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INTERVIEW

Japanese

THE LITTLE BLACK

THE LITTLE BLACK

Member:のび太(Vo/Gt) 彩(Ba) マット(Dr)

Interviewer:石角 友香

-リリースが追いつかないというか、"やっとリリースか!"って感じではないですか?

のび太:そうなんですよ(笑)。今作の収録曲が5曲なんですけど、今ほぼほぼ完成してるのが14曲ぐらいあって。だからまだ今作をリリースする前から、次の作品の構想もあるんです。なんならその次の構想もあって(笑)。

-(笑)THE LITTLE BLACKからのび太さんは日本語で歌詞を書き始めたわけですけども、それもまた面白くて。

のび太:それも差別化っていうところもあって。WHITE ASHでも後期は結構日本語とか意味のある言葉で歌詞を書いてたりしたんですけど、最初の印象をずっと持つのが一般的というか、WHITE ASHというと語感重視の英語っていう印象が強いなと思ってて。だったら最初からガッツリ日本語にシフト・チェンジしてますっていうのがわかる方がいいし、"あ、違う形なんだな"って思ってほしいというのもありますね。

-ちなみにこの3人らしさを感じた曲は「受け入れろ!」でした。

のび太:「受け入れろ!」はできたときに"ライヴで絶対楽しいやつできたわ"と思って。2番のサビが終わったあとのドラム・ソロはもうほんとにマットの紹介として、"すごいの連れてきたな"って思わせる部分でもあるし。「受け入れろ!」は3人の個性というか、ギター・リフも、ベースも、ドラムも、それぞれおいしいところがあるというバランスで結構いいなって思いますね。

-彩さんはベースのアプローチで新鮮に感じた曲はどれですか?

彩:「渦へ」は、"3ピースだからリフをベースが弾いたらどう?"っていうのがのび太君からの提案で、同じリフを弾いてるんですけど、"新しい!"と思って。バッキングに行かないで、リフで押し切るっていう。そのフレーズが友達からも一番好評でした。あとは、ベース・ソロがあるっていうのもなんだかんだ初めてだった「波紋」も。

-「波紋」って、早くから書いてた曲なんですよね?

のび太:そう(笑)。あれが一番先で。一昨年の11月ぐらい。解散が決まって、彩さんと"次、バンドやろうか?"ってなったときに、新メンバーを迎えてから曲を作るよりも、ある程度曲をこっちで作っておいて、メンバーが決まったらそのまんまそれを練習したら、意外と早くライヴできるんじゃないかなと思って。

-もういろいろ言われることはわかってるから先に書いちゃえみたいな(笑)。

一同:ははは(笑)。

-でもほんとこの歌詞のとおりで、やるかやらないかなんですよね。

のび太:うん。あと、日本語詞にしたら、歌っててある程度嘘がないようにしないと、自分の中でも口に出したときに変な感じになっちゃうというか。すごいいいことを歌おうとしたり、詩的な感じになったりしたときに、自分の中で気恥ずかしさとかが出ないように、ほんとに考えてることじゃないといけないなっていうところがあって。そういう意味では、WHITE ASH以上に正直っていうか、ストレートな感じにはなってると思います。

-「ドロミズ」も相当前からあったと思うんですけど、カタカナで書いてもまぁ"泥水"じゃないですか(笑)。初期パンクをやるバンドの人が付けそうなタイトルで(笑)。

のび太:さっき言った、メンバーが決まる前に曲をあらかじめ作ろうと思っていたときに、6曲作ったんですね。それでマットが入ってから、1曲まっさらな状態で新曲を作ろうとなってできたのが「ドロミズ」なんですよ。だから実際のところ、この3人が決定してから作ったのは「ドロミズ」が1曲目になるんです。初ライヴ(2017年9月21日に吉祥寺CLUB SEATAで開催された"Getting Better~Birthday Party'17~")が9月にある状態で、7月に"結成しました"ってニュースが出て、初ライヴに向けて曲をチラ見せするにあたって、"気になる!"、"観てみたい!"と思ってもらえるイントロを聴かせたいなって。その宣伝動画のために1曲作ったみたいなところがあります(笑)。

-プロモーター気質(笑)。

のび太:なんか、"来るぞ来るぞ、始まるぞ"みたいな感じの曲がそのときまだなかったんですよ。だからある程度キャッチーさというか、わかりやすくかっこいい感じのロックンロールな曲が1曲あったらいいなっていうところで作ったのが「ドロミズ」なんで。宣伝動画のために作った曲だけど、結果的にバンドの決意表明みたいな曲になったのはラッキーというか。この3人でやるっていうことがわかった状態で作ったので、"THE LITTLE BLACKってどんなバンドなの?"っていうのの答え合わせじゃないですけど、"あ、THE LITTLE BLACKってこういうバンドなんだ"っていうイメージをちゃんと固めることができる曲になった。だからこそ、これはアルバムでも1曲目だろうっていう感じです。

-"リフ、キター!"って感じですね(笑)。

のび太:僕の中での"ギター・リフっしょ! ロックってギター・リフっしょ!"っていう(笑)。

-何がド直球かって言いづらい時代ですが、でもド直球って言える曲というか。

のび太:普段ロックを聴かない人が聴いても"これはロックだ"と感じるような(笑)。普段聴かないジャンルの人も"おっ?"と思うのが本物というか、パワーを持ってる曲だと考えているので、どういう音楽を聴いてる人もガッ! て掴める曲になればいいと思って作りましたね。

-そしてツアー(2018年11月に開催する"THE LITTLE BLACK Release Tour 「2018年の黒メガネ」")があります。ゲストがZantoなのも素敵ですね。

のび太:6年前にフロントマンの塔山(忠臣)さんが当時やっていた0.8秒と衝撃。と、東名阪ツアー(2012年3月~4月に開催した[WHITE ASH ×0.8秒と衝撃。 split tour "2012年の双めがね"])をやってるんです。もう1回、お互い別バンドだけど一緒にやることになりました(笑)。

-THE LITTLE BLACKとしてはこのころにはそこそこの長さのライヴをする予定ですか?

のび太:こないだのワンマン(2018年6月26日に下北沢SHELTERで開催した[THE LITTLE BLACK 第一回単独公演 "新鮮な未来"])で17曲か。まぁでも、めちゃくちゃ長くはならないと思います。ぎゅっ! と凝縮した内容になるかと(笑)。

-引き続き、どんどん曲が世の中に出ていくことを楽しみにしてます!