Overseas
YOUTH MOVIES
Member:Andrew(Gt&Vo) / Sam(Brass, Moog & Organ)
Interviewer:佐々木 健治
元FOALSのギタリストである、Andrew Mears(Gt&Vo)率いる、YOUTH MOVIES。2002年結成と、キャリアは長いが、来日は今回が初。昨年末に、日本発売されたアルバム『Good Nature』の、プログレッシブロックをPOPに昇華した新鮮な感覚は、BRITISH ANTHEMSの短いLIVEにおいてもその一端を観ることができた。BRITISH ANTHEMSの翌日、昼食中のAndrewとSam (Brass,Moog&Organ)に話を聞いた。
-昨日のBRITISH ANTHEMSでのLIVE、楽しませていただきました。短い時間でしたが、初めての日本でのLIVEはいかがでしたか?
Andrew(以下A):イギリスとはまた違う感じで、とても楽しかったです。搬入とか、段取りもしっかりしていたし、お客さんもとても感じがよかったです。イギリスだと、観たくないバンドは全然観てくれないんだけど、日本のお客さんはとても温かかった。
-初めて観てもらうには、やりやすかった?
Sam(以下、S):自分達のことをあまり知らないであろう人達が、とても温かく迎えてくれて、凄く驚いたよ。
-昨日は、イベントの趣旨的に、ショウケース的な意味合いも強いから、時間も短かったですよね。長い時間だと、もっと違う要素が観られるのかなと思ったのですが。
A:うん。時間は短かったね。僕達は、1曲1曲が長いから、4曲しかできなかった。
S:曲の中で、インプロの部分も凄くあるので、明日(3月16日、原宿アストロホールでのライヴ)はもっと長い時間を使って、いろいろなことができると思うよ。
-ライヴに向かう前に、聞いていたのが、日本で発売された編集盤だったんです。DISC1が、初期の音源で、DISC2が比較的最近のものという構成になっていると思います。特に、DISC1に入っている初期の作品は、インストがメインの、もう少しコアなナンバーが多いですよね。 初期のナンバーは、最近はあまりライヴではやることはありますか?
A:その当時は、あまり歌うことができなかったからね。インストのナンバーが多かった。初期のナンバーは、最近はあまりやらないな。別に、抵抗があるわけじゃないけれど、今は、POPなものをやるのが楽しいからさ。
S:僕がバンドに入った当時は、インストのナンバーは少なかった。だけど、2枚目のアルバムから僕が入って、どんどんインストのナンバーが増えていったんだ。
-アルバム『Good Nature』では、インストだった初期から、歌ものがメインになって、曲調も初期に比べるとPOPなものが増えていますね。徐々に変化していったのだと思いますが、スタイルが変化したのは何故でしょうか?
A:これまでやったことがないことをやりたいから、どんどんトライしていったら、結果として、今みたいな音楽に変わっていった感じだよ。ロックもPOPも好きだし、いろいろなことにチャレンジしたい。
-変化という意味では、トランペットが大きなポイントだと思います。ポストロック的な音楽は、張り詰めた緊張感のあるものになりますが、それをPOPにしたり、また曲によっては、勢いをつけたりと、トランペットが活きていると思いました。トランペットを入れようと思ったのは、何故だったんでしょうか?
A:Samが入る時点で、もっとPOPなことをやりたかった時期だったから、いいタイミングで入ってくれたんだ。テクニカルでリズムを重視したものから、もっとメロディを中心にしたものを創ろうとしていたからね。そういう意味で、とてもいい効果があったよ。
-LIVEで観ると、いわゆるポストロックといわれているような音楽に、メロディやトランペットが加わって、新鮮に感じられたんです。
A:そうだね。だけど、ポストロックって、MOGWAIもTORTOISEも一括りにしてしまうから、よく分からない部分もあるけれどね。ちょっと括りが大きすぎるというか。括りを設けると、制限がかかってしまうから、できるだけそういうものには縛られたくないな。僕達はただのロックバンドだよ。
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