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WRITERS' COLUMN

ライター 沖 さやこの『アブストラクト マイライフ』

ライター 沖 さやこの『アブストラクト マイライフ』

Written by 沖 さやこ
2015.05.19 Updated

去年の秋以降、amazarashiがとても面白いです。私がメール・インタビューをさせていただいたり、原稿を書いたりするようになったのは2013年の春からなのですが、その前まではとにかく謎が多いバンドというイメージが強かったです。ライヴは映像を観ているようだし、メンバーがどんな容姿をしているかもわからない。ライターを始めて3年にも満たなかった当時のわたしは今以上に未熟で、その人の姿が見えない状態で質

ライター 天野 史彬の『ベッドルームひとりぼっち』

ライター 天野 史彬の『ベッドルームひとりぼっち』

Written by 天野 史彬
2015.04.22 Updated

今月は、"日常"と密接に結びついた音楽の話。 Courtney Barnettの『Sometimes I Sit and Think, And Sometimes I Just Sit』、そしてシャムキャッツの『TAKE CARE』。この1週間ほど、この2作品に彩られながら日々を送っている。どちらも素晴らしい作品である。 "心の微振動"――オーストラリアはメルボルンを拠点に活動する女性SSW、Co

ライター 沖 さやこの『アブストラクト マイライフ』

ライター 沖 さやこの『アブストラクト マイライフ』

Written by 沖 さやこ
2015.04.22 Updated

最終少女ひかさ、というバンドをご存知だろうか。札幌出身の5人組で"北の怪物""北海道の最終兵器"なんて異名を持つバンドである。そんな彼らのTOWER RECORDS限定でリリースされたシングル『いぎありわっしょい』を聴いて、完全に打ちのめされてしまった。私はロックは"精神性"でしかないという考え方の人間ゆえ、そんな私にとって彼らの音楽はどんなサウンドでもどうしたってロックなのだ。 結成は2013年

ライター 天野 史彬の『ベッドルームひとりぼっち』

ライター 天野 史彬の『ベッドルームひとりぼっち』

Written by 天野 史彬
2015.03.22 Updated

0.8秒と衝撃。の新曲「ジャスミンの恋人」がとてもいい。彼らが元来持っている叙情的でメロディアスな側面と、ソリッドなビートで躍らせるダンサブルな側面が、とても高い次元で融和している。過剰に泣かせるわけでも過剰に踊らせるわけでもなく、そのぶん、聴く者の生活の中の繊細な心の揺れ動きにそっと寄り添ってくれるような曲だ。アレンジがシンプルになったことで、今まで以上にメロディとビートの輪郭がはっきりと聴こえ

ライター 沖 さやこの『アブストラクト マイライフ』

ライター 沖 さやこの『アブストラクト マイライフ』

Written by 沖 さやこ
2015.03.21 Updated

唐突ですが、みなさんはTwitterやっていますか? ここ3年くらいで、"140字"などTwitterを匂わせる言葉が歌詞に登場することも多かったり、Twitterアカウントを持っていないバンドマンのほうが少ないんじゃないか?というくらい、日本のロック好きにとっては切っても切れない存在になっていると思います。 SNS苦手ちゃんの私もTwitterは結構好きで、よく見ています。それは読者さんと直接や

ライター 天野 史彬の『ベッドルームひとりぼっち』

ライター 天野 史彬の『ベッドルームひとりぼっち』

Written by 天野 史彬
2015.02.17 Updated

1月14日、SEBASTIAN Xが活動休止を発表した。 発表があってから2週間ほど経って、今、この原稿を書いている。本音を言えば、今の自分の気持ちはあまり文章にしたくない。だって僕はまだ、この件について彼らに直接話を聞いていないのだ。バンドが発表したコメントや永原真夏がTumblrに寄せたコメントは読んだものの、彼らの本意を直接確かめない以上、何を書いても空を切るような感覚しか残らないような気が

ライター 沖 さやこの『アブストラクト マイライフ』

ライター 沖 さやこの『アブストラクト マイライフ』

Written by 沖 さやこ
2015.02.16 Updated

みなさんはアコースティック・ライヴ/弾き語りライヴに行ったことはありますか? 弾き語りライヴができるカフェや飲食店がここ3、4年でかなり増え、ラフに楽しめるのも魅力。定期的に弾き語りを行うバンドマンも増えています。わたしは先日、音楽業界の数少ない友人に連れられて、8年振りくらいにアコースティック・ライヴに行きました。場所は新宿LOFT。出演はsleepy.abの成山さんと山内さんによるユニット"成

ライター 天野 史彬の『ベッドルームひとりぼっち』

ライター 天野 史彬の『ベッドルームひとりぼっち』

Written by 天野 史彬
2015.01.23 Updated

人生を変えるのではなく、人生そのものになってしまうような音楽との出会いがある。私の場合は、高校生の頃に初めて銀杏BOYZの『DOOR』を聴いたときとか。あるいは、大学生のころに小沢健二の『LIFE』に打ちのめされた瞬間とか。自分の生をすべて肯定してやりたくなるような、そんな音楽との出会いがある。 あなたはもう、恋する円盤の1stミニ・アルバム『PASTEL』を手に入れただろうか? "恋する円盤"。

ライター 沖 さやこの『アブストラクト マイライフ』

ライター 沖 さやこの『アブストラクト マイライフ』

Written by 沖 さやこ
2015.01.23 Updated

2013年の終わり、残響recordが運営しているCDショップ"残響shop"へ初めて行きました。PARCOから渋谷公会堂へ向かう道から1本入ると、こんな場所が渋谷にもあるんだ、と思うような穏やかでおしゃれな裏通り。残響shopはその一角にありました。 店内はオフホワイトを基調にした落ち着く空間。そのスペースでひときわ存在感を放つのは、残響shop名物の"ブラインド試聴"。試聴用のCDがすべてナン

ライター 天野 史彬の『ベッドルームひとりぼっち』

ライター 天野 史彬の『ベッドルームひとりぼっち』

Written by 天野 史彬
2014.12.17 Updated

今月の大森靖子インタビューは自分にとってとても大きな出来事だった。インタビューと言っても、彼女の発言に対して、私はほとんど頷くことしかできなかったのだけど。取材が決まったのも、『洗脳』の音源が届いたのも取材日の前日だった、という言い訳は意味を成さないだろう。『洗脳』をもっと聴き込んで臨んでも、きっと私には頷くことしかできなかっただろうな、と思う。そのぐらい、大森靖子というアーティストは自分自身を理