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INTERVIEW

Japanese

ORESKABAND

2013年03月号掲載

ORESKABAND

Member:tae (Dr)

Interviewer:伊藤 啓太


-「自転車」でも参加した堂島孝平さんが作曲の「ブルーバード」は儚いセンチメント漂う壮大なバラードですね、堂島さんとはどういったやりとりでこの作品は作られましたか?

実はこの曲は、「自転車」「街を出るよ」を一緒に共作した時点でできあがっていた曲なんです。というよりも、その2曲よりも前にできていた曲ですね(笑)。とにかく書き溜めていた詞を堂島さんに見せて、そうしたら"数分でできちゃった〜"と言って曲を聞かせてくれたのを覚えています。この曲はライヴでも何度かやっていたので、今回ちゃんと収録ができてよかったです。

-Track.5の「ラブ・ラ・ラバーズ」は一転して陽気なラヴァーズ・ロックですね。Track.4~Track.5と聴くと、ヴォーカルの表現力がかなり上がっていると感じます。何か意識として変わった部分はありましたか?

歌に対しての気持ちは年々強く深くなっていっているように思います。曲1曲に対しても色んな歌い方を試してみたりして、しかもそれが楽しくて良い雰囲気の中で作りあげられたのは今回とても大きな経験だったと思います。

-Track.6「Orion Night Move」はギターのカッティングとベースのスラップそしてキレのいいホーンが気持ちいい楽曲ですね。ライヴでもアクセントになりそうな曲ですが、"ライヴ感"というのは楽曲のアレンジでは意識しますか?

それが難しいところなんですけど、今回のアルバムは"CDとライヴは別もの!"という考えのもとで作っていたんですが、その反対に、だからこそ"グルーヴ"はものすごく大事にしたいという気持ちがあったんですよね。踊れないと意味が無いくらいの勢いで。そのグルーヴに対しての追求は今後も続けていくことになりそうです。

-Track.7「Walk」は<少しづつ 少しづつ 遠回りをしていこう/後悔を 間違いを 恐れない>というフレーズを経て徐々にクライマックスに向けてテンポ・アップしていく流れに、ORESKABANDの今作にかける"強い気持ち"のようなものを感じた気がします。この曲を最後にもってきた理由は?

まさに決意表明なのかも知れません。24歳になって、バンドも10年目で、わかってきたことも、逆にわからなくなったこともたくさんあって、これから何かが始まるとか、終わるとかそういう時期でもなく、ただただそういう白と黒の間に居ながらも、自分がとにかく強く思うことに夢中になっていたいという気持ちを描いた曲なんです。『Hot Number』というアルバムタイトルを思いついたきっかけの曲でもありました。

-今作で一番苦労した部分とその理由を教えてください。

新しい挑戦が多かったので単純に演奏力や、曲に対しての理解力のハードルは思った以上に高かったですね。でも自分たちで好きで勝手にあげているのでそれほど苦労とも思いませんでした。

-今作は今までの"オレスカバンド"のファンには驚きをもって迎えられると思います。変化は決してポジティヴな反応だけを生じるわけではありませんが、その変化を全面に出していくことには恐れはありませんでしたか?

正直、全くもってこわくないです。人は常に進化していくものだし、特にデビュー時の17歳からの人生、女性はどうにでも変わることができます。むしろオレスカバンドはそういう変化や成長を含めてファンの人に見てもらって、驚きや戸惑いも含めて楽しんでほしいと思っています。常にその時ベストだと思うことに正直にやっていきたいし、それができなくなることの方がこわいです。なので、まだまだ進化していきますよ!

-また、これからの"ORESKABAND"としての展望、目標などが見えていたら教えてください。

とにかくこのワンマン・ライヴ・ツアーを最高なものにすることが1番の目標なんですけど、今年結成10周年でもあるので、それにちなんでまたいつもとは違ったおもしろいことをやりたいと思っています!

-リリース後はツアーを周り、ファイナルはO-WESTですね、どんなツアーにしたいですか?また、全てだとは思いますが、その中でも新作を引っさげてのツアー"ここに期待して欲しい!"というものがあれば教えてください。

CD自体がそもそも新しい挑戦が盛りだくさんなので、そのリリース・ツアーがどうなるのかというのは正直自分たちでも楽しみなくらいなんです。新しい楽器やコーラス・ワークには特に注目ですし、パフォーマンスも色々妄想中です。とにかくみんなにとって刺激的な夜にしたいですね!