Japanese
完全にノンフィクション
2015年09月号掲載
Member:別所英和(Gt/Vo) 上野友也(Ba) 小野恭介(Dr)
Interviewer:蜂須賀 ちなみ
-これまでの完全にノンフィクションは形態を定めてない音楽集団として活動していましたが、そのような活動形態をとっていた理由は何でしょうか?
別所:1stアルバムをリリースしたときのメンバーを母体として活動のフットワークをもっと軽くするためというのがそもそものきっかけでした。ならば、毎回メンバーが入れ替わる面白さを表現しようと。1stアルバムのときは、GIGをあまりしないという神出鬼没さとフットワークの重さがマッチングしていたですが、もっと活動を広げるためには縛りが邪魔をするように感じてしまっていたんです。運がいいのか悪いのかリリースのタイミングで全員就職が決まっていたり、各々私生活の事情があったりしてメンバー内で音楽の優先順位が曖昧でした。メンバーとも話し合いながら、完全にノンフィクションの発展のためと合意のうえで進めていきました。やるからにはお客さんに恥じぬようコンセプチュアルに活動せねばと。the telephonesの長島涼平くん(Ba/Cho)、fox capture planの井上司くん、QOOLANDの菅さん(Ba/Cho/Shout)と実力もタレント性もあるアーティストの方々にサポートしていただいてました。あの時期のGIGを観れた人は今後かなりプレミアもんなのではないかと。サポートしてくれたみなさんと寛大な心で見守っていてくれていた母体メンバーには今も感謝の気持ちは忘れません。
-少し意地悪な質問をさせてください。別所さんのブログを拝見したのですが、活動休止の理由は"完全にノンフィクションの楽曲制作において高い純度を保つことと、それに伴う責務に惑わされたから"ということで間違いないですか? それは言い換えると、ひとりで悩んでしまって、他の人に頼ることができなかったということでしょうか?
別所:休止へは複雑な理由が絡み合って至りました。当時の母体ドラマーであった弟が2013年1月に言い出したのが最初。今年1枚音源を出していわゆるスターダムに乗らなければドラム自体を辞めたいと。自分も騙し騙し走り続けていたことはたしかでした。セールス的なこと、メンバーそれぞれの生活もそう、レーベル・オーナーとして、リーダーとして運営的なことも含め、もっと細分化されるんですが、何より、自分としては完全にノンフィクションの楽曲世界にいられなくなったこと。誰にもない自分にしかない目線だと信じて、自身が持ち得るディープな面と妥協することなく向き合って楽曲を生み出してきたものですから、気づかないうちにすごく負担になってしまっていた。居心地のいいはずだった楽曲世界と現実の自分とのギャップが操れなくなってしまっていたんですね。一旦離れて現実を実感しないとこれはまずい、と。生活レベルから現実を噛み締めないと怖くなってしまっていた部分があったんだと思います。そういった意味で創作にも繋がり、純度を保つ自信はまったくなくなっていました。休止に至ったのはそれぞれの理由が違ってもタイミングが合ってしまったんでしょう。
-活動休止期間が1年間であることはもともと決まっていたそうですが、そういった悩みの時期を1年間で終えられる自信があったということでしょうか?
別所:正直、1年とは言ったもののそんな状態ですから、気持ちの半分は1年経ってもやりたくなかったら何年でも休んでもいいやと思っていました。なんとなく目安として1年設けようと。それだけブレブレでしたし音楽をすることに向き合いたくなかった。ただ結果としてその何年分も期待も想像もしていた休暇期間は2ヶ月で満足してしまったという(笑)。創作意欲が湧いた理由も"何かいい曲できそうだからどうだろう"ってなものでしたしね。休止以降の作品も完全にノンフィクションのカラーであるのは間違いないけど、曲を生み出す意識が休止前とは変わってきていますね。
-今回復活を果たしてCDをリリースするということは、そのハードルを乗り越えることができたということかと思います。その理由は何でしょうか?
別所:自分が何をする人なのかハッキリしたからだと思います。一切迷いがない。
-本作から"バンド"としてリスタートを切るとのことですが、主観で結構ですので、"バンド"という形態のメリット、デメリットを教えてください。
別所:メリットは意識を共有できたり一緒に高めていける心強さがあります。デメリットは運営者としてスケジューリングです。もちろん替えがきかないメンバーですので。
上野:僕の中ではバンド化するメリット、デメリットという感覚よりも"結局、別所くんについてくる人が僕らふたりしかいなかった"という印象です。別所世界観を理解し、表現することができるのは、もうこの世にこのふたりしかいないということです。
小野:"バンドといえばやっぱりライヴ!"と思います。ライヴの楽しみ方はお客さんそれぞれの中にあるものですが、演者がいいと思っているグルーヴを毎回毎回何度でもお届けできるのは圧倒的にバンドのメリットですよね。ひいては録音した音、物販などでのお客さんとの交流、舞台以外での活動も含めすべてが"バンドの息遣い"のようになる。その反面、何かひとつでも嫌われたらお客様と愛し合えないので言動には注意すべし、です。
-さまざまな形態を経験してきたうえで、なぜ今、メンバーを固定するという選択をしたのでしょうか? 今後、また他の形態で活動する可能性はあるのでしょうか?
別所:1周して素直にバンドがしたくなったからです。1stのリリースから紆余曲折ありのスタートだったので、休止までは完全にノンフィクションというものを維持するためだけにあの手この手を尽くし走り続けていた気がします。このメンバーが揃って、バンド史上初めて"あとはやるだけ"という体制が整った気がします。他の体制での活動は今まったく考えられませんね。表現の幅を人の数で変化させるのではなく、自分たちの可能性をもっと広げたいので。
-最後に読者へのメッセージをお願いします。
別所:この1枚からいよいよ、完全にノンフィクションがオーバーグラウンドに繰り出します。ダークホースとして虎視眈々と時期をうかがっていましたが、今がそのタイミングだと思っています。一緒にこのアルバムの疾走感に乗っかりましょう。みんな、GIGで会いましょうぜ。
上野:何がともあれ、今の別所くん、そして完全にノンフィクションが表現できることを形にした音源です。ぜひ、音源を聴いて、ライヴハウスへ来て下さい。音源を買ってライヴハウスへ来るのに大体4、5千円っていうデカいお金が動きます。でも、その価格以上に酔わせる自信があるんです。そして直接感想を聞いて、乾杯して、ありがとうと言いたいです。
小野:あっという間の5曲かもしれませんがこのポータブル感を様々な場面でお楽しみいただけたら幸いです。曲数が物足りなかったらぜひライヴ会場へ。お待ちしております!
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