Riverside Creature

INTERVIEW

Japanese

Riverside Creature

2015年03月号掲載

Member：入間川幸成 (Vo/Gt)　加治達也 (Vo/Ba)　五十嵐琢馬 (Dr)

Interviewer：吉羽さおり

－そこから"バンド"というものに思いが向いたのはなんだったんですか。

入間川：寂しかったんじゃないですかね（笑）。寂しかったところで一緒に飲みに行って、"バンドやろうよ"ってなって。加治君は幼なじみで気心も知れているので、僕の人見知りは発動しないので、じゃあいいじゃないかと（笑）。

－ポスト・ロックの感じもあるし、歌もので、フォーキーな匂いのする曲もありますが、どんな音楽が根っことしてあるんですか。

入間川：このバンド編成になってツイン・ヴォーカルのバンドを探し始めて、そういえば昔あったなと、親が聴いていたSIMON & GARFUNKELとかはずっと聴いていたりしていましたけど。でもその影響が出ているかどうかと言えば疑問ですけどね（笑）。

加治：僕は日本のギター・ロックは実はあまり聴いてこなくて、ソウル・ミュージックとかR&B、ブラック・ミュージックが多かったんです。ベースっていう楽器の特性なのかもしれないですけど、心地好いビートに、うねうねうするベースがのってる音楽が好きなんですよね。歌は昔から好きだったので、Mr.Childrenも好きでしたし。10代のころはギター・ロックはあまり聴いてなかったですけど。彼（入間川）に紹介してもらって聴くようになって、歌っていいもんだなと。

入間川：紹介したのはYngwie Malmsteenとかでしょ（笑）。

加治：それは中学時代でしょ。

入間川：僕、メタル少年だったので。

－五十嵐さんはどういう音楽を？

五十嵐：僕はT-SQUAREですね。そのあと空想委員会を聴いて、"バンドっていいな"と思ったんですよね。

入間川：短けえな（笑）。

－3人とも見事にばらばらですね。それぞれの味っていうのは曲に出ていると思いますか。

加治：実は僕がベースを弾いている音源っていうのはまだないんですよ（笑）。

－では今回リリースされるアルバムは前任の方が弾いているんですね。

入間川：そうなんです。でもこの3人になったのを考えると、今お話したようなところはちょっと出ていると思いますね。ベーシストのルーツとか、ドラマーのジャパニーズ・フュージョンのような厳格なテクニックを持っているので。

－今、それまで4人で作っていたサウンドを3人で再構築しているというところですが、感触的にはどうですか。

加治：まあ楽しいですけどね。盤とライヴはちがうので。また次の作品を作ろうとなったら、僕はまたギターも弾くつもりでもいますし。

入間川：え、マジで（笑）？

加治：それをまたライヴに合うようにしていく作業は、どんなバンドもやっていることですからね。そこは3人のよさは活かせるので。

入間川：前向きにやっていくしかないので。でもやれることを探せば結構あるもので、音を減らすしかなくなって、抜いてみたらアレンジがガラッと変わるっていうのもあるので。そこを探していくのは楽しいですしね。

－わかりました。あらためて作品についてお伺いしていきますが、歌詞の内容は、後悔混じりな曲が多いですね。そこからどう進んでいくかっていう物語になっていますが。

入間川："最高！ハッピー！"みたいな曲を聴いても僕はどうしようもない気持ちになるので（笑）。自分が書くものは、プラスマイナスで言ったらマイナス寄りのものが多いんじゃないかなと思います。

加治：完全に後ろ向きっていうわけじゃないんですよね。ゼロからプラスというよりは、マイナスからゼロになるっていうか。

入間川：そうそう、プラス方向へのベクトルはある。いいこと言うね。

－自然とそういう歌になっていったということなんですか。

入間川：今回の『希望のかけら』は、去年1年、"希望"をテーマに新曲を書こうと僕が勝手に言っていたんです。過去に書いた曲からも、"これは希望のかけらっぽいぞ"っていうものを集めて、希望にまつわる7編になったんです。