Japanese
NoisyCell
2019年03月号掲載
Member:Ryosuke(Vo/Gt) Ryo(Gt/Prog) Kiara(Ba) Tatsuya(Dr)
Interviewer:山口 智男
2018年を駆け抜けたNoisyCellの勢いは、まだまだ止まらない。いや、止まるどころか、さらに勢いを増していくに違いない。それは3月6日にリリースする『Focus』が全8曲のミニ・アルバムになったことからも明らかだが、"変化し続ける"という彼らが活動するうえで最も重視しているテーマに改めてフォーカスした曲の数々が印象づけるのは、バンドの自信とそれに裏づけられた旺盛な創作意欲だ。大作と言えるフル・アルバム『Wolves』の次がこれだなんて頼もしいかぎり。バンドの絶好調を、4人の発言から感じ取っていただきたい。
-大作と言える『Wolves』(2018年7月リリースの2ndフル・アルバム)のあとだから、EPかシングルだろうと考えていたら、8曲入りのミニ・アルバムで。2018年の勢いがまだまだ止まらないというか、2019年はさらにやっていこうというバンドの意気込みが伝わってきたのですが、『Focus』はどんなところからのスタートだったんですか?
Ryosuke:攻めのアルバムを作ろうというところから始まりました。僕らが活動するうえで一番大事にしているのが、ずっと変化し続けるバンドであることと、挑戦をやめないバンドであることなんです。実は『Wolves』を作ったとき、すごく手応えがあったんです。最高傑作と言えるんじゃないかという自負もあるんですけど、"じゃあ、その次にどんなアルバムを作る?"って考えたときに、『Wolves』をなぞったようなものにはしたくないという思いが強くありました。タイトルにもなっているんですけど、そういう変化し続けようというスタンスに焦点をぎゅっと当てて、そこに振りきって制作を行っていこうっていうところから曲作りを始めました。8曲っていうのも含め攻めの1枚になったと思います。
-あえて聞きますが、なぜ変化し続けたい?
Ryosuke:やっぱ、それが自分の中でのバンド像だからです。俺が好きなバンドがそうなので(笑)。好きなことをやり続けながら同じものを作っていく美学もあると思うし、それもかっこいいと思うんですけど、俺が好きになったバンドたちは常に流行にアンテナを張って、自分たちなりの解釈をして、どんどん新しいものを生み出している。それが今までのやり方と違ったとしても、受け入れる柔軟性を持ちながら、且つブレていない。バンドのかっこ良さってそういうところだと思うんですよね。だから自分たちもそうありたいんです。
Tatsuya:俺らはそれぞれに聴いてきたものも違うし、それをひとりひとり残しつつ新しい挑戦をするってことが『Wolves』で成功したので、次はそれを超えてやるっていう意味で、今回さらに挑戦したところはあります。
-変化し続けるっていうのは、逆に変わらない芯をちゃんと持っていて、それがなんなのか自分たちでもわかっているからじゃないかと思うんですけど、その変わらない芯を言葉にするとしたら?
Ryosuke:特に意識しているわけではないです。自分たちが面白いと思うものに向かっていく姿勢が自分たちらしさだと思うし、最初に言った"変化し続けるスタンス"こそがらしさであるから、結果的に生まれたものがどんな音であっても4人がかっこいいと思ったものであることに間違いはない。それに対して、"らしさ"って言葉は自分たちではつけられない。聴いた人たちが"これ、NoisyCellらしいね"って思うから、らしさが生まれると思うんです。俺たちが"らしさ"を決めちゃうと、つまらないバンドになっちゃうような気がするというか......。"らしさって、これなんです"って言えちゃうとそれ以上のものになれないし、変化し続けるって言葉と矛盾してきちゃうから、聴いた人がらしさを感じ取ってくれれば僕らも嬉しいし、逆に"どういうところが?"って聞きたいって思っちゃいます(笑)。
Ryo:作っていて感動できるものができたら、それにはちゃんとした芯があるんだろうと思うんです。曲を作るときは"NoisyCellっぽい曲を作ろう"なんて全然考えてなくて、本当にその曲のことだけしか考えてないんですけど、できた曲を自分で聴いてみて、いいなと思ったらバンドでもやりたいと思うし、バンドらしさを考えずに作った曲でも、全員のフィルターを通してアウトプットすると、最終的に今回の作品みたいにちゃんとそれぞれの個性が出る。そういう意味で言うと、それぞれが自分に課しているハードルを越えられてたら、それが芯ってことになるんじゃないかって思います。
-今回、"変わり続ける"というテーマを象徴するという意味では、やはり「The Autumn Song」になるんでしょうか?
Ryosuke:今回のスタンスを、サウンド的なところで一番引っ張っている曲ですね。
Ryo:もともと、四つ打ちのエレクトロでロックな曲をずっとやってみたかったんです。それがスタートで、ドラムの音も生にこだわらずに1回作ったデモから膨らませていったから、今までにない曲になるのは当然で、また新しい扉を開いた面白い曲になったと思います。
-エレクトロなデモからバンド・サウンドに落とし込んでいったわけですか?
