Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

DISC REVIEW

Japanese

2017年01月号掲載

Noah's Ark

ぼくのりりっくのぼうよみ

『Noah's Ark』

Release Date : 2017-01-25
Label : ビクターエンタテインメント

待望の2ndフル・アルバムのテーマは"救い"。聖書のエピソードになぞらえたストーリーが綴られ、"1枚の大きな絵を描くつもりで制作した"という言葉のとおりアルバムのトータル性の美しさはお見事だ。1stよりも音楽的な幅も広がり、カラフル且つさらにジャンルレスに。抽象性の高かった歌詞もテーマゆえか彼にしては明確なものが多く、言葉を立たせたヴォーカリゼーションによってさらにそれが際立っている。音と言葉が自由にたゆたうような歌声はメロディの真髄へと潜っていくようで、Track.8のユーモアとニヒルが融合したアプローチも効果的だ。彼のアーティストとしての手腕が発揮された渾身の1作。曲の持つ瑞々しさと豊かさ、冷やかさや感傷性は、涙の海に溺れるような感覚で切なくも心地いい。(沖 さやこ)


Related DISC REVIEW

Noah's Ark

待望の2ndフル・アルバムのテーマは"救い"。聖書のエピソードになぞらえたストーリーが綴られ、"1枚の大きな絵を描くつもりで制作した"という言葉のとおりアルバムのトータル性の美しさはお見事だ。1stよりも音楽的な幅も広がり、カラフル且つさらにジャンルレスに。抽象性の高かった歌詞もテーマゆえか彼にしては明確なものが多く、言葉を立たせたヴォーカリゼーションによってさらにそれが際立っている。音と言葉が自由にたゆたうような歌声はメロディの真髄へと潜っていくようで、Track.8のユーモアとニヒルが融合したアプローチも効果的だ。彼のアーティストとしての手腕が発揮された渾身の1作。曲の持つ瑞々しさと豊かさ、冷やかさや感傷性は、涙の海に溺れるような感覚で切なくも心地いい。(沖 さやこ)