Japanese
大原櫻子
Interviewer:吉羽 さおり
大原櫻子が5枚目となるフル・アルバム『l(エル)』を完成させた。TVCMで起用され、爽快な風を感じさせる「STARTLINE」や、一青 窈作詞によるシングル「#やっぱもっと」での切なくエモーショナルな歌のほか、シンガーとしての表現の奥行きや細やかな表情を感じさせる曲、同い年だという緑黄色社会の長屋晴子が大原に書き下ろした曲など、幅広い曲が揃う。そして自身が作詞/作曲を手掛けた「チューリップ」や、今のリアルな心境を綴った「抱きしめる日まで」など、ソングライターとしても、表現力を増した1枚となった。現在、舞台やミュージカルにも多く出演し、タフな現場で自身を磨き大きくステップアップしている大原櫻子。可憐な佇まいは変わらぬままだが、充実した心を解き放つような歌が美しい。
-5枚目のアルバム『l』が完成して、どんな実感や手応えがありますか。
昨年の夏くらいに制作期間があったんですけど。コロナ禍でこういうご時世になってしまって、本当なら半年間舞台"ミス・サイゴン"をやる予定だったんですけど、それが中止になってしまって。ぽっかりと空いてしまったときに制作に入らせてもらったので。すごく音楽意欲、創作意欲もありましたし。だからこそ今回、自分で作詞作曲をした楽曲もあったので。やっとアルバムを出せるなという感じですね。
-じっくりと音楽に向き合える時間があったんですね。
そうですね。そういうなかで「チューリップ」での作詞作曲もそうですし、「抱きしめる日まで」の歌詞を書かせていただいて。自分で生み出した楽曲を見てもらうのって、ちょっと裸を見られる感覚というか、中身を覗かれるような感じなので。今、恥ずかしい気持ちもあるんですけどね。
-「チューリップ」はどんなふうに生まれた曲ですか。
なぜ"チューリップ"というタイトルにしたか、というところから言うと、もともとこの曲を作りたいなと思ったきっかけが、友達だったんです。私の友達に向けて作った曲で、その方の誕生月の花がチューリップで、花言葉に"愛と誠実"というのがあって、それが歌の内容にもぴったりだということで、「チューリップ」となったんです。
-この「チューリップ」は、バンドのバージョンとアコギ弾き語りの「チューリップ -Duo-」の2バージョンが収録されていますが、曲の原型というのはアコギで弾き語っている感じからだったんですか。
曲を考えているときはアカペラをヴォイス・レコーダーに録音して作っていたんですけどね(笑)。でも「チューリップ -Duo-」のバージョンのほうが、最初のイメージ的には近かったのかなって思います。楽器1個と歌だけで届けるような曲なので。
-「チューリップ -Duo-」はより相手への距離感の近さを感じますね。もう一方のアレンジのバージョンは、どういうものにしたいというイメージはありましたか。
アコギでしっとり歌うと切なさが増すなと思ったんですけど、ただリズミカルで楽しく歌っているバージョンも表現のひとつとしてやりたいなと思っていたんです。なので、楽しげな、リズムのある「チューリップ」と、しっとりとしたギターと歌だけでの「チューリップ」と、両方発信したかった感じでした。
-この「チューリップ」も含め、今作の制作のときは、今社会的にも閉塞していたり、停滞していたりするムードがある状況で、音楽としてどういうものを届けようかというのは何か頭にありましたか。
できあがってみて思うのは、意図的に今のご時世を強く意識しないで揃えたつもりではあったんですけど、ポジティヴな曲が多いなというのは感じます。それこそ1曲目の「STARTLINE」も今にぴったりの曲で。自然と前を向こうとする、ポジティヴな曲が集まったなというふうに思います。
-例えば、ラヴ・ソングの「Long Distance」も距離は離れているけれども、離れている時間が育むものというか、心はより近くあるようなことが強調された曲でポジティヴな内容ですしね。選曲の際も、そういうポジティヴさを求めていたところもある?