Ryo:そこはバランスを見つつだったんですけど、バンド・サウンドにこだわりすぎずに。手法として、打ち込みのドラムと生のドラムが共存しているのも面白いと思ったので、それを交ぜたりもしました。TatsuyaがNINE INCH NAILSが好きで、"音源はエレクトロだけど、ライヴでは生ドラム"みたいな話がミーティングでも出てきたので、それを俺が自分なりに解釈して。この曲、ドラムは生ドラムの音を使っているんですけど、貼っているんですよ。要するにレコーディングでは一発しか叩いていなくて、それをコピペしている。そういう今までやったことがない手法も取り入れつつやっていったら、未知の領域のサウンドになるんじゃないか? って思ったんですよね。そういう実験的なことも含め、新しいことに挑戦している感じが出るのかなって思います。
Tatsuya:最近のグラミー賞を獲っているようなバンドは特にそうなんですけど、新しい音源で生のドラムが使われていることってすごく少ないんですよ。街中でかかっている音楽を聴いたら、3曲中1曲は生のドラムの音が入っていない。ただ、そういうバンドもライヴではちゃんとドラマーがいるんですよ。そこで、"あの曲にドラムが入るとこんなにも良くなるのか!"ってドラマーとしては震え上がるんです。"そういうことをNoisyCellでやることは不可能か?"ってRyoに相談したら、"この曲でやってみるか"って話になって。結果いいバランスのものができて、これをライヴでやったらどうなるんだろうって個人的には楽しみなんです。もちろん全編、本気で叩く気です(笑)。
Ryo:R&Bやブラック・ミュージックの手法ですよね。音抜けもいいので、小さいスピーカーでも、ちゃんと形になって聴こえる。そういう戦略的な面が大きいです。そういう意味で言うと、「The Autumn Song」をきっかけに、さらにそういう曲調のものを作ることもできるだろうし。可能性がすごく広がるきっかけの曲になったと思います。今回は、貼ったとはいえ生ドラムの音が入っていて、演奏が想像できるものになっています。そういう意味ではバンドとしてのバランスを取っちゃったんですけど(笑)、ここからさらに極端な曲を作れたら面白いですよね。
-他に、そういう実験的なことをやった曲ってあるんですか?
Ryosuke:そういう意味では全曲なんですけど、例えば「追憶」という曲は、初めて歌詞から書いて、それからRyoがオケを作るという作り方をしました。ライヴで完成するアルバムだと個人的には思っているんですけど、実験的であるぶん、未完成で完成させている部分も結構あって、それこそ最後の「Ballad12_02」もほとんどデモのままで弾き語りだったりとか、「追憶」もリズム隊が参加してなかったりとか、そういう曲がライヴでいったいどうなるのかってところに期待感を持ってほしいんです。だから、いい意味で未完成。ライヴでやることで完成する曲たちだと思っています。
-「追憶」は『Wolves』の「真昼の月」と世界観が繋がっているように思いましたが。
Ryosuke:そうですか。重いテーマという意味では、もしかしたら繋がりは感じられるかもしれないです。ただ、もっとパーソナルです、「追憶」は。
-そういう歌詞に曲をつけるとき、"こんな曲調で"とリクエストはしたんですか?
Ryosuke:それもまったくなく、そういうやりとりがあるのかなって予想してたんですけど、案外すんなりいきましたね。俺が書いた歌詞を見てもらって、Ryoがその歌詞からイメージするサウンド感でなんとなくの尺のオケを作って、それに対して俺が歌ったものをブラッシュアップしていったんですけど、お互いのやりたいことを暗黙のうちにわかり合ってたみたいで。ものすごく建設的なやりとりのなかで完成させることができました。
-Ryoさんは歌詞を貰ったとき、まず何を考えたんですか?
Ryo:メロディはつけられないと思いまいた。ふだんはメロとオケを同時進行で作っていくんですけど、今回は歌詞を読んで感じた世界や風景を音にしてみようってところから始めて、"こういう曲調、Ryosuke好きそう"って思いながら(笑)、ひとりでコツコツ作っていきました。いろいろな病院の物音をサンプリングしてリズムにして、その完成したオケをRyosukeに渡して、"この際、メロも自分で考えてみたら?"って。それも初めての挑戦だったんですけど、やれそうな気がしたので任せてみました。だから、ふたりで作曲したというか、曲のバランスは俺が監修する必要があると思ったんですけど、大もとのメロのアイディアやエッセンスはRyosukeが持ってきたものを使って、そのバランスを取っていこうという気持ちで。"自分がやりたいことをとにかくやりたい"って最近みんなすごく口にしていたんですけど、俺もそれでいいじゃんって気持ちだったので、"やりたい。絶対これがいい"って言っていることは否定せずに、"こうした方がいいかもな"ってところはミーティングしたり、自分なりにアレンジを加えたりしながら積み重ねていきました。
-メロをつけられないと思ったのは、なぜ?
Ryo:言葉自体にパワーを持たせられる符割って、たぶん歌詞を書いた奴が一番わかっているんですよ。俺がメロに変換したときに、それが薄れたら嫌だという気持ちがすごくあって、実際メロを乗せてみようと思ったんですけど、メロと歌詞がどっちかが濁ると感じてしまい......。本人の意志を尊重できないメロになりそうになったからです。ふだんメロを作るときは、なんとなく頭に浮かんだ仮の歌詞で歌ったりしているんですけど、具体的な歌詞があるなら120パーセントの力を出せるのはRyosukeの方だと思って。世に出していない曲なんですけど、デモにメロをつけてもらったこともあったし、僕が作ったメロをさんざん歌っているし、"やればできるでしょ"ぐらいの感じで頼んだら、結果としてメロに歌詞がきれいに乗っかった感じでした。
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