを言葉に出したい、表に出したいタイプなんですけど、成瀬はそうではなくて。単純な言葉では表現したくないというか。臭い言葉は逆にダサいと感じる。そういうところは真逆かなと思います。
-Rinさんが、"言葉"を大切にするようになったきっかけは何かあったんですか?
Rin:僕は高校生のときから俳優活動をしていて。セリフにのせて想いを伝えるので、言葉は常に意識してきたというか。言葉の力の大きさみたいなものを肌で感じて生きてるからかなと思いますね。TikTokでもお芝居の動画を上げているので。あと、Repezen Foxxという、レペゼン地球って名前でやってたグループがいらっしゃって、リーダーのDJ社長に憧れを持ってるので、そういった人たちの熱い言葉に感化されてきたんですよね。
-これまでRinさんはどういう音楽を好んで聴いてきたんですか? TikTokでは、クラブのあるある動画を上げていますよね。
Rin:EDMとか、海外の音楽を聴くことが多いです。あとは日本の曲でも心に響く曲がたくさんあるので。聴く音楽は幅広いですね。
-好きなアーティストとかはいますか?
Rin:僕、雑誌とかではよくAVICIIって答えるんですけど。本音を言うと、このアーティストが好きというのがあんまりなくて(笑)。ひとりのアーティストの曲が全部自分の心にフィットすることがないから、いろいろなアーティストを聴くんです。
-となると、さっき出たRepezen Foxxだけが特別な存在というか。
Rin:そうですね。想いが伝わる歌というか。やってることは臭いんですけど、子ども心を思い出すんです。16歳とか17歳のときに、レぺゼン地球がまったく売れてない時期に知る機会があって。そこから世界進出を目指していく時期まで見てるんです。今月、僕、23歳になったんですけど、(DJ社長が)この年のときにレぺゼン地球は結成したんですね。だから、僕も5年後にレぺゼン地球を越すぐらいのアーティストになりたいです。
-"Non-Holic"というユニット名はどうやって決めたんですか?
Rin:いろいろな名前を出し合ったなかで決めました。実は僕が出したんですけど。一番しっくりきたんですよね。Holicって、中毒っていう意味なんですけど。僕とか成瀬って、好きなものに対して熱中するんですよ。中毒になってしまうぐらいやれる。ってのと、ファンの子たちに対して僕たちに夢中になってほしいというか。でも、まだHolicの前に何が当てはまるかは未知数なので。何もないNonをつけて、Non-Holic。ここから僕たちにハマってもらえたら、この"Non"がRinとか成瀬になればっていう想いが込められています。
-7月にユニットを結成してすぐに、TikTokに"100日後ZeppTokyoに立つ2人"という動画を投稿して、話題作りを始めましたね。
Rin:"100日後に"っていうのはその1年から半年前ぐらいに流行ってたもので、ちょっと遅いぐらいだったんですけど。最初に既存のフォロワーを獲得しておきたかったんです。で、いろいろな策を考えたんですけど、その中で一番有効だなとふたりで話したのが、この"100日後に"っていうやり方だったんですね。
-その後、シークレットでライヴ活動を行ったそうですけど、これは自分たちで決めたことだったんですか?
Rin:いや、LD&Kのスタッフの方が舞台慣れという意味で用意してくださって。
-最初にその話が聞いたときはどう思いましたか? まだデビュー前のユニットがシークレットでライヴハウスに出るって、かなり過酷だと思うのですが。
Rin:正直、最初はネガティヴな気持ちのほうが大きかったです。そもそも僕たちのことを全然知らない人たちの前にいきなり出たときに、"誰こいつら?"ってなると思ったので。あとは、(10月28日に出演する"STEP NEO STEP #SNS"が開催される)Zepp Tokyoとの規模感が違いすぎて、果たして練習になるのか? みたいなところがありました。もちろんポジティヴな意味として、お客さんの心の掴み方とかはすごく勉強になるなっていうのはあったんですけど。
-一緒に出演したのはどんなアーティストだったんですか?
Rin:真逆なアーティストが多かったですね。
-パンクとか? メロコアとか?
Rin:はい。本当にライヴハウスに非常にマッチするようなバンドが中心でした。アイドルグループさんもいらっしゃって。バラバラですね。
-やってみてどうでしたか?
Rin:これはたぶんあとで成瀬にも聞いたほうがいいと思うんですけど。僕は、気持ちの変化が大きかったです。結論から言うと、Zepp Tokyoに立てること自体がすごく幸せなことだなって感じるようになったんです。僕、今までライヴハウスって行ったことがなかったんですけど。今回、出演者さんたちのライヴを観させてもらったんですよ。で、本当に毎回嘘じゃなく、僕、泣いてるんです。
-それはどういう涙なんですか?
Rin:この舞台に命を賭けてる人たちって本当にかっこいいなと思ったんです。彼らに比べたら、僕たちって甘いなと感じたんですよね。彼らが地道に努力をしてきたなかで、コロナで歌えなかったっていう想いを聞いたりして。楽屋とかでも、そういう人たちとお話をさせてもらうと、みなさん、すごく優しくアドバイスしてくださったんです。何回か出演が被ったアーティストさんには"成長したね"って言ってもらえたりして。僕らはライヴハウスの中では最年少のことが多いんですけど、そういう音楽の先輩たちの想いを背負って、Zepp Tokyoっていう大きなハコでやらせてもらうのはすごく恵まれてるんだなと。もちろん自分たちもSNSを頑張ってきたっていうのはあるんですけど。そこよりも、今一度この環境に対して、感謝しなければいけないんだなって気づかされることのほうが多かったです。Zepp Tokyoに対しての意識が180°変わりました。
-さっき"自分たちは甘い"って言ってましたけど、たしかにインフルエンサーの場合、一気に大きなライヴ会場に立てたりもするから、音楽ファンからは好意的に受け止められない風潮もあると思うんですね。そのあたりはどう考えていますか?
Rin:おっしゃる通り、インフルエンサーがアーティスト・デビューってなると"あ、知名度が上がったら金にするのね"って思われがちなんですよね。ただ、SNSをやってるアーティストには共通項があって、それぞれ伝えたい想いが必ずあってやってると思うんです。それが普段やってる表現とは違うものに変わっただけで。例えば、僕だったら、言葉っていうものを武器にして動画を上げて、それで得た知名度で、歌としてまた別の角度で伝えたい想いがあるんですね。
-ええ。
Rin:お芝居でセリフを言ったからって、それが一生残り続けることは稀だと思うんです。でも、歌だったら5分の中に自分の想いを詰めて、ずっと語っていく。それは同じように言葉を使った表現だけど、全然違うと思ってるんです。
-自分のやりたいことが根っこで繋がっていることが大事なんですね。
Rin:そうですね。それはどのインフルエンサーでも同じだと思います。それを"感じ取れ"とまでは考えてなくて。むしろ実力で証明していきたいと思ってるんです。
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