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INTERVIEW

Overseas

THE TEMPER TRAP

THE TEMPER TRAP

Member:Lorenzo(Gt) Toby(Dr)

Interviewer:佐々木 健治


-例えば、「Sweet Disposition」と「Sweet Disposition」ではギターの感じが随分と違うと思いますが、そこで何か弾き方を分けていたりはしますか?

L:基本的にはそんなに変わらないよ。リズムの部分をキープするっていうのがやっぱり大事なんだ。そこをステディにやっていくとギターの催眠効果が出てきて、それが上手くフィードバックしていくことによって、自然にエアリーな雰囲気が出てくるんだ。でも、本当のところ一番大事にしているのは楽しんで演奏することだけどね。

-デビュー・アルバムも九月に発売されますが、手ごたえはいかがですか?

T:デビュー・アルバムを発表できるまでに、凄く時間がかかったから、とても嬉しく思っている。今やっとオーストラリアだけじゃなくて、世界各地でアルバムがリリースできる状況ができたから、皆からのフィードバック、反応を楽しみにしているよ。本当に自分達の心血を注いで一生懸命作り上げたアルバムなので、満足している。

L:成し遂げたという意味では、凄い達成感だよね。自分のキャリアの中でも、初めてレコーディングだし、アルバムを一枚仕上げたというのは誇りに思うし、人生のハイライトの一つだよね。オーストラリアではもう出ているし、皆が気に入ってくれているみたいだから嬉しいよ。ずっと長い間やってきたし、自分達が正しいと思うことをやり続けて、こういうリアクションをもらえるわけだからね。

-THE TEMPER TRAPの音楽はスケールの大きなイメージのものだと思いますし、それによって現代版U2とかCOLDPLAYのように言われていますね。実際にその影響も大きいのではないかと思いますが、いかがですか?

L:U2の初期は凄く好きなんだ。それこそ、「Sweet Disposition」を書いている頃は『The Joshua Tree』や『Achtung Baby』をよく聴いていた。そういうアルバムで使われているギターのディレイだったり、リバーヴだったり、そういうものはとても影響を受けているよ。メンバー皆、U2の初期には凄く影響を受けているよ。

-あなた方が音楽を作る上で、心がけていることっていうと何になりますか?TEMPER TRAP独自の音楽を作っていくという意味で。

T:さっき挙げてくれたようなバンドや、TV ON THE RADIO、RADIOHEADといった素晴らしいとされているバンドの共通項っていうのは、曲自体は凄くシンプルなんだけど、音がレイヤーみたいに層になっていて、深みがあるということだと思うんだ。それはやっぱり、いろいろな楽器を使ったりエレクトロニクスで味付けをしたりして、深みを生み出している。一見、分かりやすい曲なんだけど、よく聴くと凄く複雑なことをやっている。それは僕達も常に意識してやっているよ。聴く度に毎回違った発見があるような曲、特にヘッドフォンで聴いた時にそれが如実に分かるような曲を作るということが大切だ。