Overseas
FLYING LOTUS
2014年10月号掲載
-また、THUNDERCAT、Niki Randa、Laura Darlingtonといったお馴染みの面々だけでなく、今回は新たに多くのアーティストが作品に参加しています。いくつか名前を挙げるので、それぞれについてコラボレーションが実現したきっかけ、作業時の様子、楽曲にどんな魅力を加えてくれたかを教えてください。まずはSnoop Dogg。
そうだな、あれは俺がほぼアルバムを終わらせつつあったときで......でも、まだあの曲を仕上げていなかった段階だったんだよ。うん、あの1曲(「Dead Man's Tetris」)をモノにしなくちゃいけなかった。あー......まあ、そうは言ってもあの時点であの歌についても"あと一息"ってとこまでは漕ぎ着けていたんだけどね。で、とにかく俺は......だから自分としては、曲の最後の方で自分が何かデタラメをランダムに歌えばいいだろう、それであの曲はフィニッシュだ、そんな風に考えていたわけ(笑)。そうこうするうちに、俺はSnoopからインタビューの依頼を受けてね。YouTubeに彼がアップしてる、彼のニュース•チャンネル(※GGN News/Double G News Networkのことと思われます)みたいなもので俺にインタビューしたい、と。で、俺は彼と話しているうちにこのアルバムやコンセプトについて語り始めて、それを聞いた途端にSnoopは"何だって!"みたいな反応で(笑)。"そりゃすごくクレイジーな話じゃないか! 俺も参加できれば......"なんて言い出して、で、こっちとしても"......え? ってことは、えー、俺と何かレコーディングしたいとか?"と(相好を崩して満面の笑顔)。結局、その週のうちに彼とのコラボが実現したっていう。あれは......俺にとってすごく特別だったな。ってのも、彼があのSnoop Doggだってだけの話じゃなくて......だから、いくらでもいると思うんだよ、"ワーオ! 俺はSnoopの音楽を聴きながら育ってきたんだ"なんて抜かす奴は。ただ、俺の場合は本当に、マジにSnoopの音楽を聴きながら育ったからね、ほんと。10歳だった頃の俺にとって、この世に存在するのは彼だけ、そんな感じだった。それこそ10歳から15歳くらいにかけての俺には、Snoop以外何も目に入らない!みたいな(笑)。だから、彼と......Dr. Dreは当時の俺にとってのヒーローみたいなものだったんだよ。(語気を強めて)"SnoopとDre、彼らが俺のヒーローだ!"と。だから、そうだね、彼にこのレコードに関わってもらえたことは、俺にとってはとてもスペシャルなことだったんだ。というのも、俺は......俺はこの作品に力強く大胆なステートメントを持たせたかったし、そんな作品に自分にとってのヒーローだった人たちに参加してもらえる......LAにいる人たちで、俺が常に尊敬してきたような、手本のように敬ってきた人、一緒に音楽をやってみたいと常々自分が願ってきた人々、そういう人たちに参加してもらえるのは......だから俺にとっては、この作品でSnoopに関わってもらえたのは、それこそ周り回ってサークルの円環が閉じた、そんな瞬間だったんだよ。
-Angel Deradoorian(DIRTY PROJECTORS。現在はバンドを離れソロ活動中)はいかがですか? 彼女はある意味、Snoopとは対極の存在ですよね。あなたと同じ若い世代であり、ヒップホップではなくインディー•ロック系のアーティストで。
ああ、彼女はNiki Randaを通じて知り合いになったんだ。彼女は......Nikiと俺とはずっと音楽的にウマが合うというか、一緒にやるにはとてもグレイトな相手なわけ。というのも、彼女の声はとても......質感に富んだ響きがある人っていうか、空気のような軽やかさがあるからね。だから彼女と音楽をやるのは毎回素晴らしいんだけど、今回の俺はそれとはちょっと違うものを求めていて......で、俺は彼女とエンジェルが一緒にやっている音楽を聴き始めたんだけど、そこで気づいたんだよ、Angelがこう、とても耳障りでこすられるような、"ハッ、ハッ、シュッ! シュッ! シュッ!"(と、ムチを叩くようなビート•ボクシング調のサウンドを口真似する)みたいなヴォーカルを彼女たちの作品に持ち込んでいるのに。彼女は"シュッ、シュッ、ハッ! ハッ! ハッ!......"って具合の、とても高度なテクニックの歌唱スタイルをやっていてね。だから、ある意味Nikiの歌に対するカウンターになってるっていう。というのも、Nikiはソフトな歌い方の人で、対してAngelは粗くザラついた声、と。そんなふたりが一緒にやるのを聴くのはとても興味深かったし、俺としても"これは自分の作品でも使わないと!"、そう思ったわけ。
-その、両者のコントラストを。
そう。それもあったし、もうひとつあったのは......今の俺は、自分の音楽においてよりテクスチャー/質感を重視したことを多くやるようになっているし、だからこそぜひ欲しかったんだよね、なんというか、ピリッと痛烈な感触をサウンドに持つ、そういう人に来てもらいたかった。まあ、俺としてはその面をもっと突っ込んで探っていきたいと思ったけど、今回はあれ以上できなくて残念だったよ。ただ、とにかく彼女は非常にユニークなシンガーだと俺は思ってる。というのも、彼女はやるのが難しそうなことであっても、むしろ逆に難題に対して発奮して取り組んでくれる人でね。だから、自分の境界線を押し広げようとする、そういうタイプだっていう。その点は俺としても本当に評価する、ありがたいなと思ってる。
-あなたはこれまですべての作品において、過去に作ったものとはまったく異なるサウンドを追究してきました。これまでの作品を振り返ってみた時、今回の『You're Dead!』には他と比べてどんな魅力を感じますか。
うん......このアルバムに関して俺が1番気に入っているのは......まあ、これはある意味、前の取材の質問でも答えたような話なんだけど――だから、この作品は今シーンに出ている他の様々な音楽とは違うもの、そういうフィーリングのあるアルバムって点なんだよね。この作品に感じるのは......俺からしてみれば、この作品はむしろパンク•ロックに近いっていう。
-はい。
いや、だからサウンド面でパンクって意味ではなくて、気持ちという意味でパンク•ロックに近い、ということだけど。
-ええ、分かります。
だから、あー......他のいろんな音楽よりも、もっと精神的にパンクとの近さを感じる作品だっていう。そうだな、だから、今の巷に溢れ返ってシーンを飽和過多にしている、そういうあらゆる類いのファッキン•ポップ•ミュージックに対する回答っていうのかな。要するに、この作品は(それら主流のポップに対する)カウンター•カルチャーだっていう。だから俺としてもこの作品に対して本当に満足している、ハッピーに感じているんだよ。というのも、やろうとすれば俺にはポップなアルバムだって作れたわけだよね? もっとマジにコマーシャル性の高い作品を作ることだってできた。ところが......ただ、(苦笑)なんていうのかな、俺の中のとある部分っていうのは......だから、うん、俺は自分の立ち位置を理解してるってことなんだと思う。俺は自分が何のためにこの世界に存在するのか分かっているし、だからこの作品は、その意味でちょっとアンバランスなものなのかもしれない。それこそ、自分のサイドにボールを入れちゃった、みたいな(笑)......バスケット•ボールをやってて、逆の方向、自分のサイドのゴールにボールをスローしたようなもんかもな、と。
-(笑)
アッハッハッハッハッハ!
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