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INTERVIEW

Overseas

TWO DOOR CINEMA CLUB

TWO DOOR CINEMA CLUB

Member:Alex Trimble (Vo&Gt)  Sam Halliday (Ba)

Interviewer:遠藤 孝行


?そのKITSUNEからのシングルである「Something Good Can Work」はVAMPIRE WEEKEND+PHOENIXとメディアで表現されているようですが、まさにその例えがピッタリだと思いました。この曲はどのように作られたのでしょうか?

A:ギターのリフのアイデアが何個かあってそれを元にジャムって作っていったものなんだけど、僕等ドラム・マシーンを使っていてこの時は普通にリズムを刻むんじゃなくて、遊んでみようという話しになって、アフロ・ビートだったり実験していたらあのビートが生まれたんだ。そこから歌を乗せて、恐らく僕等の曲の中で一番早く出来た曲じゃないかな。2日で完成したから。最初はもっと時間をかけてアレンジしていこうって思ってたんだけど、このままで十分良い曲だなって思ってそのままにしたんだ。僕等の曲の中でも一番正統派なポップ・ソングになっていると思うし、だからシングルにもしたんだ。

?2月に発売されるアルバム『Tourist History』についてお聞きします。アルバムを聴かせて頂いて、とても力強く、一曲一曲が本当にクオリティが高く、素晴らしい作品だと思いました。あなた方自身の手応えとしてはいかがですか?

A:1stアルバムってキャリアの中でも最も時間をかけて作れるアルバムだと思うんだ。だから今回その良さを出したいと思っていて、だから今回は時間をかけた良い曲が沢山入ってると思うよ。中にはバンド結成時の頃の曲もあるし、バンドの2年半の歴史が詰まってると思う。だから全曲シングルになるくらいにみんなに気に入ってもらえたら嬉しいし、自信を持っているよ。

?今回が1stアルバムとなる訳ですが、どういう作品にしたいというイメージなどありましたか?

A:2年半書き貯めた曲は全部雰囲気も違う、テーマも違う曲だったから、今回アルバムを作る上でテーマは無かったんだけど、一つ基準としてあったのが3人とも気に入っている曲だと言う事。今回嬉しいのはやっぱりこのアルバムには3人が好きな曲しか入ってないという事だね。
あと曲を選ぶ上で参考になったのはライヴ。僕たちの曲は短いから40分のライヴで沢山の曲がやれる、だからそのライヴ中で自然とアルバムに入れる曲が選ばれていった感じかな。

?今作を作る上で苦労した点があれば教えて下さい。

A:やっぱり作る過程での喧嘩というか口論は多少あったんだけど、どちらかというと苦労はなかったね。1つのエピソードとして、一度マネージャーがレコーディングを見に来た時に、こんなに順調に1stアルバムを作るバンドは初めてだって言っていて。いままでマネージャーについたバンドはいつも喧嘩が絶えなかったみたいで、驚いていたよ。自分達にとっても良いレコーディングだったと思うよ。まあ曲についての議論は作る時にしていたし、レコーディング出来る喜びの方が大きかったね。

?やはり学生時代ずっと一緒だった事もあって3人は仲が良い?

A:ほとんどの時はね(笑)

?なるほど。ではこのアルバムの中でのお気に入りの曲を教えて下さい。

A:僕はアルバムの8曲目に入ってる「What You Know」だね。凄い気に入っていて、最近ライヴでもよくやるんだけど、曲としてもよく出来たと思ってる。

S:僕は強いて言うなら「I Can Talk」かな。一番最近に書いた曲だし、今一番ライヴでやっていても楽しい曲でもあるしね。今だとこの曲になるかな。

?作曲をする上で、ドラムがいないという事はプラスに繋がったと伺ったのですが、曲作りで一番大事にしている事はなんですか?

A:僕たちはそれぞれパートを自分達で書いていて、ヴォーカルにしろ、ギターにしろ、ドラムにしろ、すべてが重要だと思っていて、一番大事だと思うのはそのすべてがしっくり来る事。それも3人全員が納得しているかも重要で一人でも納得がいってなかったらやめて最初からやり直す。誰か一人が曲を作っていたらこうはならないと思うんだけど、一人一人が自分のパートに全力を注ぎ込んでるから、良いものが出来てるんだと思う。3人で作るっていう事も大事にしている1つだね。

?では作曲は1人で作るのではなく、常に3人で作っているという事ですか?

A:誰か1人がリードして作る事はあまり無いね。例えば、誰かのコーラスのアイデアを元に作る事はあるんだけど、そこからはパートずつにそれぞれ考える感じだね。だから誰かにこうやって弾いてくれって押し付ける事はまず無いんだ。

?あなた方の音楽、今回のアルバムを聴かせて頂いてもそうなんですか、音楽をやる喜びというか、初々しさというか、瑞々しさを感じます。自分達の音楽で伝えたい事はどこになりますか?

A:伝えたい事は歌詞に書いたりもしてるんだけど、基本的には今言ってもらったように、音楽の楽しさとか喜びを感じてもらえたら嬉しい。僕たちの音楽を聴いて気持ちが明るくなったり、ライヴだったら踊ってくれるのは凄く嬉しいよ。そこがやっぱり一番伝えたい事というか、感じてほしい所だね。

?最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

S:本当来日して間もないんだけど、凄く良くしてもらったから、この国の人達がライヴでどんな反応をしてくれるのか楽しみだよ。そしてやっとリリースになる1stアルバムを楽しんでくれたら嬉しいね。