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INTERVIEW

Overseas

SWIM DEEP

SWIM DEEP

Member:Austin Williams (Vo/Gt) Tom Higgins (Gt) Cavan McCarthy (Ba) Zachary Robinson (Dr)

Interviewer:山口 智男

-曲はAustinが作っているんでしょ?

A:そう。

-今、バンドでやっている音楽とフェイバリットで挙げた音楽が僕の中ではちょっと結びつかないんですけど(笑)。

A:そうかもね(笑)。さっき挙げたアーティスト以外にもいろいろな影響を受けてるからね。さっき挙げたアーティストは僕が子供の頃、両親が聴いてた音楽なんだ。1番影響を受けたのはLionel Richieだね。でも、それはソングライターとしてなんだ。子供の頃、母親が車の中でしょっちゅう聴いていたからなんだけど、ラッキーなことにLionel Richieは素晴らしいソングライターだった。もし彼の音楽を聴いてなかったら、今、もっとシンプルな曲を書いてたんじゃないかな。もっとも、今書いてる曲も十分にシンプルだけどね。ただ、彼のソングライティングから影響を受けたことによって、曲に深みが出せるようになったと思うんだ。

-ところで、みなさんの出身地であるバーミンガムは現在"B-TOWN"と呼ばれるインディー・ロック・シーンがあるそうですね?

A:たぶんにマスコミが作り上げたようなところはあるけどね。ただ、そんなふうに言われる前から、いいバンドはいっぱいいたんだ。PEACEや僕たちがラジオで取り上げられるようになってから、マスコミが"B-TOWN"って言い始めたんだ。もちろん、悪いことばかりじゃない。いい影響もあって、いろいろなバンドが出てきた。みんな、いい音楽を作ってるしね。結果、とても楽しいシーンになった。その先駆けになれたことは誇りに思ってるよ。好きなことをやって楽しもうぜっていう歌詞のメッセージがラジオでウケたらしい。自分ではちょっと説教臭かったかなって思うけどね(笑)。

-音楽的には、いろいろなバンドがいるんですか? 

A:PEACEのフォロワーと言えるインディー・ロック・バンドが多いかな。僕らのサウンドは、そんなにギターもフィーチュアされてないし、曲もキーボード・メインで作ってるから"B-TOWN"のメインストリームとはちょっと違うな。

C:フォロワーと言っても物真似みたいなバンドはいないけどね。

A:全体的には90年代のリバイバルと言えるバンドが多いけど、人の真似をしているだけでは上には上がっていけないって、みんなわかってるからね。みんなそれぞれちゃんと個性はあるよ。

-ロンドンのシーンに対する対抗心はある?

A:そういうのはないかな。時々、バーミンガム・シーンに対する辛口な批評を目にすることもあるけど、でも、ロンドン・シーンって言ったって、みんないろいろなところから集まってきてるわけだから、シーンがあると言えるのかどうか。ロンドンの連中と対バンしても嫌な目に遭ったことはないけどね。むしろ、みんなでがんばっていこうって感じだよ。

-デビュー・アルバムの『Where The Heaven Are We』はスマッシュ・ヒットを記録しました。それについてはどう受け止めていますか?

A:最初に作ったものが受け入れられたことはとてもラッキーだった。アルバムに入っている12曲は、僕たちがバンドを始めて、最初に作ったものなんだ。このアルバムのために書いたのは1曲だけだった。バンドとして初めて作ったものが受け入れられたのは嬉しかったね。

-今後は、デビュー・アルバムのサウンドを磨き上げていきたいですか、それともアルバムを作るたびに音楽性を変化させていきたいですか?

A:新しいサウンドを試そうと考えてるんだ。

C:デビュー・アルバムを作った頃からミュージシャンとして成長したからね。

A:デビュー・アルバムの曲は古いものだと、2年前に作ったものもある。それ以降、バンドは成長したから、もう同じものは作れない。っていうか、作るつもりもない。たぶん、今後はダンサブルかつグルーヴィーで、ビートももっとストレートなものになると思う、ゴスペルの影響なんかも加えてみたいな。デビュー・アルバムを作った時は、FOALSのようなフェスティバル・バンドになりたいと思ってたんだけどね。

-ゴスペルの影響ですか?

A:聖歌隊のようなコーラスを入れてみたいんだ。ふくよかな女性シンガーをふたりぐらい起用してね(笑)。

-ホントなのかな?ゴスペルって言ったとき、Zachがニヤニヤしていたんだけど。

A:本当だよ。たとえばPRIMAL SCREAMみたいにと言ったらわかってもらえるんじゃないかな。