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DISC REVIEW

Japanese

Cry Like a Monster

のあのわ

『Cry Like a Monster』

Release Date : 2013-03-06
Label : SPACE SHOWER MUSIC

4人体制となった音楽団のあのわが2年半ぶりにフル・アルバムをリリース。まず驚かされるのは、今作のTrack.1「Hurry Up!」の強烈な吸引力だ。ENYAやBJORKを彷彿とさせるような幻想的で壮大なナンバーとなっており、リスナーをあっという間に日常空間から引き剥がし、彼らの世界へ引きずり込んでいく。一歩その世界へ足を踏み入れれば、広がるのはリズミカルなポップ・チューンの数々。海遊館のCMに起用され話題となった「バラ色のダンス」を筆頭に昭和歌謡と現代ポップが融合された楽曲が続く。また、中盤にレトロな雰囲気と哀愁を感じる「Core.」が収録されることでアルバム全体がぎゅっと引き締められ、甘くて可愛いだけではないヴォーカルのYukkoの声が堪能できる。(石井 理紗子)


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グラデーション

バンドというよりも“5人組の音楽団”と呼ぶのがまさにふさわしい、のあのわの新作。昨年の11月にはヴォーカル兼チェロのYukkoの大事なチェロが盗難にあってしまうというハプニングもあった(2ヶ月後に奇跡的に本人のもとに戻ってきた!)。今回発表される表題曲のプロデューサーは亀田誠治。星空をイメージさせるイントロ、ドリーミーな浮遊感に包まれた壮大なサウンドと力強くも柔らかいヴォーカルが独自の存在感を放ち、リフレインされる祈りにも似た歌詞にグッと心を持っていかれる。NHK「トップランナー」のテーマ曲にもなっているTrack.2 の「もぐらは鳥になる(English ver.)」で感じたことはYukkoの声を活かすには英語詞の方がいいのでは? ということ。しかし、いろんな可能性を秘めた楽曲たちに早くも次回作を期待。(花塚 寿美礼)


ループ、ループ

2003年に結成された5人組、のあのわのファースト・シングル。2005年頃から、ライヴ活動も本格化し、今年2月には、メジャー・デビューアルバム『夢の在りか』を発表している。ヴォーカルYukkoがチェロを奏でながら、愛らしいラヴ・ソングを歌う本シングルのように、独特の高揚感のあるキャッチーさが彼女達の魅力だろう。J-POPという枠に入るだろうその音楽性に、今の段階では一聴してハッとするような目新しさがあるわけではない。だが、この5人の楽団がこれからどう成長し、どんな音楽を奏でていくのか注目だろう。是非、J-POPという枠組みを更新するような音楽を鳴らしてもらいたい。今年は、ROCK IN JAPAN FES.やRISING SUN ROCK FESTIVALを始め、多くのフェスにも出演が決定している。(佐々木 健治)