Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

DISC REVIEW

Overseas

Graffiti On The Train

STEREOPHONICS

『Graffiti On The Train』

Release Date : 2013-02-27
Label : SMJ

ウェールズ出身のロック・バンド、STEREOPHONICSの8作目のフル・アルバム。とにかく生真面目にキャリアを築いてきたバンドだが、前作までのリリース元であるV2 Recordsから離れ、自身のレーベルであるStylus Recordsを設立しての第1作目ということもあってか、本作は、今までのアグレッシヴさよりも、むしろキャリア相応の渋みと貫禄を感じさせるアルバムに仕上がっている。もちろん、ハード・ロックを主体とし、ブリットポップ的な大仰さも兼ね備えた骨太なサウンドは相変わらず。だが本作では、フォークやソウルも飲み込んだKelly Jonesの多彩なソングライティングが一層の洗練を見せているところが、何より興味深い。常に第一線にいたバンドだが、どこか肩の荷が下りたような清々しさが、そこに宿っている。(天野 史彬)


Related DISC REVIEW

Oochya!

UKを代表するロック・バンドのひとつ、STEREOPHONICS。これまで作品ごとに様々な顔を見せてきた彼らだが、12作目のオリジナル・アルバムとなる今作は、そんな彼らのロックのすべてが盛り込まれていると言っていいかもしれない。初期のグランジ・テイストでスリリングなロックの片鱗が見えるアップテンポな楽曲、そして彼らの根底にあるブリット・ポップのグッド・メロディ、ロックンロール・リヴァイヴァルを経た英国ロックのスピリット、進化し続けてきたロック・シーンの中で揉まれ、身につけてきたタイムレスなポップ・センス。そのすべてがこの1枚に凝縮されている。デビュー・アルバムから25年、駆け抜けてきたSTEREOPHONICSというバンドの芯の強さを感じることができる作品だ。(山本 真由)


Graffiti On The Train

ウェールズ出身のロック・バンド、STEREOPHONICSの8作目のフル・アルバム。とにかく生真面目にキャリアを築いてきたバンドだが、前作までのリリース元であるV2 Recordsから離れ、自身のレーベルであるStylus Recordsを設立しての第1作目ということもあってか、本作は、今までのアグレッシヴさよりも、むしろキャリア相応の渋みと貫禄を感じさせるアルバムに仕上がっている。もちろん、ハード・ロックを主体とし、ブリットポップ的な大仰さも兼ね備えた骨太なサウンドは相変わらず。だが本作では、フォークやソウルも飲み込んだKelly Jonesの多彩なソングライティングが一層の洗練を見せているところが、何より興味深い。常に第一線にいたバンドだが、どこか肩の荷が下りたような清々しさが、そこに宿っている。(天野 史彬)


Keep Calm and Carry On

2008年にベスト・アルバムを発表し、オリジナル・アルバムとしては約3年振りとなSTEREOPHONICSの通算7枚目の新作が届けられた。プロデューサーにKASABIANなどを手掛けるJim Abissを迎え作られた今作は、前作『Pull the Pin』にあった様な、STEREOPHONICS節とも言えるメロディアスな側面を全面に押し出したアルバムだ。力強く大きなスケールで描き出されるバラードやピアノをフィーチャーした瑞々しくアップテンポなナンバーまで今の彼らの充実ぶりを象徴するように響いてくる。テーマは10代の頃の自由と言う様に、今作でSTEREOPHONICSは新たなスタートを切ったようだ。(遠藤 孝行)