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INTERVIEW

Japanese

夏の魔物 × 大槻ケンヂ × ROLLY

 

夏の魔物 × 大槻ケンヂ × ROLLY

大槻ケンヂ(筋肉少女帯/特撮)
ROLLY(すかんち/THE卍/ROLLY&GlimRockers/ROLLY&NEO FANTASTIC)
夏の魔物:成田 大致 ケンドー・チャン 大内 雷電 アントーニオ本多
インタビュアー:岡本 貴之

-KISSの話が出ましたが、2015年の"夏の魔物"のエンディングは、大トリの人間椅子が演奏した出演者総出によるKISSの「Rock And Roll All Nite」(1975年リリースの3rdアルバム『Dressed To Kill(邦題:地獄への接吻)』収録曲)で幕を下ろしましたね。

大槻:あぁ、そうだ。去年も大変だったなぁ。俺ね、いろいろフェスは出ているんだけど、やっぱり"夏の魔物"が一番面白かった、本当に。2013年に初めて出たときに中川翔子さんがいたから話かけてみたら、"楽屋が川越シェフと一緒なんです"って言ってて(笑)。なんでロック・フェスに川越シェフを呼んでるんだって(笑)。かと思えば、去年はベルハー(BELLRING少女ハート)のファンが、映画"マッドマックス 怒りのデス・ロード"(2015年公開)みたいになっててさ。頭に発煙筒をつけて走り回ったり、サイリウムを繋げて大縄跳びしてたりとか、やりたい放題やってて。俺ね、そのときに人間椅子と一緒に丘の方に行ったの。そしたら、向こうの方で大変なことになっていて。

一同:(爆笑)

大槻:"あれ何やってるんだろう!?"って見に行ったら本当に大変なことになっていて。

チャン:大変なことになってましたね(笑)。

大槻:それで最後に「Rock And Roll All Nite」をやってたら、上半身裸の女の子が"ワーッ"て駆けてきて。そしたらおっぱいの力ってすごいなと思ったんだけど、音楽を超えるんだよね。

一同:(爆笑)

ROLLY:その瞬間、僕もステージにいたと思うんだけど気づかなかったなぁ。

大槻:本当!? もうその瞬間、誰も音楽聴いてないの。全員が"おっぱいだ!!"って。

一同:ははははは!

大槻:しかもそれが興奮したお客さんかと思ったら、出演者だったのよ。なんちゅーイベントだよって(笑)。

ROLLY:演奏に夢中になって見てませんでした(笑)。僕はプロレスのコーナーに2年連続で出て、男色ディーノさんにブチューってやられました。

大槻:去年はプロレスラーの男色ディーノ選手のお尻にブチューってしてたよね(笑)。ROLLYさんと、ベッド・インとニューロティカのあっちゃん(ATSUSHI)がリングに上がって。ROLLYさんがディーノさんのお尻に突っ込んで行ったんだけど、そのあとベッド・インが突っ込んで行ったらメンバーの口紅がディーノさんのお尻についたわけ。で、今度はあっちゃんがお尻に顔を突っ込んだらベッド・インの口紅があっちゃんのピエロ顔についちゃって、その瞬間"神が降りた!"って。なんでロックの神じゃなくて笑いの神が降りてくるのか、さすがあっちゃんだなって(笑)。

一同:(爆笑)

大槻:俺、2014年に声優の小林ゆうちゃんと特撮のNARASAKIと掟ポルシェ君(ロマンポルシェ。)とステージに出ようとしてたら、袖でスタッフに"待ってください、ある方の挨拶が先になりました"って言われて、"えっ?"って振り向いたら藤岡弘さんが"はーはっはっは"って立ってて(笑)。本当にエピソードに事欠かないフェスなんだよねぇ。

一同:(笑)

大槻:それとさ、出演者エリアにあるホタテを焼いているところに行って"ホタテください"って言ったらさ、"いや、僕らバンドの者なんです。ホタテを焼いてる人にちょっと見ててくれって言われて、かれこれ30~40分焼いているんです"って話してて、"そうなんですか!?"って言ったら"はい、僕らKING BROTHERSって言うんですけど"って。

一同:(爆笑)

大槻:本当の話だよ!? そんなことばっかり!

