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INTERVIEW

Japanese

JUNIOR BREATH

2016年06月号掲載

JUNIOR BREATH

Member:ホシヲ(Vo/Gt) いずべい☆(Ba) ウェール(Gt) シューマッハ・ヨシアキ(Dr)

Interviewer:岡本 貴之

大阪を拠点として活動し、今年活動10周年を迎えたJUNIOR BREATH。初めてのEPとなる『ROCK BLESS YOU e.p』は、まるで10代のバンドがなりふり構わず音を鳴らしているかのような瑞々しさと無邪気さを感じさせるとともに、バンドマンとして生きているタフなメンバーの姿が浮かんでくるギター・ロックが詰め込まれた作品だ。メンバー全員を対象にメール・インタビューに答えてもらった。

-プロフィールを拝見したところ、"2005年大晦日結成"とあるのですが、どんなシチュエーションでバンドが誕生したのでしょうか?

ホシヲ:僕とウェールがもともとやっていたバンドが解散して、しばらくソロでやってたんです。その中で、初代ドラマーのタロー(現:カッパマイナス)と出会って、いずべいを何回か誘ってやっと折れてくれたのが12月31日でした。

いずべい:"年内に1回だけでいいから一緒にスタジオ入ろう"って話になって、その日の帰りの車の中で朝まで説得されたんです(笑)。

-メンバーのみなさんはもともとどのような繋がりがあったのでしょうか。

ホシヲ:ウェールは、前のバンドから一緒にやってます。いずべいは、当時イベントに呼んでくれてたイベンターだったんです。

いずべい:実はそうなんですよね。2002年ごろから何年か大阪で個人イベンターをやっていて。そういう経緯もあって、まさか裏方が企画に出てもらってたバンドさんと新しくバンドを結成するとか、気が重くて。最終的に根負けしました(笑)。

ウェール:僕はなんだかんだで、また一緒にバンドをやることになりまして。

ホシヲ:そして現在のドラマーは6代目。ヨシアキは後輩バンドのドラマーで、5代目のカッキーが抜けるときに指名しました。

ヨシアキ:僕、最初カッキーさんに指名されたとき断ったんですけどね(笑)。

いずべい:ドラマーが変わるたびに足踏みして、またイチからやり直し......ってのを何度も繰り返してきただけに、"一番長く叩いてくれていたカッキーが指名したなら、きっと大丈夫"って顔合わせのときは思いましたね。

-バンド名の由来を教えてください。

ホシヲ:Charaさんの『Junior Sweet』(1997年リリースの5thアルバム)ってアルバムのタイトルの響きが良くて。そこでパッと、"JUNIOR BREATHってええやん!"って思いついて。THE BLUE HEARTSと同じ意味のバンド名っていうのはなんとなく考えてたのでバシッとハマりました。

ウェール:僕はたくさんの意味を搭載できる感じ、希望や未来を含んだ感じなんかも気に入りました。あと、Charaさんは大好きです。

-結成時にはどんな音楽をやるバンドにしようと話したのでしょうか。

ホシヲ:音楽性は特に決めてませんでした。本当に。

-THE BLUE HEARTSやHi-STANDARDなどのバンド名が歌詞に出てきますが、影響を受けた音楽をメンバーのみなさんそれぞれ教えてください。また、メンバー間で影響を受け合うこともありますか?

ホシヲ:僕は、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTとGREEN DAYとTHE BLUE HEARTSやと思います。メンバー間で影響を受けることはもちろんありますよ! 遠征のときに車の中でかけて、情報交換するって感じですね。

いずべい:僕はJUDY AND MARY、ウルフルズ、ハナレグミ、フラワーカンパニーズ、真心ブラザーズ、eastern youth......あ、キリがないですね(笑)。ジャンルとかじゃなくて胸にグッとくる人間臭い音楽が好きです。

ヨシアキ:僕はSUM 41、ELLEGARDEN、L'Arc~en~Ciel、FALL OUT BOY、NOFX......ほんまや、キリないわ(笑)。メンバーが"これええで"って持ってきたものって絶対僕も好きなんですよね。あ! 音楽じゃないですけど、一番影響を受けてるのは"スター・ウォーズ"です。

ウェール:根底にあるのはTHE BLUE HEARTSですが、影響を受けたというよりすべての音楽を聴くきっかけのような存在です。特に衝撃だったのは、それこそHi-STANDARDに代表される1990年代後半に出会ったインディーズ・パンクやミクスチャー、ハードコアです。

-『ROCK BLESS YOU e.p』は初めてのEPとのことですが、どのような作品にしたいと考えていましたか?

ホシヲ:もともとアルバムを制作していた途中だったのですが、いずべいが脱退宣言する事件があって、いったん白紙に戻したんです。結局脱退はなかったんやけど、スケジュールはおかしなことになってしまって。「ロックブレスユー」(Track.1)ができたときに、"あ! EPで出そう"って自然に思いついたんです。強いて言えば、中学生や高校生に出会ってほしいものを作りたかった。

-『ROCK BLESS YOU e.p』からはとても瑞々しい勢いと音楽への情熱を感じました。それが一番表れている曲が「ロックブレスユー」だと思うのですが、この曲はどんな想いで作ったのか教えてください。

ホシヲ:いずべいが脱退しないことになって、最初のスタジオ・リハに持っていった曲なんです。俺がやってることはいったいなんなんだろうって考えて作った、現在のところの答えなんだと思います。高校生のころにTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの1st(1996年リリースの『cult grass stars』)を聴いて、ずっと音楽をやっていこうと思ったんです。だからこの曲は、イントロを聴いた瞬間に、バチーンってスイッチが入った、そういう1曲であってほしいなと思ってます。ずっと一緒におれる曲というか。