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DISC REVIEW

Overseas

2014年02月号掲載

So Long, See You Tomorrow

BOMBAY BICYCLE CLUB

『So Long, See You Tomorrow』

Release Date : 2014-02-26
Label : Hostess Entertainment

UKの天才バンドによる4枚目。デビュー時より何よりも特徴的であった、ヒップホップやR&Bからの影響を色濃く反映したビート感は、エレクトロニクスとバンド・サウンドの融合を見事に果たした前作『A Different Kind Of Fix』を経て、よりヴァリエーション豊かな表情を見せている。シンセやサンプリングを多用した上音も、時に静謐に、時にパワフルに、鮮やかな色彩を描く。とにかく細かな音作りをしているが、すべての音がナチュラルに、グラデーションを描くように重なり合っていく様は、耳にとって最高の快楽。肉体感と浮遊感を同時に鳴らすバランス感覚も絶妙。音の隙間から滴り落ちるメランコリーもたまらない。もう、すべてが圧倒的。THE HORRORSやFRIENDLY FIRESと並んで、今のUKになくてはならないバンドに成長したと思う。大傑作。(天野 史彬)


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Everything Else Has Gone Wrong

3年間の活動休止を経て2019年にシーンへ復帰したロンドン北部出身の4人組インディー・ロック・バンドが、約6年ぶり5枚目となるアルバムをリリースした。ポスト・パンクの影響を受けたギター・ロックに端を発し、静謐なフォークからきらびやかなエレクトロまで、アルバムごとに大胆な変化を見せてきた彼らだが、今回はバンド独自のキャラクターを確立し、全英1位を獲得した前作『So Long, See You Tomorrow』の流れを汲みつつ、より洗練させた音楽性の、まさに復帰作に相応しい内容に。エレクトロニクスとバンド・アンサンブルを巧みに折り重ねた色彩豊かなサウンドと、美メロを紡ぐドリーミーな歌声が生み出すソフトでポップな世界は、何度でも訪れたくなるほどの心地よさだ。(菅谷 透)


So Long, See You Tomorrow

UKの天才バンドによる4枚目。デビュー時より何よりも特徴的であった、ヒップホップやR&Bからの影響を色濃く反映したビート感は、エレクトロニクスとバンド・サウンドの融合を見事に果たした前作『A Different Kind Of Fix』を経て、よりヴァリエーション豊かな表情を見せている。シンセやサンプリングを多用した上音も、時に静謐に、時にパワフルに、鮮やかな色彩を描く。とにかく細かな音作りをしているが、すべての音がナチュラルに、グラデーションを描くように重なり合っていく様は、耳にとって最高の快楽。肉体感と浮遊感を同時に鳴らすバランス感覚も絶妙。音の隙間から滴り落ちるメランコリーもたまらない。もう、すべてが圧倒的。THE HORRORSやFRIENDLY FIRESと並んで、今のUKになくてはならないバンドに成長したと思う。大傑作。(天野 史彬)


I Had The Blues But I Shook Them Loose

平均年齢19歳、CAJUN DANCE PARTYに続く才能として注目を集めるBOMBAY BICYCLE CLUB。THE STROKESもVAMPIRE WEEKENDも通過したまさに今の音であると同時に、THE PIXESやSMASHING PUMPKINS等の90年代USオルタナの影響もハッキリと。多彩なギターの音色、印象的なパターンを刻むドラム、憂いを帯びたメロディ。どれか一つが突出することなく、全体が絶妙のバランス感覚を保っている。音を詰め込みすぎず、隙間を大事にしたアレンジも素晴らしい。いい湯加減のドリーミーさ、レイドバック感も心地よいギター・ロック。個性的なバンドがひしめくUSインディに対する、UKからの一発回答。12月には来日も決定、2009年後半の主役はこいつらか!?(佐々木 健治)



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2009.12.06 @新木場STUDIO COAST