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INTERVIEW

Japanese

乱舞虎

2014年12月号掲載

乱舞虎

Member:川村いさびュリホー (Vo/Gt) 星トゥワイライト (Ba) 杉-モルト (Dr) Kzやまびこ (Angel Harp)

Interviewer:齋藤日穂

-たしかにこの曲は聴いていてものすごい熱量を感じました

川村:そのときすごく好きな人がいて、その人が引っ越すって言うんで"手伝うよ"って言ったんですけど手伝わせてくれなかったんです。でも前の彼氏は手伝いに来ていて"チクショー!"と思って。音楽で見返してやろうと頑張って作りました。

杉:そうなんだ(笑)。

星:あんま聞きたくなかった(笑)。

-Kzやまびこさんはいかがですか?

やまびこ:もちろん全曲ですけど、その日によって違いますね。最近は・・・...「AとBとCとD~良寛's エイトビートスウィートデイ~」かな。

川村:うちのバンドのお客さんって、結構好きな曲がバラバラなんですよね。僕はその理由が分かっているんですけど。

-その理由とは?

川村:捨て曲がないからですね。だからお客さんの好みも分かれるんです。でもそこはこだわってるんですよ。聴いていて飛ばすような曲は絶対入れたくない。3,000円ぐらいのCDを一生懸命稼いだお金で買って"シングルの曲と、あと2、3曲ぐらいしか良くなかったなあ"ってなったら"あぁ、僕の3,000円がぁ"っていう寂しい思いになるので。絶対に全曲シングル・カットできるように作りたい、と常に思っています。

-今作を聴いて、言葉の置きかたやリズムにヒップホップっぽい要素が入っているように感じましたがそこは意識されましたか?

川村:嬉しいですね。好きです、ヒップホップ。特にm-floがとても好きです。やっぱり体を揺らせる音楽にしたいと思っているので。でも韻を踏んだりするのは好きじゃないんですよ。言いたいことがあるときに無理に韻を踏もうとして、本音とは違う言葉を置くようなことはしたくないから。そういうことをするとメッセージも微妙に変わっちゃう気がするんですよね。

-たしかにノリがリズムはヒップホップっぽいですが、韻は踏まれてないですね。

杉:言葉数が多いということもヒップホップっぽい要素のひとつでしょうね。

-Track.7「眠れる獅子」の歌詞には満員電車や通勤ラッシュという単語が出てきたので、実際仕事に出勤するときに歌詞が浮かんだのかなと思ったのですが。

川村:電車通勤ではないので違います(笑)。走って通勤しています。

杉:この曲、実は結構迷走したよね。

川村:そうだね・・・・・・。いいこと書き過ぎたと思って何回も書き直したりして。今作でこの楽曲の制作が1番大変でした。

-そうだったんですね。先日主催イベントで収録曲を初披露されたとのことですが、それはどの楽曲ですか?

川村:それは「AとBとCとD~良寛's エイトビートスウィートデイ~」です。

-いかがでしたか? 手ごたえはありましたか?

星:やっててすごく楽しい曲だし僕は好きだけど、反応はどうだったんだろう。

川村:いやー、よかったよ。

杉:四つ打ち感のある曲はこのバンドの特徴というか、得意なグルーヴ感でもあるかもしれない。安易に四つ打ちっていうと安っぽく見られるけど、俺はそうじゃないと思ってて。バンドで四つ打ちで踊れるグルーヴを作り出すのって結構難しかったりするんですけど、それを俺らなら体現できるなと思いました。

川村:良寛さんていう和尚さんがいて、その人の作風とか生きかたがいいなと思っていて。今までに何曲か良寛さんのことを入れた歌詞を作っていて、この曲もそうなんです。でも、今までみたいにゆるい感じではなくアッパーな楽曲に仕上がったので、昔から聴いてくれているお客さんも今までと違う感じをすごく喜んでくれましたね。