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INTERVIEW

Overseas

BASTILLE

 

BASTILLE

Member:Dan Smith (Vo/Key/他)  Kyle Simmons (Key)  William Farquarson (Ba)  Chris ‘Woody’ Wood (Dr)

Interviewer:山口 智男


-ですね(笑)。それでよく1つのバンドをやっているなとちょっとびっくりなんですけど。

C:それはDanがプロデューサーとして、曲の方向性を決めているからなんだけど、スタジオではけっこうみんなでアイディアをいろいろ出しあうんだ。Danもいいアイディアは受け入れてくれるしね。

D:そうだね。今はライヴで忙しいから、曲のデモを作っている時間がない。だから、新曲のアイディアをいきなりメンバー全員でライヴやサウンド・チェックで試しているんだ。曲の作り方が以前とは変わってきたね。

-アンプラグド・ライヴでWillがアコースティック・ギターを演奏している映像は見たんですけど、ギターがいないバンド編成がおもしろいですね。実際、『Bad Blood』でもギターは使っていないですよね?

D:僕がベッドルームで曲を作るとき、ギターを弾かないからってそれだけの理由なんだけどね(笑)。ただ、『Bad Blood』をインディー・アルバム風に作り上げるにはオーガニックなサウンドにしなければいけなかったわけだけど、ブレイクビーツやストリングスも使いながらサウンドをオーガニックにするにはギターなしではけっこう難しかったんだ。そこは1つのチャレンジだった。ギターなしでドライヴ感を出すのは大変だったよ。

C:俺自身はギターをプレイするからこのバンドでもギターを使いたいんだけどね。

D:次のアルバムはギターがけっこう入ると思うよ。

C:やった。俺の意見が通った(笑)。

-インディーっぽいサウンドが理想だということですか?

D:いや、そういうわけじゃない。もちろん、そういうサウンドも好きだけど、曲を作るとき、このジャンルの曲をつくろうとは考えていない。むしろ特定のジャンルに収まりきらいない音楽を作ることが目標だな。曲ごとに、いろいろ実験的なことをやっていきたいんだよ。

-すでに新曲も作りはじめているそうですけど、次のアルバムはどんな作品になりそう?あるいはどんな作品にしたいと考えているんですか?

K:『Bad Blood』の延長にはなると思うけど、『Bad Blood』もインディー・ロック風の曲からレクトロニックの要素が濃い曲まで、いろいろな曲が入っていただろ? そういう幅広い要素を、それぞれにさらに追求したものになると思う。それと曲のスケールももっと大きなものになると思うね。

D:そうだね。もっと極端にそれぞれの方向性を突き詰めたいね。曲がよければ、サウンドは自由自在にどんなところにだって持っていけると思うんだ。僕らはこれまでミックス・テープを2本作っているんだけど、それみたいに全曲がバラバラなんだけど、不思議と1つにまとまっているような作品にしたいね。

-なるほど。いい曲であることが幅広い曲を1つにまとめる鍵になると思うんですけど、みなさんが考えるいい曲とは?

D:ジャンルに関係なく、記憶に残るメロディ・ラインと深い歌詞を持った曲だな。たとえば、NIRVANAの「Smells Like Teen Spirit」なんかはそうだと思う。

-BASTILLEの曲ってアンセミックなところが大きな魅力だと思うんですけど、曲を作るとき、アンセミックであることは意識していますか?

D:していないよ。だって、ベッドルームで書いているんだぜ。アンセミックになりようがないだろ(笑)。曲を作る時は、自分が楽しむことしか考えていない。オーディエンスのために作ってはいないんだ。曲はパーソナルなものだと思っているからね。ただ、そうであるにもかかわらず、アンセミックな曲になってしまうのは、僕自身、どこかでそういう曲をいいと思っているからかもしれないね。