Yeti

Japanese

Member：涼木聡（Vo/Gt）沢村英樹（Gt） Bikkey（Ba）多村直紀（Dr）

Interviewer：蜂須賀ちなみ

－サビの頭で"嘘をついたよ"と歌うTrack.2「uso」は、この上なく正直な曲であり、"音楽の中では正直でいたい"というバンドの想いがダイレクトに表れています。"音楽の中では正直でいたい"という姿勢は、みなさんが音楽を始めた当初からあったものなのでしょうか？

涼木：タイトルが"uso"だからこそ、あえて正直な言葉を選びました。

Bikkey：聡が素直な言葉をぶつけてくれるからこそメンバーとして、率直な音をぶつけていきたいし、その考えは結成当初から変わらないですね。

沢村：きっかけがあるとすれば、それはメンバーの人間性だと思います。僕も真正面からギターに向き合えたバンドは後にも先にもYetiしかありませんね。

多村：そうだね、ああいう直球な言葉を伝えられるのも、僕らが本音で言い合える仲だからこその表現かもしれないね。

－涼木さんがTrack.3「high light」、沢村さんがTrack.6「tear drop」、多村さんが「xi-sai-」、BikkeyさんがTrack.5「doc」のMV制作を担当したとうかがっております。今回 MVをセルフで制作をしようと思ったのはなぜでしょうか？

涼木：宣材として映像を撮ることはよくあるとは思うんですが、どうしても収録曲に甲乙つけられず、この際バンドの名刺として全曲を映像化させるべきだと思ったんです。

Bikkey：美意識や個性がバラバラなところも僕らの武器だと思うので、メンバーの個性も名刺として同時に発信できるので撮影が楽しかったです。

多村：Yetiを多くの人に届けたい思いがMV企画の1番の理由ですね。

－ご自身が手がけたMVの見どころを教えてください。

涼木：色味と動きです。

沢村：犬の無邪気さです。

多村：無機質な機械（MIXフェーダー）に命や感情を感じてもらいたいですね。

Bikkey：ブリキのロボットの表情が悲しそうに見えたり楽しそうに見えるところです。

－運命に翻弄されながらも希望を絶やさず前へ進んでいくんだというポジティヴな意志が真ん中にあることが、今回収録された6曲の共通点かと思います。

多村：Yetiって実はネガティヴ人間の集まりで、でもそこに助け合いがあるからポジティヴな音楽が自然と生まれる。

Bikkey：仲間に恵まれているからこそ、出せる音や言葉だと思います。

涼木：弱さを共有してるがゆえの強さかもしれないね。

沢村：テンションも手応えも、すべてが右肩上がりなので、僕らはさらに加速していきますよ。

－特に、"塞ぐ壁も乗り越えたいの"（「high light」）、"もはや痛みなら足りてるよ"（「tear drop」）などのフレーズが象徴的ですが、これまでの道のりには紆余曲折があったのだということも隠さずに表しているのも同じく6曲の共通点かと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか？

涼木："壁"は他人ではなく自分自身ですね。僕たちは去年までアンダーグラウンドな音楽シーンで活動をしていました。なかなか自分たちの音楽に興味を持ってもらえず、不自由さを感じたり、そういった日々の生活であったり、人生観であったり、そういった痛みをエネルギーにして「high light」は生まれました。

沢村：世間に壁なんて感じていたら音楽やっていけないですからね。ある意味ライバルだらけなので、結局必要になるのはは精神的な強さ。その手助けができるのが音楽だと思う。

多村：リスナーだって毎日自分と戦っているわけですし、共に戦っていろんなものを乗り越えていきたいですね。

－2月には全国ワンマン・ツアーが始まります。意気込みをお願いいたします。

涼木：Yetiとして誇れる作品が完成しました。収録曲を軸に僕らの全力をステージから届けていきます。

沢村：Yetiのかっこよさ、そしてメンバーそれぞれの人間味に溢れたあたたかいステージを届けます。

Bikkey：観に来たみんなが興奮するようなステージング、ベース・アプローチを期待しててください。

多村：そうですね......常にライヴで思っていることなのですが、オーディエンスのみなさんにどれだけ気持ちいいグルーヴを感じてもらえるか。そこに尽きます。あとは、意外とおちゃめな部分もあるんだってところを感じてもらえたらと思います（笑）。

－では最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

涼木：今後もいい音楽を突き詰めていきます。共に育っていきましょう。

沢村：今もこれからもみんなの心に響く音を届けていきます。

Bikkey：もっともっと素敵なバンドになります。これからもよろしくお願いします。

多村：今言えることは、"とにかく頑張ります"、それに尽きます。今後ともよろしくお願いします。