Japanese
SEKAI NO OWARI
2011年09月号掲載
Writer 花塚 寿美礼
“彗星のごとく”という表現がこれほど、ぴったりくるバンドもいない。
2010年の音楽シーンに突如、現れた4人組“世界の終わり”改め“SEKAI NO OWARI”。ポップなメロディとは相反する考えれば考えるほど深い痛烈な深瀬 慧(Vo&Gt)の描く歌詞、そして驚かされたのはそのバンド構成。要とも言えるベースとドラムが不在。しかもDJがピエロという風貌も異様だった。そんな彼らが8月17日、シングル『INORI』をリリースし、メジャー進出を果たす。
大田区にある“clubEARTH”というライヴ・ハウス。ここは彼らが一から立ち上げたハコであり、4人はここで生活を共にし、公私共に“ホーム”であるこの場所からすべては始まった。若者が一からライヴ・ハウスを作り上げる、それは金銭的な問題も含め容易なことではないことが想像できる。そんなライヴ・ハウスの名前が付けられたアルバム『EARTH』をリリースし、その『EARTH』は全国のCDショップ店員が聴かせたいと思う作品を投票で選ぶ「第3回CDショップ大賞」で準大賞に選ばれたり、続いてリリースされた両A面シングル『天使と悪魔/ファンタジー』はドラマ主題歌になったりと楽曲が徐々に知れ渡ることとなる。
今作『INORI』はトリプルリードシングル。今までは主に深瀬がソング・ライティングを、アレンジを中島真一(Gt)が担うというスタイルだったが今作は深瀬、中島、藤崎彩織(Pf)の3人が作詞と作曲を行うという形で作り上げた。この“4人だからこそ鳴らせる音”というのが確固として現れた作品になった。静かなピアノの音色から幕開けする「花鳥風月」は夏の始まりを告げるよう。作詞を手掛けるのは初となる藤崎によるもので、和のテイストがあるセカオワの新機軸となりそうなナンバー。「不死鳥」は作詞・深瀬、作曲・中島にて紡がれた躍動的なサウンドにロボットと人間の恋が描かれる。深瀬も今までにないくらい力強く、表情豊かな声を聴かせてくれる。そして世界の終わりが世界は終わらないとタイトルに謳った「Never Ending World」。作詞・深瀬、作曲・藤崎で送られるピアノの旋律が壮大なバラード曲は震災後に作られたものである。
また、このシングルは配信もいいが、ぜひ実際に手にとってもらいたい。
ジャケットには、おもしろい仕掛けが。これは手にしたものしかわからない特権。現在はclubEARTHを離れ、別の場所でデザイナーチームとメンバーが同居しているという環境から、自然とおもしろいアイディアが形になったアートワークなのだろう。
DVDとしてもリリースされたC.C.Lemonホール公演もチケット即完売という大盛況。セカオワ・ワールドがふんだんに散りばめられたライヴではオーディエンスとのコミュニケーションを通して楽曲の素晴らしさを再認識させてくれた。すでに発表されている通り、11月には初の日本武道館公演が控えている。自らが作り上げたclubEARTHというハコで少ないお客さんの前でライヴをしていた彼らが武道館へ。
“「僕ら」の「夢」が儚いと言われようとも
それを止める理由にはならない
もしもソレが嘘や偽りだとしても
ソレが「真実」に変わるまで
僕らは謳う”
この「Never Ending World」の歌詞にSEKAI NO OWARIの決意や歌への強い意思を感じてならない。
彼らは理想や願い、それを本物になるまで歌い続けてくれるはずだろう。強い志を持ってここからまた新たに、世界の終わりが終わってSEKAI NO OWARIが始まる-。
- 1
LIVE INFO
- 2025.12.20
-
NANIMONO
PENGUIN RESEARCH
LACCO TOWER
RADWIMPS
ポルカドットスティングレイ
ぜんぶ君のせいだ。
The Cheserasera
flumpool
ハシリコミーズ
ZOCX
クジラ夜の街
ExWHYZ
浪漫革命
mudy on the 昨晩
"MERRY ROCK PARADE 2025"
ザ・クロマニヨンズ
Awesome City Club
SPECIAL OTHERS
LUCY
アイナ・ジ・エンド
め組
ACIDMAN
UVERworld
パピプペポは難しい
eastern youth
Mrs. GREEN APPLE
優里
- 2025.12.21
-
NANIMONO
The Biscats
桃色ドロシー
クジラ夜の街
RADWIMPS
LACCO TOWER
NEE
東京スカパラダイスオーケストラ
SPRISE
GLIM SPANKY
フラワーカンパニーズ
MOSHIMO
DURAN
(sic)boy
"MERRY ROCK PARADE 2025"
VII DAYS REASON
ザ・クロマニヨンズ
LiSA
Appare!
Newspeak
齋藤知輝(Academic BANANA)
Keishi Tanaka
鶴
清 竜人25
MONOEYES
暴動クラブ
UVERworld
OKAMOTO'S
優里
- 2025.12.22
-
DOES
東京スカパラダイスオーケストラ
フラワーカンパニーズ
Kroi
FINLANDS
アーバンギャルド × 氣志團
あいみょん
- 2025.12.26
-
(sic)boy
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
水曜日のカンパネラ
TOMOO
ポップしなないで
ビレッジマンズストア / 忘れらんねえよ / 3markets[ ] / Cloudy ほか
坂本慎太郎
インナージャーニー
LACCO TOWER
UVERworld
RADWIMPS
RAY
- 2025.12.27
-
優里
東京スカパラダイスオーケストラ
MOS
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
ハシリコミーズ
Mirror,Mirror
ザ・クロマニヨンズ
LEGO BIG MORL
神聖かまってちゃん
the band apart × FRONTIER BACKYARD × ASPARAGUS
"COUNTDOWN JAPAN 25/26"
ExWHYZ
Appare!
RADWIMPS
凛として時雨
- 2025.12.28
-
優里
水曜日のカンパネラ
MONO NO AWARE
LEGO BIG MORL
柄須賀 皇司(the paddles)
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
KenKen
SPRISE
cinema staff
Nikoん
ザ・クロマニヨンズ
"COUNTDOWN JAPAN 25/26"
(sic)boy
YONA YONA WEEKENDERS
DJ後藤まりこ × クリトリック・リス
吉井和哉
Plastic Tree
- 2025.12.29
-
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
KiSS KiSS
"COUNTDOWN JAPAN 25/26"
"fractrec presents『OBSCURE TOWER 2025』"
Devil ANTHEM.
The Biscats
TOKYOてふてふ
- 2025.12.30
-
UVERworld
SIRUP / HY / Chara / 木村カエラ ほか
LiVS
RAY
"COUNTDOWN JAPAN 25/26"
KenKen
Another Diary
- 2025.12.31
-
UVERworld
ビレッジマンズストア / 夜の本気ダンス / THE BOYS&GIRLS / セックスマシーン!! ほか
SOIL&"PIMP"SESSIONS
"COUNTDOWN JAPAN 25/26"
- 2026.01.03
-
NANIMONO
Poppin'Party
- 2026.01.05
-
UNDERWORLD
LiSA
RELEASE INFO
- 2025.12.20
- 2025.12.21
- 2025.12.22
- 2025.12.24
- 2025.12.26
- 2025.12.27
- 2025.12.29
- 2026.01.01
- 2026.01.04
- 2026.01.06
- 2026.01.07
- 2026.01.09
- 2026.01.11
- 2026.01.12
- 2026.01.14
- 2026.01.16
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
ZOCX
Skream! 2025年12月号








