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INTERVIEW

Japanese

MAMADRIVE

 

MAMADRIVE

Member:シブヤマサコ(Ba/Vo) ササカワマイカ(Gt) オオギマナブ(Dr)

Interviewer:白崎 未穂

狂うほど愛してしまうとどうなるのか? この愛の幸せと、終わりはどこにあるのか? 愛の果てとは一体何なのか? シブヤマサコ(Ba/Vo) 、オオギマナブ(Dr) 、ササカワマイカ(Gt) による神戸発の3ピース・ロック・バンド、MAMADRIVE。"裏と表""光と闇""朝と夜"それらをまるごと味わえる初のフル・アルバム『うらはら』。音楽活動を始めて10年という月日を経た彼女たちが初めて自由に制作したという今作について、メンバー3人にメール・インタビューを敢行した。

-Skream!に登場するのは初めてということで、まずは、みなさんが音楽を始めたきっかけを教えてください。

シブヤ:私は10年前に、ギターのササカワ(マイカ)にコピー・バンドに誘ってもらって、そこからベースを始めました。当時はヴォーカルもいたのですが、初ライヴ後すぐに脱退してしまって、私が歌いながらベースを弾くことになりまして......今のベース・ヴォーカルのポジションになりました。

ササカワ:私は幼稚園のころからピアノをやったり、部活で吹奏楽(トロンボーン)をやったりしてました。ギターは、中学に入る前くらいから弾くようになりました。しかしながら、性格に難有り(激しい人見知り)のため、バンドをする勇気まではなくて。よく遊びに行っていたライヴハウスで仲良くなった初代のドラムと"やろー!"となって、シブヤ(マサコ)もその際誘いました。それがバンドを始めたきっかけです。

オオギ:高校生のころに友人たちと"バンドやろうぜ"的なノリでバンドを始めました。兄が以前ドラムをやってまして、家に電子ドラムもあったのでそのまま流れでドラムを始めました。そこから大学に入り、軽音楽部的なとこに入って本格的にオリジナル・バンドを組んで活動してました。MAMADRIVEには2010年に加入しました。

-"MAMADRIVE"というバンド名の由来と意味を教えてください。

ササカワ:私のあだ名が"まーまー"と言いまして、"私がギターでドライブ"する、という意味になります。コピー・バンドで少しふざけたバンド名をつけていたので、オリジナルをやっていくことが決まり、シブヤと"バンド名どうしよう"と電話で話していましたら、コレを言われました。猛反対しましたが、"これじゃないとバンドやらへんから!"と言われてしまい、ノーと言えぬまま、今に至ります(笑)。ちなみに、"ドライブする"って意味は、未だに私もわかってません(笑)。

シブヤ:まーまーがギターでドライブするから、"マーマードライブ"なんです(笑)。

-MAMADRIVEとして最初の音源となる1stミニ・アルバム『カラスと目玉』をリリースされていますが、作品として残そうと思った理由は何だったのでしょうか。

シブヤ:当時、某レーベルの方で、めちゃくちゃお世話してくれる人に出会いまして。右も左もわからないまま、あれよあれよという間にリリースする運びとなりました。それまでの音源は、家のパソコンでCD-Rを焼いて、ジャケを自分で書いて、コピーして。そうやって自主制作音源として出していたので、全国リリースなんてとんでもない話だし、プレスという言葉も知らなかったんです。なので、自分たちの強い想いというよりは、"自分たちの曲がきちんとアルバムとして完成して全国リリースするのか!"と、驚きと嬉しさと恥ずかしさでドキドキしたのを覚えています。

-フル・アルバム『うらはら』のリリースおめでとうございます。今回、初めてフル・アルバムだそうですが、フル・アルバムを作ろうと思ったキッカケは何だったのでしょうか?

シブヤ:自分が音楽活動10年目という節目にあたって、1度フル・アルバムを作ってみたいと思ったことがキッカケです。フル・アルバムって、ミニ・アルバムでは表現できない、曲と曲のバランスだったり、世界観だったり、"これまでリリースしたミニ・アルバムでは表現できなかった部分が出せるんじゃないか"、と思ったんです。極端に言えば何曲でも入れていいし、ミニ・アルバムほどコンパクトにまとめなくてもいいという、制限がないフル・アルバムならではの可能性が欲しかったんです。

-ひと足早くアルバムを聴かせていただきました。全9曲それぞれ人間の奥底にある鬱々とした狂気じみた愛情を口から吐き出すような楽曲が揃っていますが、鬱っぽさとは裏腹に至極痛快で、楽しく聴くことができました。今作では、1曲ごとに様々な角度からの愛情表現を歌っているように感じましたが、何かコンセプトみたいなものはありましたか?

シブヤ:フル・アルバムを作るにあたって、1曲1曲の世界観がかけ離れて存在しているからこそ、1曲ごとのいろんな物語を楽しんでもらえるような作品にしたいという想いはありました。今までのミニ・アルバムはある程度テーマを決めてきたので、今作はMAMADRIVEっぽい曲だけど、どの曲も統一感がないというか、いろんな一面を楽しんでもらいたいというコンセプトがあります。タイトルになっている"うらはら"は、MAMADRIVEの"裏と表""光と闇""朝と夜"それらをまるごと味わって欲しいという意味を込めています。ギターの音色もよく聴いてもらうと1曲1曲全然違っていて、サウンドとしても様々な一面があって面白いです。

-トラックリストを眺めていてまず気になったのは、Track.4「蛇の男」でした。2ndミニ・アルバム『妄想天国』に収録されている「蛇の女」とは何か関係性があるのでしょうか。

シブヤ:これが特にないんです。たまたまです。ただ今聴いて思ったのが、蛇の女に出てくる女性はすごく肉食系だけど、蛇の男に出てくる男性は草食系ですね......(どうでもいいですね)。