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DISC REVIEW

Japanese

青春が過ぎてゆく

ライヴ会場、通販限定盤だった『グッドバイ e.p.』に新曲「はっぴいな日々」(Track.4)と「青春が過ぎてゆく」(Track.5)を加え、かけがえのない青春のひとときを、切なくも甘美で美しい結晶に閉じ込めた『青春が過ぎてゆく』。バンド・サウンドとしても、意欲的に試みや企みを盛り込んだ時期の曲が並び、初の全国流通ミニ・アルバムに相応しい内容となった。ミディアム・テンポで、景色や感情、纏う風や香りも、音と言葉で丹念に描こうとする。細やかなアレンジも、ニューミュージック的な雰囲気漂うメロディで、キャッチーにポップに響かせる、奥行きある音楽になっている。今回のジャケットは、Instagramで見つけた男子高校生が撮ったものだという。青春真っ只中のアングルで撮られた写真もまた、作品の入り口として、心をくすぐる。(吉羽 さおり)