Japanese
ピアノガール
2015年06月号掲載
Member:内田秋 (Vo/Gt)
Interviewer:山元 翔一
"綺麗事の世界の住人さんよ お前らのせいでロックは死んだ"。京都出身の4人組ロック・バンド、ピアノガールは今作で我々にこう突きつける。退屈な、腑抜けたロックに中指を立てるその姿勢に、久しぶりに"ロック・バンド"としてのあるべき姿を見た。ピアノガールの音楽には底知れないエネルギーが渦巻く。なぜか、それは中心人物である内田秋(Vo/Gt)が世界も人も生命も、そして音楽さえも憎んでいるからだろう。そのうえで同じように世界も人も生命も、そしてやはり音楽を愛しているからだろう。ゆえにその紙一重のバランスのうえで生まれてくる音楽と綴られる言葉には説得力が伴う。彼らには凡百のギター・ロック・バンドとは違う何かがある、その真相に迫るべく内田にメールで話を訊いた。
-1stフル・アルバム『軍団』を聴かせていただいて、ピアノガールの音楽には凡百のギター・ロック・バンドとは違う何かがあるのを感じました。それが一体何なのか明らかにしたいと思っています。まず、2009年にバンドを結成された経緯を教えてください。ピアノガールを結成するに至った原動力は何だったのでしょうか?
内田秋(Vo/Gt)です。高校生のころから自分はロック・バンドで食っていきたいと思っていました。そして2009年京都の大学に入学し軽音楽部に入部しました。メンバー探しのためでした。そこで行われた新入生演奏会で見た1番グっときた奴らを集めて、"俺が作った曲でバンドやろうぜ"と誘いました。その中に今のドラムのヨナニー(米谷"YOU")もいました。原動力は、俺は中学生のころから曲を作っていたのでとにかく自分の音楽で世界をぶち壊したいという気持ちです。その原動力は今も強く持っています。
-そして2015年6月には1stフル・アルバム『軍団』をリリースされます。メンバー・チェンジも経験されていますが、今のピアノガールの音楽性含め基盤をができ上がるに至った出来事やエピソードについて教えてください。
活動を続けていると充実感と共に現状への怒りや不満足を強く持つようになりました。好きなバンドより嫌いなバンドの方が俺は多いです。そういった怒りを感じる度に俺はピアノガールをより愛せました。その都度、音楽性やバンドの基盤が進化していったように思います。途中から加入した長友(拓也/Ba)と有村浩希(Gt)も、俺は彼らと共に成長してきたと強く感じます。
-サウンド的には、オーソドックスなギター・ロックであると感じました。様々なジャンルや要素を取り入れた音楽が溢れる現在において、あえてオーソドックスなギター・ロックを鳴らす理由を教えてください。
あえてという気持ちはありません。これが好きなのでやっています。ピアノガールの音楽はバンドで音を出したとき、空を飛んでいるような、炎の中で涙を流しているような、そんな感覚を俺は持ちます。それがたまらないんです。
-作詞作曲を手掛けているのは内田秋(Vo/Gt)さんであるかと思うのですが、ピアノガールの楽曲ははっきりした物言いで曖昧で漠然とした部分が少ないなと感じました。そして、その言葉の説得力というか筆圧が凄まじくて圧倒されます。そして、その本質は内田さんの生きるうえでの"思想"や"哲学"にあるのかなと思いましたが、日々どういったことを感じて生活していますか?
日本人がみんな、かっこよい人間になり、魅力ある国になって欲しいと結構本気で思っています。こう書くとスケールが大きいですが、要は、人間が魅力を放つ瞬間が俺は好きなんです。街の中にも、ひとりぼっちの部屋にも、そんな瞬間がたくさん生まれると最高だなと俺は考えます。
-そして生活するうえで感じたことは、どのように音楽に反映されていますか? 今作の楽曲を作曲する際に、インスパイアされた出来事や経験についても教えてください。
音楽に反映していく術が俺には2パターンあります。ひとつは山元さんが感じてくださったように、直情的な音と歌詞を作っていくパターンです。単刀直入に言いたいことを歌います。もうひとつは、夢想的な詩世界に想いを落とし込むパターンです。『軍団』収録曲の中で後者のやり方を用いたのは「安田講堂の虹」や「砲台跡浜」、「玉屋ビル綺譚」、「Orangecoat」などです。「安田講堂の虹」はそのまま安田講堂事件を題材に空想した詩世界ですし、「Orangecoat」は映画"ティファニーで朝食を"でオードリー・ヘプバーンが着ていたオレンジ色の綺麗な外套からあの曲のストーリーを夢想しました。
-また、ピアノガールの歌詞には随所に音楽愛を感じ取ることができます。みなさんはどういった音楽を聴いていらっしゃいましたか? 今よく聴いている音楽についても併せて教えてください。
たしかに俺は小学生のころから同級生よりもたくさんの音楽を聴いていたように思います。父親の影響でジャズ、クラシックを聴いていたし、中学になってロックを知ってからはとにかく片っ端から、ロックの歴史を追うように様々なバンドを聴きました。中でも大好きだったのはSEX PISTOLS、 LED ZEPPELIN、BLINK-182、尾崎豊、THE BLUE HEARTS、くるり、などです。エネルギーを感じるバンド、情緒を感じる音楽が好きです。最近は日本語ラップを聴くことが多いです。S.L.A.C.K.とキリコが好きです。高校生のころ友達に貸してもらいそのまま借りパク状態の北九州のパンク・バンド"惡AI意"のCDを今年は聴きまくっています。録音されているのはたった3曲なんですが、永遠にリピートしています。
-一方、Track.10「about shit」では、"その狭小で低俗な感受性をフルに 使って体を委ねる先は 音楽ではなく 周りの雰囲気"、"綺麗事の世界の住人さんよ お前らのせいでロックは死んだ"といった現在の音楽を取り巻く状況に対する不満を綴っています。みなさんには今の音楽シーンはどのように映っていますか?
「about shit」が歌うことそのままです。退屈過ぎます。
-また、音楽を取り巻く状況が現在のようなものになってしまった理由は何だと思いますか? そして、現在の状況をピアノガールの音楽でどのように変えていきたいですか?
満足や感動を受動的に得られる世界になっているからだと思います。そしてその危険な構造に疑問を持つことさえ忘れてしまっています。インスタントな感動しか呼べない音楽は所詮流行りもので、一発屋芸人と同じです。中身がないですよね。女が社会で力を持つようになり、男が精神的にも弱くなっているということにも原因があると俺は思っています。女のアイドルが盛り上がっていることがわかりやすい例です。偶像というアイドルの本質を忘れ去ると危険です。人間は人の痛みをわかってあげられるためには自分の悲しみと向き合わなければならないと思います。自分の悲しみと向き合うとは、自分の偶像を破壊するということだと俺は思うのです。俺たちピアノガールの音楽を苦手だとする人がいたとします。それは同時にその人の餓えを作ったことになります。満足の前には餓えがあります。餓えを認識し、目の前の感動に疑問の目を持つことで初めて本当に自分だけの尊い感動を手に入れられると思います。破壊した偶像の破片を踏み越えた先に自分自身が光り輝いているはずです。こんな難しい話は俺も頭が痛くなり、上手く言葉にできなくなります。だからこそ音楽はただ鳴り響くものなのだと思います。そんな音楽が俺にとってはロックとパンクでした。ピアノガールもそういう存在になりたいと強く思います。
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