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INTERVIEW

Japanese

polly

2020年11月号掲載

polly

メンバー:越雲 龍馬(Vo/Gt/Prog)

インタビュアー:五十嵐 文章

2012年の結成よりシューゲイザーやドリーム・ポップなど、洋の東西を問わない音楽性を飲み込んで常に自らの美学を貫いてきたpolly。小林祐介(THE NOVEMBERS)プロデュースによる前作『FLOWERS』を経た最新作『Four For Fourteen』は、自主レーベル設立後初のアルバムとして十二分なほどの強度をもって、pollyというバンドの在り方を示してくれる。優しさだけでも、狂おしさだけでもないその表情がいかにして引き出され、結実したのか。音への向き合い方、バンド自体への向き合い方、そして歌への向き合い方について、ヴォーカルの越雲龍馬にメール・インタビューを行った。


ノイズって"悪"のように思われがちだけれど、僕にとっては"救い"のようなもの


-今回Skream!初登場ということですので、まずバンド結成の経緯についてお話いただけますか?

pollyの前に、越雲龍馬、飯村悠介(Gt/Syn)、高岩栄紀(Dr)がそれぞれ所属していたバンドが同時期に解散し集まり、2017年、前ベースの刀川(翼)が脱退し間もなく、須藤研太(Ba)が加入しました。

-ありがとうございます。では、今回の作品についてうかがいたいと思います。今作は自主レーベル"14HOUSE."設立後初めてのアルバムとのことですが、これまでの作品制作と比べまして、メンタリティの変化などはありましたか?

そうですね。メンタリティは以前とは確実に違っています。"今までの作品よりもよりpollyらしく"や"pollyにしかできない音楽をパッケージングしよう"という精神のもと制作していました。今までの何倍もメンバー間で話し合い、実験的なことを、各々が納得するまで繰り返しました。

-実際に聴かせていただきまして、1曲目「Slow Goodbye」の1音目から脳髄に直接作用してくるような、怒濤のシューゲイザーに息を呑みました。2曲目「残火」からは一転、カオティックなギター・ロック色も強くなり、サウンドの多彩さが際立ちます。音作りにおいてこだわった点、ご自身が好きだと感じている曲などありましたら教えてください。

全曲、バンドという形式にとらわれずアレンジしたことで、より曲の強度が増したように感じています。例えばドラマーだからといってドラムだけで考えることはせず、視野を広げることによって産まれた音があったりして。それがこだわった点です。個人的にはMVにもなってる「Slow Goodbye」、「残火」がお気に入りですね。どちらも僕の趣味嗜好が出すぎているくらいなので......。メンバーは意見が割れるくらい好きな曲がバラバラです。それって素敵なことだなと思っています。

-前作はTHE NOVEMBERSのフロントマン 小林祐介さんによるプロデュース作品でしたが、小林さんとの制作以来、音楽性において変化した点などはありますか? 小林さんから受けた刺激や影響などが今作に表れていたりもするのでしょうか。

前作で小林さんと音楽を作り変わったことは、バンドへの向き合い方かなと。音楽性においてはそこまで意識はせずでした。"pollyが良い未来に行けるよう各々が向き合い、最高だと胸を張れる作品にしよう"といったような向き合い方を小林さんからは教わりました。偉大な先輩です。

-アルバム全体を通して聴いてみると、「14HOUSE.」や「ROOM」などのインストゥルメンタル楽曲がインタールードのような役割を果たして、アルバム全体がひとつの物語であるかのように感じられます。中でも「ROOM」の恐怖を感じるほどのアンビエント的サウンドが特に印象的でした。このようなインストゥルメンタル楽曲にはどのような意味合いを込められているのでしょうか。

インスト曲だからといって他の曲と区別するような考えは特にないのですが、今作は全曲に僕が録音した身の回りの環境音をノイズとして入れていて、特に「ROOM」は今作の柱みたいに思っています。ノイズって"悪"のように思われがちですが、僕にとっては"救い"のようなもので、生きていくなかで感じてしまう喧騒や劣等などをノイズが塗り潰してくれるんです。と言いつつそれぞれが感じるノイズって解釈が違うので一概にノイズと断言はできませんが、僕にとってのそれが今作には多々含まれています。