Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

DISC REVIEW

Japanese

2020年06月号掲載

明日の足跡

CASPA

『明日の足跡』

Release Date : 2020-05-13
Label : SCORING POSITION

女性3人組ロック・バンド、CASPAがデビューから4年、セルフ・プロデュースで完成させた1stフル・アルバム。既発曲も含む全13曲は、HAWAIIAN6の安野勇太(Vo/Gt)が全7曲を提供したミニ・アルバム『さよなら世界』でデビューした彼女たちがその後、どんなふうに成長してきたか、その記録でもある。ダイナミックなアンサンブルはよりダイナミックに。また、疾走感だけに頼らず、グルーヴで聴かせる曲やバラードにも取り組んでいる。メンバー自ら作詞作曲を手掛けた7曲からは、安野提供曲とはまた違うCASPA節とも言える魅力も感じられるように。そんな曲の数々をより聴き応えあるものにしているのがメンバー自ら綴った言葉の数々。そこに窺えるこの4年間の葛藤にもぜひ思いを馳せてほしい。(山口 智男)


Related DISC REVIEW

明日の足跡

女性3人組ロック・バンド、CASPAがデビューから4年、セルフ・プロデュースで完成させた1stフル・アルバム。既発曲も含む全13曲は、HAWAIIAN6の安野勇太(Vo/Gt)が全7曲を提供したミニ・アルバム『さよなら世界』でデビューした彼女たちがその後、どんなふうに成長してきたか、その記録でもある。ダイナミックなアンサンブルはよりダイナミックに。また、疾走感だけに頼らず、グルーヴで聴かせる曲やバラードにも取り組んでいる。メンバー自ら作詞作曲を手掛けた7曲からは、安野提供曲とはまた違うCASPA節とも言える魅力も感じられるように。そんな曲の数々をより聴き応えあるものにしているのがメンバー自ら綴った言葉の数々。そこに窺えるこの4年間の葛藤にもぜひ思いを馳せてほしい。(山口 智男)


さよなら世界

4人組ガールズ・ロック・バンド初の全国流通盤となるミニ・アルバム。2015年3月に結成され10月に初ライヴを行ったばかりという初々しさが表れたサウンドをプロデュースしているのは、メンバー全員がファンだったというHAWAIIAN6の安野勇太(Vo/Gt)。作詞/作曲もすべて安野となっている。Track.4「みえない」、Track.5「Goodbye Sayonara」などで聴けるキレの良い演奏とコーラス・ワークが特徴的で、特に「Goodbye Sayonara」のコーラスはボカロ調にも聴こえるのが面白い。"今からでも遅くはないから/未来を変えよう"と歌うTrack.1「The End Of The World」を始め、アルバム・タイトルとは裏腹に、明日なき世代の明日を歌うような希望のあるポジティヴな作品となっている。ライヴ経験を積んで成長するバンド・ストーリーを見せてくれそうだ。(岡本 貴之)