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INTERVIEW

Japanese

BlieAN

2011年02月号掲載

BlieAN

Member:Kenji-George(Vox&Ba) Genki(Dr)

Interviewer:道明 利友


-あくまでも"踊れる"リズムで、メロは切ない雰囲気がそこはかとなくあって......。その切なさっていう感覚は、歌詞でも表現されてますよね。"求めないで 埋めないで 苦しいよ"、この一節のメロディだけでも切なさをものすごく感じます。

K:そう。これは、自分が"海"になった気分ですよね。海って、埋め立てられたりするでしょ? 海も生き物と考えると、埋め立てられてしまったら苦しいし。人間も、元々はアメーバみたいな感じで海の中で生きてたわけだし。そういう進化の過程をすごいさかのぼると、今は先の世界まで進化して人間になってるけど、元々は自然の中で生きていたわけで。だけど、その自然をつぶして、ビルを建ててお金儲けをしてとか、そういうものがすごいイメージに沸いてこういう歌詞になったんですよ。

-あぁ、なるほど......。"埋める"は、そういう意味があったんだ......。さっきもちょっと話に出た「ハック」は、違法ダウンロードだったり色んな問題が出てきている今の音楽の世界のことを歌っていたり。「ゴッド」も、そういう色々な出来事が渦巻いている中で今を生きている人間感情を、強烈に吐き出していて。

K:「ゴッド」は、"縦社会"の歌ですよね。上司とか社長に逆らえない人はやっぱり多いと思うし、音楽業界でもそういうことはあるだろうし。そういう感じを書きなぐったような曲ですね。自分的には、普通な感じでそういうことを書いてるんですけど......。みんな、売れたいからのか何なのか知らないですけど(笑)、例えば甘い曲とかすごく書いたりするじゃないですか。"狙う"っていうか、そういう作業が俺は大っ嫌いで。自分がリアルに感じることを書いて、それを歌うためのものがバンドだと俺は思うし。こういう歌詞だと多くの人に聴かれるかもしれないとか、そういうことを考えてやってるミュージシャンはいっぱいいるだろうけど、俺はそれはできないので。ていう意味で、リアルなことしか書いてないつもりです。

-そういう現状も、今の社会で間違いなくリアルに起こっていることですよね。例えば恋愛のこととかだけじゃなくて、そういう物事をリアルに歌って突き刺すようなバンドがロックシーンにいて欲しいなっていうのは、いちロックファンとして僕の中でもすごくあります。そんなアルバムリリースを受けて、2月11日の渋谷O-Crestを皮切りに、5月21 日のワンマン・ライヴ(渋谷club 乙)まで続く全国ツアーが始まります。

K:ライヴは、今はすごく自由にやってますね。僕は、楽しかったら酒飲むし、腹減ったらメシ食うし、良いバンドが対バンやってたら観に行くし......。僕的には普通にやってるんですけど(笑)。僕的には普通にやってるんですけど、ステージ上がると別人に変わるって、よく言われます。

-でしょうね~。今は、もう本当に穏やかにお話ししてくれてますから。これがステージ出ると豹変して激しいライヴになるっていうのは、よく分かります(笑)。

G:自分としては、そんな意識はないんですけど......。"よしっ!"っていうスイッチは、もちろん入りますけどね。ライヴは、あくまで素の部分でお客さんに届けばいいなと思ってやってるんで。

K:まぁGenkiの場合は、だいたい最近は本番10分前ぐらいまで寝てるんで......。その起きた瞬間の感じでやってます(笑)。

G:..................(苦笑)。もう寝ません!

-(笑)しっかり寝てコンディション整えないと、みたいな。そのライヴへの意気込みなども含めて、最後に2011年の活動に向けたメッセージをお願いします!

K: 2人になって初めて出来た新しい音源のツアーということで、今は、なんか......。デビューしたての気持ちというか。「これが僕らの最初の音源です!」みたいな、ものすっごい下手(したて)から行きたいですね。