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INTERVIEW

Japanese

ポルカドットスティングレイ

2017年11月号掲載

ポルカドットスティングレイ

Member:雫(Vo/Gt)

Interviewer:岡本 貴之

-え? それってPS4Rの話がくる前なんですよね?

そうなんですよ。あとからPS4R(の話)をいただいたんですよ。最初は私もPS4Rの話がきてビビってたので"歌詞全部変えます!"って言ってたんですけど。歌詞も変えてなくて、"このままで大丈夫です"って言っていただいて。イメージどおりのコラボができて嬉しいですね。

-子供たちの表情とか、映像とすごくマッチしているから、CMの話ありきで書いたのかと思ってました。

素晴らしくあたたかい映像で。なんだこれは心が洗われるじゃないかと(笑)。でも、この子供たちより私の方がPS4Rをやってる自負がありますよ(笑)。最近はなかなか長時間やる暇がないですけど。

-忙しいなかゲームもちゃんとやっているんですね(笑)。コラボ曲は4曲もありますけど、それに合わせて作ったものもあるんですか?

「BLUE」、「サレンダー」はそうですね。「BLUE」は"みずほフィナンシャルグループ「Jump!」"コラボ曲です。社員さんが200人くらい我々の後ろでダンスしているヤバいCMができたんですけど、そういう攻めたこともやる元気な企業なんですよ、というアピールをしたいということで。最初は違う曲だったんですけど、もうちょい攻めた曲を、っていうリクエストだったので、サビまでスカスカでリズムが攻めた感じのファンキーな曲で、サビに急にパーッと広がって急にポップになる「BLUE」を出したら"これいいですね"って採用されたので、ハマって良かったなと。

-「レム」は"ヨーグリーナ&サントリー天然水"とのコラボレーションですね。Twitterにいつもさりげなく映りこんでますよね(笑)。

私、もともとヨーグリーナを毎日飲んでるんですよ。それでコラボのお話がきたのでビックリしました。「レム」は、メンバーみんなが"今までで一番カッコいい曲ができた"って気に入っていて、絶対MVを作ろうと思っていて。今回、サントリーさんとのコラボのお話がきて"やったー!"って狂喜乱舞しました。

-MVではドーンと思いっきり砂漠にヨーグリーナがそびえ立っていてビックリしました。

商品とコラボしてMVを出すのは初めてですけど、私たちはこれからいろんなコラボレーション先とご一緒したいと思っているので、"うちはこういう面白い使い方をしますよ"というアピールの意味も込めて作りました(笑)。このMVは今までで一番シナリオを思いつかなくて結構時間がかかりましたね。

-「テレキャスター・ストライプ」や「エレクトリック・パブリック」のMVを超えなきゃっていうプレッシャーもありますか?

クオリティは超えていきたいんですけど、うちが今一番気にしているのが、"被らないかどうか?"ということで。1回のMVでめちゃくちゃいろんなことをやるから、アイディアが自分たちが(過去に)出したものと被るんですよね。メジャー・デビューしたばかりなのにこれからどうしようっていう感じです(笑)。MVは毎回大変ですね。

-本当に、創作する時間が膨大でそれ以外の時間がなさそうですね。

プライベートはないです、まったく。時間があったらビビ(※愛猫)と遊んでいるかゲームをやってるかですね。


こんなにいろんなことができるバンドなんですよっていう自己紹介の意味で"全知全能"


-前回のインタビューで"ポルカの雫は自分の見た目と声を使った創作物"という発言が話題になったんですけど、「フレミング」、「極楽灯」は雫さん自身を強く感じさせるような内容に思えたのですが、どうなんでしょうか。

いや、全然そんなことないんですけど、わざとそういう風にしているのは、お客さんの共感の材料としてそこもフックにしてもらいたいんですよ。"こういう気持ちで歌ってるんだ"って、私に投影することによって共感しやすくなるならって。「極楽灯」は恋愛ソングを作ろうと思ってTwitterでアンケートをとって作ってますから。恋愛ソング以外でも、聴く人によっていろんな捉え方ができる作り方にしていて。だから恋愛に重きを置いている人が聴くと、全部恋愛ソングに聴こえるみたいなんですよね。しかもいろんな人が主人公になってるから、全部私のことだと思っている人は"雫さんは情緒不安定なのか経験豊富なのか怖い"って、面白い捉え方をしてくれてるなって(笑)。好きな捉え方をしてもらいたいです。

-やっぱり曲には素の雫さんは姿を現さないんですね。

素の私は"猫好きなゲーマー"です(笑)。私の素を知りたいっていうファンの方が結構いらっしゃるんですけど、そういう方はラジオ(※J-WAVEにて毎週火曜日24時より放送の "SPARK")を聴いてもらえたら"こんな感じやったんや!?"ってわかると思います。

-この14曲を"全知全能"と名付けた理由は?

"骨抜きE.P."、"大正義"を上回るタイトルは"全知全能"しかないなと。それと、今のポルカのMAXというか、本当にいろんな振り幅の曲に挑戦しているので、こんなにいろんなことができるバンドなんですよっていう自己紹介みたいな意味で"全知全能"って大きく出てみました(笑)。