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DISC REVIEW

Japanese

2016年08月号掲載

ローカリズムの夜明け

ペロペロしてやりたいわズ。

『ローカリズムの夜明け』

Release Date : 2016-09-07
Label : apple of my eye

広島発の男女4人組、ペロペロしてやりたいわズ。の1stフル・アルバムがついに完成! しかも"やっと1作目が完成した"と自分たちで言ってしまうほど本気度100パーセント!な今作は、今のペロペロを詰め込んだ1枚。前作よりかなり音が洗練されているうえに、捻くれて尖っていた部分が丸みを帯びたポップスに変化して畳み掛けてくる。JUDY AND MARYを彷彿させるバンド初期作であり未発表曲の「海で会えたら」、"最期まで愛し抜くことはできない"と切なくまっすぐに歌うペロペロ代表曲にして名曲の「暮れる」、ラストには新曲「朝がくるから」で"エブリシングイズオーライ!"と笑顔を見せて今作を締めくくるのも最高だ。"ローカリズム"の向こう側にはいったい何が見えるのか? 今後の成長が楽しみだ。(白崎 未穂)


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ペロペロしてやりたいわ

一聴して新しい感覚を持った世代だな、と思わされた。この"ペロペロしてやりたいわズ。"という広島出身の4人組ロック・バンドは、00年代以降のガレージ・ロック、ポスト・パンク/ニュー・ウェイヴやファンクをべースにした音楽を、2010年代以降のポップ感で描き出す。大森靖子を通過したムカイダー・メイの縦横無尽なヴォーカル・ワーク、あららぎの、時に硬質で時にロマンティックでメロウなギター、ヤマシタ帝国のファンキーなベースと、なおきさんのタイトなドラムにより生み出される生々しいグルーヴにハッとさせられる。ソリッドなギターのカッティングが際立つダンサブルな「Bless you!」で幕を開け、SF的世界観でムカイダーの内面世界が垣間見える「デストロイ・ガール」、独特な軽やかさとファンクネスで魅せられる「high wave」など全6曲を収録。不敵な4人が世に打って出る1枚。(山元 翔一)