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DISC REVIEW

Overseas

Horehound

THE DEAD WEATHER

『Horehound』

Release Date : 2009-07-22
Label : SMJ

WHITE STRIPESのJack WhiteとTHE KILLSのViviを中心とした新プロジェクト、THE DEAD WEATHER。この組み合わせでブルース/サイケ・ガレージをやるって、そんなの悪いわけがないけれど、それにしてもとんでもないことになっている。Jack Whiteという底なしの才能の箍が完全に外れている。音数最小、音量最大なリズム隊が生み出す凶暴な暗黒グルーヴとへヴィに歪み、軋みまくるギター。そして、Viviのダーティでドスの効いたヴォーカルが絡み合い、とぐろを巻く轟音サイケデリック・ガレージ。今が一体何年なのか分からなくなるが、そんなことはおかまいなしに、どこでもないどこかへぶっ飛ばされる異形の轟音ブギ。(佐々木 健治)


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Dodge and Burn

Jack Whiteの70年代ブリティッシュ・ハード・ロック愛が3度炸裂! THE KILLSの女性シンガー、Alison Mosshartらと組んだ4人組が5年ぶりにリリースする3rdアルバムは、7インチ・シングルとしてリリースしてきた4曲のリミックスおよびリマスター・バージョンに新曲8曲を加えた全12曲を収録。ある意味、時代錯誤であることがテーマのひとつだったに違いないが、それを徹底的に追求したからこそ、ヒップホップの影響、エキゾチックなメロディ、レゲエのリズムが絶妙なアクセントとして効いてくるわけだ。ダイナミックなギター・プレイを披露しているDean Fertita(QUEENS OF THE STONE AGE)はもっと注目されてもいい。彼が加えるオルガンの古色蒼然たる音色も雰囲気ものだ。(山口 智男)


Sea of Cowards

あまりにも唐突で、あまりにも衝撃的だったデビュー・アルバム『Horehound』から一年足らず。この4人の才能はどんどん加速していくようだ。凶暴なブルース・ブギは今回も留まることを知らない。図太くうねり、歪むリズムにViviとJack Whiteの鬼気迫るヴォーカリゼーション。うねりを上げるギター。そして、前作以上に際立つオルガンが妖しくも暴力的な輝きを放つ。この原始的なパッションに溢れていながら、とてつもない知性をも感じさせる全11曲、わずか35分。とてもそうは感じられないほどに濃厚で凶暴なロックンロールが全身を掻き乱すが、逆にそれはほとんど一瞬の出来事のようにも感じられる。ロックンロールが持つ刹那的な美しさを体感するのにこれほどピッタリなアルバムはそうそうない。(佐々木 健治)


Horehound

WHITE STRIPESのJack WhiteとTHE KILLSのViviを中心とした新プロジェクト、THE DEAD WEATHER。この組み合わせでブルース/サイケ・ガレージをやるって、そんなの悪いわけがないけれど、それにしてもとんでもないことになっている。Jack Whiteという底なしの才能の箍が完全に外れている。音数最小、音量最大なリズム隊が生み出す凶暴な暗黒グルーヴとへヴィに歪み、軋みまくるギター。そして、Viviのダーティでドスの効いたヴォーカルが絡み合い、とぐろを巻く轟音サイケデリック・ガレージ。今が一体何年なのか分からなくなるが、そんなことはおかまいなしに、どこでもないどこかへぶっ飛ばされる異形の轟音ブギ。(佐々木 健治)