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INTERVIEW

Japanese

MUTANT MONSTER

2017年04月号掲載

MUTANT MONSTER

Member:MEANA(Gt/Vo) BE(Ba/Vo) CHAD(Dr/Cho)

Interviewer:岡本 貴之

3ピース・バンド MUTANT MONSTERが、ミニ・アルバム『ABNORMAL』を4月12日に発売した。これまでの所属事務所を離れ、自主レーベルを立ち上げてから初の作品となる今作は、鋭利で豪快なギター・ロック・サウンドと16ビートが折り重なり、姉妹のツイン・ヴォーカルで歌われるどこか和風なメロディが耳に残る1枚だ。2016年にUKツアーを敢行して成功させた彼女たちが、日本人として海外で勝負することも意識したという今作について、そして"ABNORMAL"なバンドのアイデンティティについて、メンバーの3人に話を訊いた。

-バンド名が"MUTANT MONSTER"でアルバム・タイトルが"ABNORMAL"って、全部普通じゃない単語が並んでますね。

MEANA:あはははは!

CHAD:たしかに(笑)。それは初めて言われたね?

BE:初めて見た人は、"なんだこのバンド!?"って思うかもしれないですね。

-バンド名ってどなたがつけたんですか?

BE:私とMEANAが姉妹なんですけど、高校生のころにバンドを結成したんです。そのときに面白い名前を発見してしまいまして。

MEANA:RAMONESのコミックの名前で"Mutant Monster Beach Party"というのがあるんですよ。最初はMutant Monster Beach Partyっていう名前でバンドをやってたんですけど、長すぎて覚えにくいのでMUTANT MONSTERになりました。

-姉妹でバンドを始めたきっかけは何だったんですか。

BE:うちの両親がパンク好きで、幼少期からパンクが家で流れていて聴いてたんです。

MEANA:初期パンクを主に聴いてましたね。

BE:そこから徐々に洗脳されたというか(笑)、パンクを聴くのが日常になっていて。

MEANA:楽器も家にあったんですよ。それでバンドをやろうと思ったときに、ギターとベース、どちらをやるかを"せ~の"で決めようって言って、今の担当パートになりました。

BE:全然揉めなかったですね。お互い"そっちの楽器はできない"みたいな感じで。

-何か直感的なものがあったということですか?

MEANA&BE:ありました!

MEANA:私は、ベースは地味だから嫌だし。

BE:なにそれ!?

CHAD:あははははは! 性格が出ているよね。

MEANA:目立ちたがり屋なので(笑)。姉妹で性格が全然違うんです。

BE:私はベースの方がかっこいいって思ったんですよ。初期パンクのベーシストとかすごくかっこいいし。

-CHADさんはどんな音楽を聴いていたんですか。

CHAD:私も、父親の影響で古いロックンロールとかロカビリーとかを家で聴いていたんです。Elvis Presleyが流れているような感じで。あと、Connie FrancisとかNeil Sedakaとか、オールディーズがいつも流れている家で。そういう音楽を聴いて育ちました。

-音楽のジャンルは違えど、同じような環境で育った感じなんですね。BEさんとMEANAさんの姉妹は、最初のころは同級生と一緒にやっていたんですか。

BE:そうです。そのドラマーがやめることになって、いろんな人に相談しているときにたまたま(CHADに)出会ったんです。ただ、出会った時点でCHADは3ヶ月後に海外留学が決まっていたんですよ。日本から1年間いなくなっちゃうっていう話をされていたので、ライヴを1、2本やってほしいということでお願いしたんですけど、あまりにもグルーヴが合うというか。

CHAD:私も、とりあえず日本を出る1年間のビザを取ったんですけど、その先はどうしようかな、居心地が良ければ向こうで暮らしちゃおうかなって思っていたんですけど、ふたりに会ったら"あ、これだ"みたいなものがあって。私はなんとなく日本から出て何かやりたいことを探そうと思っていたんですけど、出るって決めて時間ができた瞬間に"見つけちゃった、どうしよう"みたいな感じになっちゃって。

BE:最初は1、2本って思っていたんですけど、じゃあ次のライヴも、レコーディングも、っていうふうになって、3ヶ月間フルでCHADと毎日一緒にいて。

CHAD:毎日一緒にいて、曲も作って、レコーディングでリズム録りだけしてその翌日に(海外に)行っちゃったんです。完成まで待たずに。

BE:CHADが1年間日本にいないので、もうずっとラヴ・コールを送ってました。"CHADのドラムと私たちでこういうCDができたよ"って。

MEANA:そのときは別のサポート・ドラマーの方と一緒にライヴ活動はしていたんですけど、1年後には正式メンバーとして入ってほしかったので。それで1年後に帰ってきて――

CHAD:いや、1年後じゃないよ? 2ヶ月後にいったん帰ってきたんですよ。"帰ってきて"って言われて。レコーディングしてすぐに行っちゃったので、どうせならレコ発ツアーも一緒に回りたいから、エア・チケットも全部用意するから帰ってきてって。それで1ヶ月ツアーを回ってまた(海外に)戻りました。そのときに、1年後に帰ってきたら一緒にバンドをやらないかって言ってくれたので、"あぁ、いいよ!"っていう感じで(笑)。実家が愛知県なんですけど、日本に帰ってきた翌日くらいにすぐに東京に来ちゃいました。

BE:私たちはそのちょっと前に上京していたので、東京で再会しました。