Japanese
煮ル果実
2020年07月号掲載
Interviewer:沖 さやこ
2018年に、VOCALOID楽曲「アンドリューがいったから」をインターネット上にアップして以降、1stアルバム『NOMAN』のリリース、ナナヲアカリへの楽曲提供、ずっと真夜中でいいのに。の編曲担当など、その実力を発揮しているクリエイター、煮ル果実。彼が前作と対照的な位置づけにある2ndアルバム『SHIMNEY』を完成させた。そこには『NOMAN』を制作することで気づいた表現欲求や、日々の生活を懸命に生きるひとりの青年の姿が描かれている。NILFRUITS名義でライヴを行うことを発表するなど、新たな動きを見せる彼をキャッチし、今作についてはもちろん、煮ル果実の生態をひもといていった。
-煮ル果実さんが今年の目標に必ず "しょげない"、"めげない"、"自信持つ"を掲げていることに思わず笑っちゃって。
あははは(笑)。毎年目標に掲げてるんですけど、あんまり達成できてる気がしないですね......。
-私もめげるし、しょげるし、自信満々なタイプではないので(笑)、よろしくお願いいたします。煮ル果実さんはユニークなポップ・センスを持っていて、ロックを基盤に様々なジャンルの音楽を楽曲へと反映されていると感じるので、音楽の目覚めからうかがいたくて。
小学校のときに音楽好きの友達と仲良くなったのがきっかけで音楽を聴くようになって。ORANGE RANGEとか、平井 堅さんとか......いろんなジャンルを教えてくれましたね。そこから能動的に聴くようになって、RADWIMPSやBUMP OF CHICKENに出会って音楽人生がスタートしました。それまではエレクトーンを習っていたんですけど、完全に親からやらされていたというか(笑)。だから、音楽に対して能動的になるきっかけをくれた友達にはすごく感謝してますね。
-BUMP OF CHICKENやRADWIMPSのどういうところに魅力を感じました?
音楽性やメロディも衝撃的だったんですけど、特に歌詞が大好きで。自分たちの慣れ親しんだ日本語で言葉巧みに遊ぶとか、誰でもわかるような言葉でも面白い言い回しができることとか、人の心を動かす表現にすごく惹かれました。
-たしかに、煮ル果実さんの楽曲は言葉遊びの要素やストーリーテラーの面もすごく強いので、お二方の影響は読み取れます。
あとは昔から読書や漫画、アニメ、ゲームがすごく大好きな人間だったので、作品やキャラクターの台詞に影響受けたりしてますね。頭の中に映像が出る感じでいつも曲を書いてるので。あと、いろいろ考え込むタイプなので――自分はかなり普通の人間というか、弱い心の持ち主だなとすごく思っていて。そこから生まれる音楽は僕の心の薬にもなるし、聴いてくれる人たちが共感できたら、その人にとっても薬になるだろうし......っていうイメージで書いていますね。意味のないものはあんまり書きたくないなと思ってるんです。
-煮ル果実さんはカゲロウプロジェクトもお好きでしたよね。激しいギターは、じんさんの影響でしょうか?
だいぶリスペクトしてます(笑)。僕のVOCALOIDの原点と言ってもいいですね。「カゲロウデイズ」を聴いたとき、すべてを変えられたような気分になったんです。カゲロウプロジェクトはストーリーがあって、映像も素晴らしくて、考察できる部分も多くて、当時の歌詞も読む人によって何十通りも受け取れる感じが面白くて。音楽もギターも、今まで聴いてきたものと全然違うものだったし、自分に新しい価値観が入り込んでくるような感覚があって。あれはもう一生忘れる気がしませんね。
-VOCALOIDに魅せられてから煮ル果実としての初投稿までには、だいぶ間が空いたということですね。
そうですね。当時は音楽をネットに上げる方法も曲作りの仕方もわからなくて、なんとなくメロディを作ったり、学校にあるアコースティック・ギターを借りて遊んだり、そのあともコピバンでギターとベースを弾くくらいだったんです。そのなかでまたひとつ衝撃的な出会いがあって――それがバルーンさんの「シャルル」だったんですよ。邦ロックのラインをなぞりながらお洒落な要素も入れてて、今の時代の音楽の文脈を汲んでいたあの曲を聴いて、"僕も作ってみたい!"と気持ちが盛り上がったんです。
-ずっと漠然と沸々していたものが、「シャルル」きっかけで突き動かされた。それで2018年にアップしたのが初投稿楽曲「アンドリューがいったから」。
ボカロ熱が落ち着いていたときに「シャルル」を聴いたら、一気に熱が上がってきて早く曲を作りたくて仕方がなくて。中学か高校のときによく遊んでた、DSの"大合奏!バンドブラザーズ"の作曲機能でメモしてたものを引っ張りだして、当時の自分風に作った感じですね。何もかも初めてだったので、アップしたときはすごく緊張しました(笑)。
-踏み切るのにはものすごく勇気が必要ですよね。
どういうふうに受け入れられるかもわからなかったので、すごく怖くて(笑)。でも、いろんなジャンルのものを作りたい、いろんな味や色があるものを作りたいという意味を込めて、名前を"煮ル果実"にしたんです。自分の趣味趣向が詰まってる音楽を出しても、みんな反応してくれて、"自分の音楽は受け入れてもらえるんだな。まだずっとここでやっていけそうだな"と感じたことで恐怖は薄れたような気がします。
-興味が出てきてから実行に移すまでの時間が長いぶん、活動初期からすごく煮詰まった、中身のあるものが作れたのかもしれないですね。そして、初投稿から4ヶ月でアップした「ハングリーニコル」が跳ねて、その翌年である2019年に『NOMAN』をリリースなさって。
『NOMAN』の曲は僕自身のぼやきというか独り言というか。いろんなものを見て聞いて感じたことがどの曲にも入っているんです。そういう自分の潜在意識が入ってる曲だけで固めようというイメージはあったので、『NOMAN』に一貫性が生まれたのかなと。でも、僕が感じたいことをそのまま文にして書いている、閉じた作品になっちゃったという反省も生まれたんです。"誰かに伝えたい"という欲がまったく入ってないような作品集になったので、次のアルバムはすごく開いたものにしよう"と思っていました。『NOMAN』を作ったときには"SHIMNEY"というタイトルのアルバムを出すことも、テーマも決めていました。
-"令和元年中に2ndアルバムを出したい"とおっしゃっていたのは、すでにコンセプトが確立されていたからだった、と。
1年にアルバム2枚はちょっと難しかったですね(笑)。というのも、『SHIMNEY』は『NOMAN』以上にもっともっと自分を掘り下げる、自分のもっと奥底にあるどす黒い感情も臆さずに出していきたいという気持ちがあったので。
-開けたものにするために、自分自身をもっと深くまで掘っていった――集合的無意識に通ずる話ですね。
矛盾とまではいかないけど、そういう齟齬が面白いなと思うんです。自分を掘った先にどんな世界が広がっているんだろうと思いながら地中を掘っていってる。そのなかで現れる感情を"黒い煙"に例えたんですよね。それを吐き出すものというと煙突(Chimney)。けどそんな黒い煙の中にもひと筋の光があるんだとイメージを作りたくて、ShineとChimneyを組み合わせて"SHIMNEY"という造語を作ったんです。
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