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INTERVIEW

Overseas

WEEZER

2010年10月号掲載

WEEZER

Member:Rivers Cuomo(Vo&Gt)


-本当ですか?

少なくともここ、アメリカではそう。

-凄くいいジャケットだと思いますけど。でも、奇をてらうってことも意図していたりするのでしょうか。

そういうわけでもないんだけど。ただ、「かっこいいんじゃないか」って思うだけで。「掟破りなことをしているってわかっているのかもしれない」と、どこかで思うときもあるんだけど、強い反響があることには毎回驚いている。

-1stシングルの「Memories」はWEEZER史上最もアップテンポな楽曲といっても過言ではないくらいロックな曲だと思いますが、歌詞はまるで昔を懐かしんでいるかのように感じます。常に前進しているWEEZERからはちょっと意外な内容だと思うのですが、この曲で実際にWEEZERが伝えたかった内容は何なのでしょうか?

あの曲を書いた時っていうのは、大学にまた1学期戻って、結婚して、都会から離れて暮らすようになった時で、ストレスを溜め込んでしまっていたんだ。バンドとの活動、ツアー生活が凄く恋しくなっていた。ヨーロッパ中をツアーして回ったときのことを思い出したりした。バスに乗って、フェスからフェスへと移動する時に見た様々な非日常的な光景を。とにかくバンドが恋しかった。だからそれを曲にしたんだ。

-LAタイムズのインタビューで貴方は「僕たち全員が思ったんだ。今作はWEEZERの本当に激しくて生々しい感情の一面を見せることこそが、みんなを最高にハッピーするだろうってね」と語っていますが、サウンドとリリック、それぞれの面から今のWEEZERの生々しい感情がサウンド面で一番表れた楽曲はどれだと個人的には思いますか?

まず「Memories」だよね。僕がまるで発狂した人のように叫んでいるし。もう1曲例に挙げるとすると「Run Away」かな。実は曲の出だしは1998年に僕が録ったカセットのデモを使っているんだ。感情が凄く伝わってくると思った。録音状態が決していいとは言えないローファイだったにも関わらず、あの激しさが欲しいと思って、今回使うことにしたんだ。

-リリック面ではどうでしょうか。

「Unspoken」になるんじゃないかな。あの曲を書いたときは凄く怒っていて、言葉が自然と自分から溢れ出てきた。歌い方からもわかると思う。凄く気持ちがこもっている。

-今作『Hurley』は前作『Raditude』同様、共作陣が豪華ですが、個人的に一番好きな曲(または一番思い出に残っている)はどの曲ですか?

だいたい思い出すのは歌録りの時なんだよね。どんだけ楽しく歌えたかって。例えば「Where's My Sex?」なんかは、完全に普通じゃないことを考えながら歌った。『ロード・オブ・ザ・リング』に登場するゴラムというキャラクターのことを考えながら歌ったんだ。あの、醜悪な生き物をね。