成田:ホタテ焼いている奴が筋肉少女帯とすかんちが大好きで、僕と高校生のころから仲がいい奴なんですけど、去年は自分の欲望が抑えきれなくてホタテを焼くの途中で止めてライヴ観に行ってしまったので、アーティストの方々が気を遣って焼いてくれていたんです(笑)。彼はあの日、トランス状態になってしまって会場の森に突っ込んでいって漫画みたいに車で木に激突してたんですよ。毎年ホタテを1日中焼いている彼が大変なことになってしまうくらい盛り上がったのが去年の"夏の魔物"でした。

大槻:あと、"夏の魔物"はケンドー・チャンを筆頭に、若いかわいこちゃんがたくさん歩いているので、おじさんとしてはいるだけでも楽しいですよ。

-夏の魔物のみなさんは去年のフェスはいかがでしたか?

アントーニオ:去年に限らず朝が早いんですよね。自分はいつもオープニング・アクトとして"ハルク・ホーガン体操"というのをやっているんですけど、朝6時50分からとかなので。

大槻:そのときにはお客さんはもう結構入っているの?

アントーニオ:30~40人くらいは――

大内:いや、さすがにもっといますよ(笑)!

大槻:楽しいんですけど、なかなかカオスなところがあって。大丈夫かな? って心配になることがものすごくありますね(笑)。

成田:最近はプロの手が入っていますので大丈夫になってきました(笑)。

大槻:今年はベルハーちゃんは出るの?

成田:はい、出ます。

大槻:今年もやらかすのかなぁ。

成田:今年はもっと節度をもって楽しんでほしいです(笑)。実は去年が、10年やってきた中でゴミが一番ひどくて。俺は翌日のお昼過ぎまでゴミ拾いしてましたから......。

-今年は大槻さん、ROLLYさんにはどんな形での出演をお願いしているんですか?

成田:今年は、夏の魔物がバンド編成でライヴをやる予定なんですけど、そのバンド・メンバーにROLLYさんと大槻さんが加わった特別な編成でライヴをやっていただきたいなと構想を練っていますし、夏の魔物とおふたりの共演というのもやりたいなと思っています。ROLLYさんには"●●●●●●●●●"をやってほしいです。大槻さんには"●●●●●●●●●●●"をやってほしいですね。

大槻:本当? それは面白いね。"夏の魔物"は他のフェスと違ってカオスな感じがあって、出ている人たちみんな"やり逃げ感"があるというか。日本ってこんなに狭いのに青森でやったことは東京に伝わらないって、このネット社会でも思っているところがあって。これは別に青森を悪く言ってるわけじゃなくて、なんかそういう感じがあるんだよね。"青森でしたことはバレねぇだろう"みたいな。

成田:ははははは(笑)!

大槻:そういう感じが出演者にある気がするんだよね。

-大槻さんご自身は?

大槻:あります!

一同:あははははは!!

大槻:夏の魔物って、フェスでもユニットでも共通して思ったんだけど、錚々たるメンツが集まっているじゃないですか? 今年は早見優さんが出たり、以前は内田裕也さんや水木一郎さんが出たり、すごい方が実際に出演しているのを見て勉強になったのは、"人は依頼すると結構やってくれる"ということ。

成田:(笑)

大槻:出演してほしい人がいても、依頼するか悩むこともあるんだけど、頼むと出てくれるんだよね、人って。普通、裕也さんを呼ぼうって考えないもんね。でも裕也さんも意外と出たかったりするんだよね、きっと。

ROLLY:(唐突に)今、急に思いついたけど、イタコを呼ぶ。

一同:???

ROLLY:すでにやったのかな?

アントーニオ:やってないっす(笑)。

ROLLY:イタコを呼んで、みんなが見守る中、John Lennonの魂を呼んでもらうというのはどうだろう。

一同:ははははは(笑)!

大槻:俺、恐山に行ったことがあってイタコをリアルに見たんですけど、ネイティヴな津軽弁だからほぼ何を言ってるかわからなかった(笑)。それでラップみたいにリズムにノッてるの。"オラがなんとかかんとか~"って。だからその流れで"オラがJohn Lennonで~"とかなるんじゃないかな(笑)。

一同:あははははは(笑)!

成田:フェスの"夏の魔物"は10周年ならではの特別なライヴも期待していてほしいですし、夏の魔物の1stアルバム『夏の魔物』も最高の作品になっているので、みなさんぜひ聴いてみてください!