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INTERVIEW

Japanese

古墳シスターズ

2020年04月号掲載

古墳シスターズ

古墳シスターズ

Official Site

メンバー:松山 航(Vo/Gt) 松本 陸弥(Gt/Cho) 小幡 隆志(Ba/Cho) ラース(川村直生)(Dr)

インタビュアー:フジジュン

香川県高松市を拠点に活動する"最後の青春パンク・バンド"古墳シスターズが、初の全国流通盤となるアルバム『スチューデント』を完成させた。圧倒的熱量を放つ歌と演奏、耳に残るキャッチーなメロディと言葉たち。どこか物悲しさを帯びた楽曲たちは、心を掴んで離さない。結成8年目、バンドのここまでの集大成且つ新たな始まりとなる今作について、そして古墳シスターズというバンドについて、メンバー4人に話を訊いた。

-初の全国流通盤となる1stフル・アルバム『スチューデント』が完成しました。まずはアルバム完成しての率直な感想を聞かせてください。

松山:ようやく! という感覚が強いですね。キャリア的には6~7年になって、これまで自主制作盤はあったんですが、全国の人に届けられるのは感慨深いものがあります。

-キャリア6~7年の内の初期の2年くらいも活動期間に入れていいんですか?

松山:結成当時は楽器もまともに弾いてなくて、音楽になってなかったですからね。振り返ると我ながらビックリしますよ(笑)。

松本:"第5のメンバーだ!"ってルンバを客席に放って踊らせてましたから。

-あはは、そんなパートないですからね(笑)。バンドをやろうと思ったきっかけは?

松山:大学の就活の時期に、向いてる職業を分析してくれる"自己分析シート"ってのがあって、その結果が"自分の道を進みなさい"で。当時ギターを触ってたので、バンドでもやったら面白いかな? と思って今に至るんですが(笑)。ガガガSPが大好きで、コードはそのままに、僕の歌詞を乗せるだけの曲をやっていて、そこが始まりでした。

-"古墳シスターズ"という名前も最初からですか?

松山:結成のタイミングで"インパクトを残そう!"と思いまして。たまたま駅で"古墳フェア"というのをやってて、"古墳とフェアってヤバいな"と思ったんです。"古墳ブラザーズ"も考えたんですが、"まだいける、性別も超えよう!"とこの名前にしたんですよ。でも、勘違いした人からアイドル・イベントに呼ばれて、めちゃくちゃ気まずい思いをしてるんです。

-わははは(笑)。小幡さんとラースさんはあとの加入なんですよね?

小幡:僕は結成当初から観てて、前のベースがやめたときにフラフラしてた僕に声が掛かったんですが、前から好きで"いいなぁ"と思ってたバンドだったので良かったです。

ラース:僕は県外でバンドをやってて何度か共演していたんですが、ドラムが抜けるタイミングで、"叩きたいです!"って手を挙げてサポートからやらせてもらったんですよ。いい具合にポンコツ具合を認めてもらって加入することになったんです。

-香川県高松市を拠点に活動してますが、高松はどんな街ですか?

松山:日本で一番小さな街なんですけど、海が見えて、人間味があります。人の繋がりが濃いなかで、どこか都会に憧れがあって。ライヴハウスは多いんですけど、バンドの数は少ないんですよ。全国規模のバンドは何年も出てきていないんですが、そんなバンドを待っているのを実感としても感じるし、応援もしていただけている気はすごくしますね。

-自身主催のフェス"潮騒ロック"も、地元の人の待望感もあって始めたんですか?

松山:そうですね。地方と呼ばれる場所は発信力に長けていると思うんですが、コンピレーション盤を作ったり、イベントを作ったりしても、なかなか多くの人に届かないという現状もあって。わかりやすくその土地からひとつバンドが出ると絶対的に武器になると思うので、そんなのも勝手に背負って発信していこうというイベントです。いいバンドもいますし、全国からもバンドを呼んで、無料ライヴという趣旨も理解して出演してもらって、それぞれのバンドも街に帰って発信してくれて、すごくありがたいですね。2年やってみて、話題に上がることも多くなったし、お客さんからも声をいただくようになったんで、まだまだこれから続けていく価値があるなと思っています。

-"潮騒ロック"が始まって、現メンバーが揃って、全国流通盤を出す。やはり、この2年くらいで意識の変化みたいなものがあったんですか?

松本:そうですね。機械に強いラースが入って、YouTubeとかをやってくれるようになって、ネットに強い、バズる曲も作ってみたいなと思うようになったり。もとを取りたいんですよね。時間と金と苦労と......ETC代を取り戻したいです(笑)。

松山:売れたいって気持ちは強くなってきてるし、今やらんといかんっていうのは強く感じてますね。ライヴで歌ってても反応してくれる人が露骨に増えてるし、僕らの届けようって気持ちも強くなってるんで、反響にしっかり耳を澄ませています。

-資料にある"面白いことは待っててもやってこない、だから自分たちで作る"って松山さんの思想はすごく正しいと思うし、きっと結成時から変わってないですよね?

松山:そうですね。今もルンバを放ちたいって気持ちはあるんですが、"中途半端なことするな"って四星球に怒られそうですから(笑)。

-今作は四星球の自主レーベル"officeみっちゃん"からのリリースになりますが、四星球との出会いって?

松山:3~4年前にドラムのモリスさんと知り合って、バンドのいろはを教わったんです。それで去年の秋頃に"自主レーベルを作って全国流通のCDを作ろう!"って話になって、レコーディングを始めたときにベースのU太さんから"CDを出しませんか?"とお声掛けいただいたんですが、四星球ってバンドは恐ろしいですね! バンドをやればやるほど強さや濃密さを感じるようになって、どんどん存在が大きくなっています。

-"最後の青春パンク・バンド"と銘打っていたり、ガガガSPの名前が出てきたりしましたが、それぞれの音楽ルーツって?

松山:ガガガSPの存在は大きいですね。僕ら、3人が歌うんですけど、そのスタイルもガガガSPの影響が大きかったりします。

小幡:僕は高校までマキシマム ザ ホルモンとか、ONE OK ROCKとかを聴いてて。大学に行って松山君の歌うガガガSPを聴いて、衝撃を受けました。

松山:俺がルーツ(笑)。素晴らしいね。

ラース:僕は毛皮のマリーズが好きで、日本語のロックで詩的な歌詞が好きです。松山さんも本を読む人で、言葉のチョイスも面白いので、叩いてて楽しいですね。

松本:僕は銀杏BOYZのギラギラした輝きとエネルギーの塊みたいなライヴに憧れて、"ああいうライヴがやりたい"と思ってバンドをやってます。

松山:あと僕はフジファブリックが好きで、志村正彦(前Vo/Gt)さんの発言や行動が20歳ごろの僕にすごく染みてしまって。物事の捉え方や視点で未だに影響が濃く出てると思います。