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INTERVIEW

Japanese

名古屋ギター女子部

2021年05月号掲載

名古屋ギター女子部

名古屋ギター女子部

Official Site

メンバー:CHISA こんどうゆみか 伊藤 汐梨 後河内 美咲 どりー

インタビュアー:稲垣 遥

名古屋を拠点に活動するCHISA、こんどうゆみか、伊藤汐梨、後河内美咲、どりーというシンガー・ソングライター5人によるガールズ・ユニオン、名古屋ギター女子部。ギター4本、鍵盤1本の特殊な編成で、美しいハーモニーを奏でるカバーが注目を集めている彼女たちが、2ndアルバム『Re:POP 2 ~春のゆくえ~』をリリース。本作は"春"をテーマにし、世代を超えて愛される名曲や、メンバー自身が中高生時代に聴いていた曲などのカバー5曲に加え、オリジナル・ナンバーも収録している。今回はこのグループのなりたちや、それぞれの楽曲の聴きどころなどについて訊いた。


楽器のバリエーションが増えて、編曲の面で挑戦したので、新鮮な一面をお見せできるアルバムになりました


-名古屋ギター女子部は、シンガー・ソングライターとしてそれぞれ活動している5人によるユニットなんですよね。Skream!には初登場なので、名古屋ギター女子部というグループについてご紹介いただけますか? どうして今のようなガールズ・ユニオンという形でやっていくことになったのでしょうか?

伊藤:名古屋のあるライヴハウスでメンバーそれぞれが同じ時期にソロでギターの弾き語りや鍵盤の弾き語りで出演していて、そこで出会いました。ライヴで対バンしたり、誰かがライヴをやるのを観に行ったりしているうちに、ライバル且つ友達でもあるような関係になっていきました。そんなときに、当時お世話になってた人に"みんなでやってみない?"と声を掛けてもらって、"楽しそう! やってみたーい!"と部活ノリな感じで活動がスタートしました。

-シンガー・ソングライターの活動とは進め方などが全然違うのかなとは思いますが、どんなふうに役割分担をされているのですか? 例えば、曲作りも全員ができるわけですし、パートとしてもギターが4人いるので、意見をどうまとめていくのかなと気になりました。

CHISA:曲に関しては、基本的にひとりがアレンジや歌割すべてを担当してみんなに割り振る形で進めています。一曲一曲にその曲のすべてをちゃんと把握してるリーダーがいる感じです!! 今回の『Re:POP 2 ~春のゆくえ~』の歌割もひとり1曲担当して、どうしてその部分をその人が歌うのかを順番にプレゼンして、話し合って決めました。

-結成後はオリジナルの作品をリリースしていくのと並行して、投稿していたYouTubeでのカバー動画が話題になり、現在チャンネル登録者数が15万人を超えています。このカバー動画をアップするアイディアは、どんなところから出てきたのですか?

どりー:私たちはギター4本、鍵盤1本と形態がすごく変わっているので、いろいろなアーティストさんの楽曲をカバーしたら面白いんじゃないかと思いました。あと、全員で横一列に並んだとき"なんじゃこりゃ!?"感があるので(笑)。この不思議な形態を生かすアレンジと、定点カメラで全体を撮影するという方法を当初から続けています。

-そんなカバー作品を主にまとめた前作『Re:POP』(2020年リリース)は、メジャー・デビュー・アルバムでもありましたが、反響や手応えは実感されたりしましたか?

後河内:実際にお店へ挨拶回りに行ったときに展開を大きくしていただいていたり、SNSでのコメントで"おめでとう"という言葉をいただいたりしたときにより実感が湧きました。

-そして、今回2ndアルバムがリリースとなります。今回発表される『Re:POP 2 ~春のゆくえ~』は、J-POPをリメイクするという意味を込めたアルバム『Re:POP』の第2弾アルバムとなりますね。2ndアルバムでも、グループとして、引き続きJ-POPのカバーを推していきたい想いが強かったということでしょうか?

こんどう:YouTubeにカバー動画をたくさん投稿させてもらっているので、カバー曲がきっかけで私たちのことを知ってくださった方が多くいらっしゃると思います。なので今は、馴染みのある"カバー"の楽曲をアルバムに多く収録しました。前回はほとんどの楽曲をギターと鍵盤のみでアレンジしましたが、今回は楽器のバリエーションが増えて、編曲の面で挑戦した作品になったので、ファンのみなさんに新鮮な一面をお見せできるアルバムになりました。今回はオリジナル曲も2曲収録していますが、今後はオリジナルも増やしていきたいです!

-また、今回の収録曲はアルバム名の通り、春にまつわる曲たちになっていますね。この"春"というテーマはどんなきっかけで決まっていったのですか?

どりー:配信リリースが3月、CDリリースが4月ということで、卒業や別れ、出会いの季節である春をテーマにしようとなりました。

-春を描いた曲は数多ありますが、今回収録のカバー曲について、選曲はどんなふうに行われたのですか? 前作よりも、懐かしい曲が多いように感じたので、より幅広いリスナーに聴いてもらいたい思いがあるのかなと思ったりしました。

後河内:選曲は主にメンバーセレクトで行っていて、スタッフさんの案も取り入れながら決めました。「明日、春が来たら」は原曲を知らないメンバーもいるなかでのチョイスでしたが、学生時代にタイムスリップしたような楽曲アレンジや、セッション、セクションで私たちの色が出せたと思っています。原曲を知っていても知らなくても、幅広い世代の方に寄り添える1枚になったと思っています。

-全体的に、アコースティック・ギターとキーボードを軸に据えた演奏でより透き通った雰囲気になっていますが、「春の歌」(スピッツ)の冒頭なんかはコーラスとバスドラムの響きでより壮大な、原曲とはまた違った感じになっていて。2番Aメロなどの後ろで聴こえる"タラッタッタッタタッタ"のコーラスも面白かったです。この曲ではどんなことを意識しましたか?

こんどう:「春の歌」は私、こんどうゆみかがアレンジのデモを作らせていただいたのですが、デモの時点ではカントリー色が強かったです。私自身、洋楽が好きでよく聴いていて、中高生時代はカントリーに影響を受けました。「春の歌」にカントリー要素がマッチするのでは? と思い、改めてカントリーの曲を聴き漁った結果、冒頭やアウトロのコーラスを入れるところに行き着きました(笑)! 特にアウトロは、牛小屋を裸足で駆け回ってみんなで歌い踊るようなそんなイメージがあります(笑)! 今回サウンド・プロデュースをしてくださった宮田'レフティ'リョウさんと一緒にアレンジを詰めていくなかで、どっしりとしたバスドラや、よりカントリー色を彷彿させるバグパイプなどの楽器が入り、壮大なアレンジになりました。個人的には朝起きてカーテンをパーっと開けると光が差し込む......! そんなシチュエーションでこの曲を聴いてもらえると、とても爽やかな1日の始まりを迎えられるのではないかと思いますー(笑)!