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DISC REVIEW

Japanese

FAKE FUR

バンド・スタイルと弾き語りの両軸で活動するシンガー・ソングライターの1stミニ・アルバム。ハイトーンの中に危うさを秘めたヴォーカルが、バラエティに富む楽曲のテイストを束ねている印象だ。ストレートなギター・ロック調の「光はどっちだ」や、ポップな「ハウリンガール」、アコースティック・バージョンも存在する「巡りの月」は、淡々と進むミディアム・テンポを経て、悲しみに満ちたノイジーなギターが登場する構成に心を揺さぶられる。リード・トラックの「ラピスラズリ」は、四つ打ちというよりポスト・パンク的なビート感とエロティックにも取れる歌詞のバランスがクール。ラストの「キャラメル」はメロディの素朴さとサウンドのラウドさの対比が印象的だ。表裏を感じる1枚。(石角 友香)