スピラ・スピカ

INTERVIEW

Japanese

スピラ・スピカ

2018年08月号掲載

スピラ・スピカ

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Member：幹葉（Vo）寺西裕二（Gt）ますだ（Ba）

Interviewer：高橋美穂

－2曲目の「想い描いたら」も、別の面のスピラ・スピカらしさが出ていますよね。何気ない1週間が描かれていますけど、日常から素敵なことを探す才能が感じられるというか。

幹葉：私、OLをしていたっていう経験があって。朝の満員電車がつらかったんですよね。音楽をしたいと思いつつ、仕事も始めていて、葛藤していたなかで、こういうことを思ったら楽しいんじゃないか？って。この曲の背景には、OL幹葉がいるんです（笑）。

寺西：OL幹葉の現実逃避（笑）。

－だからこそ、学生やOL、サラリーマンに、現実逃避の方法というか、日々を楽しむヒントを伝えるようなこの曲が生まれたんですね。

幹葉：寺君も妄想というか、想像しがちな人なんです。曲作りのときも、勝手に話を作ったりしてるので。

－「想い描いたら」に関しては？

寺西：これはスタジオかな？ 1週間を歌う曲が作りたいって言って。それと、自分が恥ずかしくなるくらいキャッチーな曲にしようと思ったんです。

幹葉：スタジオが重い空気になっても、この曲を合わせると明るくなったよね。

ますだ：たしかに（笑）。

－バンドにとって大事な曲なんですね。そして3曲目は、また雰囲気が変わって「じゃんけんキング」ですよ。

一同：ははは（笑）。

－ライヴでお客さんとじゃんけんしている光景が浮かぶ、楽しそうな曲ですね。

幹葉：そう、ライヴで楽しめる曲を作ろうっていうテーマがありました。ただ、寺君に歌詞を見せたとき"え？"っていう空気になって（笑）。

寺西：たしかにコミカルでもあるけれど、かっこいい曲を作ってたつもりやったから。

幹葉：オケは完全にかっこいいもんな。

寺西：そこにじゃんけんの歌詞が乗るとは思ってなくて（笑）。でも、よく考えたら合うんじゃないか？ってなりました。

－たしかに、オケは3曲の中でずば抜けてハードなんですよ。そんな曲に、じゃんけんの歌詞を乗せてみようと思ったところが面白いと思って。

幹葉：この曲を作っていたとき、「スタートダッシュ」はすでにできてたんですけど、"世界中の空が見たくて"って歌詞があって、私たちはもっともっと世界に知ってもらいたいっていう想いがあるんですよね。そこで、世界のみんなで楽しめるものってなんやろ？って考えたときに、"じゃんけんって（国によって）言い方は違うかもしれないけど、どの国でもやってるんちゃうか？"って。なおかつライヴでも楽しめるだろうっていう。しかも私たち自身が、楽屋にいるときとかに、小学生のときにやっていたような遊びをしているんですね。"あっち向いてホイ"とか"アルプス一万尺"とかで楽しめる人たちなんです（笑）。そういう、普段自分たちがやってることをライヴでやるっていう。

－等身大ですね（笑）。バランスがいい1枚になりましたね。

幹葉：とにかく早く、全曲ライヴでやりたいです！

－「想い描いたら」は、前からある曲のようですが。

幹葉：アレンジが変わってるんです。今までこの曲を好きって言ってくれていたファンの方の反応がどうなのか、ドキドキしますね。

－では最後に、バンドの目標を教えていただけますか？

ますだ：まずはツアーですね。

－あれ、資料に"オーロラが見える大きな場所でライヴをやりたい"って書いてありますよ。

幹葉：それは私の夢なんです（笑）。でもそろそろ、みんなの夢にもなってきたかな？

寺西：洗脳されてきたかもなぁ（笑）。

幹葉：スノーマンのときに出会った方や、作った曲も大事にしていきたいと思って、雪（スノーマン）と星（スピラ・スピカ）ってなると、オーロラ見られるとこやったら雪も星もあるし、そこでみんなを引き連れてライヴができたらすごいことじゃない！って。でもこれは――

ますだ：最終目標。

幹葉：まずは日本中の人に、好き嫌いは問わず――

寺西：認知してもらうことが夢ですね。