自然とそうなっていたんだと思います。基本的にはポジティヴに。人を励ませる曲を歌いたいなとはずっと思っていたので。結果、そういう曲が集まったなと思います。
-励ましたいモードは続いているものですか。
そうですね。元気になる曲とかって、メロディだけを聴いただけでも元気になったりすると思うんですけど。"人を励ます"となると、ポジティヴなのはもちろんですけど、ものすごく言葉、歌詞がより大事で繊細なものだと思うんです。そういう歌を歌いたいなっていうのはずっと考えていますね。
-また作詞を手掛けた「抱きしめる日まで」は、どんな思いがあってスタートした曲ですか。
この曲は最初に小倉しんこうさんが書いてくださったメロディをいただいて。最初のメロディを聴いた瞬間に、1、2行目の歌詞"どこまでも続く青空は/悲しいくらい美しくて"というフレーズがパッと出てきて。この世界観を自分の言葉で広げたいなって思ったんです。ちょうど「チューリップ」を書き終えたあとだったので、そういう思いが増していて。なので思い切って、歌詞を書かせてもらいたいと提案させていただいて、挑戦しました。
-ご自分ではこのメロディからどういうところを引き出されたと感じますか。
本当にメロディを聴いた瞬間に──そこに仮歌が入っていて、アレンジは今とちょっとちがった感じもあったんですけど、すごく清々しい青空を見ながら聴いている人の気持ちになっちゃって。これは、大きなラヴ・ソングでもいいのかなって思って、仮歌では切ないラヴ・ソングが入っていたので、それに感化されたのもあるんですけどね。
-切なさもあるけれど、前を向いて進んでいる曲ですよね。
離れているけれど、そこにはちゃんと愛があるから。前向きであるし、すごく感謝しているというか。恋愛として考えたときも、離れていて、未来がどうなるかわからないけれども、とにかく今はありがとうという気持ちで溢れているというか。それをこの1曲で歌いたいなというのは感じました。
-書いていくなかでよぎる思いもあったんですかね。
そうですね。これはファンの人を思って書いた曲でもあったので。"2人で聴いたあの曲は/君の声で刻まれてる"というのも、ライヴが全然できなくなってしまった時期に、マイクを向けたときに私の曲をお客さんがみんなで歌ってくれるライヴのあの光景をすごく思い出して。そのときの思いを綴ったりしています。
-この1年で感じていることや抱いた思いというのが、凝縮された作品ですね。また今回のアルバムを聴いてすごく感じたのが、大原さんの歌の表現力の高さであり、曲によっていろんな歌い方をしたり、声色を繊細に変えて歌ったりしているなというのをこれまで以上に感じました。
今回の楽曲もあまり挑戦したがことがないテイストの曲や、いろんな作詞家さん、作曲家さん、アーティストさんとのコラボがあって面白かったですね。特に初めてご一緒させていだたいた方は、変化球を貰った感じがして。それこそどういう声色で歌おうかとすごく考えましたし。「Love Letter」とかはそうですね。
-「Long Distance」、「Love Letter」の並びは、アルバムの中でも際立った歌い方の変化が出ている曲ですね。抑えたヴォーカルで、余韻で聴かせる、歌詞の行間を伝える曲で、いい温度感だなと思いました。
ここまで息づかいに繊細になって歌う曲っていうのは今まであまりなかったので。ファンの人はびっくりもするだろうし、でも絶対に好きになってくれるような曲だろうなと思っています。
-「Love Letter」はAAAMYYYさんによる曲ですが、どんな経緯で今回一緒にやろうと。
AAAMYYYさんはスタッフさんの紹介だったんです。AAAMYYYさんの曲を聴いて、いいなって思った曲を何曲かピックアップさせてもらって。"こういうテイストの曲で"っていう感じでお願いをしたんです。私がすごく好きだなと思ったのが、ミディアム・テンポで、フラットなメロディの感じだったりとか、AAAMYYYさんが歌っていて魅力的なものって色っぽい感じがあったりするものなので。その要素、AAAMYYYさんイズムをお願いしますということで曲をいただきました。
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