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DISC REVIEW

Japanese

Daylight

[.que]

『Daylight』

Release Date : 2016-10-12
Label : embrace

晴れやかな高揚感に満ちたヴァイオリンの音色に導かれて、悲しみを浄化していくようなあたたかで眩しいバンド・サウンドと歌とで包んでいく「Farewell」。この曲を録ったとき、曲ができあがったときの手応えから、このミニ・アルバムへと繋がったという。岩田真知(aquarifa)の、朗らかさの中に憂いや悲しみのニュアンスを含んだヴォーカルと、躍動的なバンド感を活かしながら、[.que]として培ってきた細やかに情景を描写しそこにある空気を音で再現していくようなエレクトロニカ・サウンドとを混ぜ合わせて、密度の濃い曲を生み出している。アルバムのタイトルどおり、陽の光の気持ちの良い温度を感じる、ポップで歌心のある7曲が収録された。[.que]の新たな窓を開けた1枚に。(吉羽 さおり)


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Nightfall

『Daylight』と対をなす『Nightfall』。こちらはギターやフルート、ヴァイオリン奏者をゲストに迎え、歌のない、美しい音世界で綴られた作品だ。あの日、あのときに見た景色、記憶の中に眠っている香りや音など、懐かしさの琴線に触れるような曲であり、日常のふとしたシーンも色づけてくれる音楽となっている。心に響く曲でありつつ、音そのものは広いランドスケープを描いてもいる。鳥のさえずりや子供たちの声などの環境音、奥行きのあるピアノの音、心地よい気配を感じさせるエレクトロニカや様々なビート、ソフトな風のように肌に当たるヴァイオリンの音色など、それぞれの音の配置や構成がとても密にデザインされた。とても"見える"音だ。(吉羽 さおり)


Daylight

晴れやかな高揚感に満ちたヴァイオリンの音色に導かれて、悲しみを浄化していくようなあたたかで眩しいバンド・サウンドと歌とで包んでいく「Farewell」。この曲を録ったとき、曲ができあがったときの手応えから、このミニ・アルバムへと繋がったという。岩田真知(aquarifa)の、朗らかさの中に憂いや悲しみのニュアンスを含んだヴォーカルと、躍動的なバンド感を活かしながら、[.que]として培ってきた細やかに情景を描写しそこにある空気を音で再現していくようなエレクトロニカ・サウンドとを混ぜ合わせて、密度の濃い曲を生み出している。アルバムのタイトルどおり、陽の光の気持ちの良い温度を感じる、ポップで歌心のある7曲が収録された。[.que]の新たな窓を開けた1枚に。(吉羽 さおり)