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カナダ発ソフト・ポップ/ロック・バンド TOPS、ニュー・アルバム『Bury The Key』8/22リリース。先行シングル3曲が公開中

2025.07.08 16:40

カナダ発ソフト・ポップ/ロック・バンド TOPS、ニュー・アルバム『Bury The Key』8/22リリース。先行シングル3曲が公開中

カナダ モントリオール出身の4人組ソフト・ポップ/ロック・バンド TOPSが、名門レーベル"Ghostly International"と契約し、2020年の『I Feel Alive』以来となる通算5作目のニュー・アルバム『Bury The Key』を8月22日にリリースする。
 
時代を超越した音楽を生み出し、即時性と深みを巧みに融合させるスタイルをみせている彼等がGhostly Internationalと契約しリリースするニュー・アルバム『Bury the Key』。常に洗練され、紛れもなくメロディック・クラフトの達人でありながら、進化を恐れず、時にはよりダークなトーンに挑戦し続ける彼等のこのアルバムは、かつて封印した感情と向き合い、幸福、快楽主義、そして自己破壊の間で揺れ動く様を描いている。架空の人物が登場することが多い一方で、輝きとグルーヴ感に溢れたセルフ・プロデュースによる楽曲は、親密さ(バンド内外)、有害な行動、薬物使用、そして終末的な恐怖といった個人的な観察から生まれているとのこと。レコーディングが始まると、彼等は変化に気づき、より積極的になり、冗談めかして"邪悪なTOPS"と名付けたとJane Penny(Vo)は言う。"私たちはいつも、カナダ風に言えば、甘ったるいとか、ナイーヴとか、フレンドリーとか思われているけど、今回は周りの世界を真に表現するという挑戦をしたんだ"。迫り来る時代と、歳月を経て得た明晰さというレンズを通して、TOPSは『Bury The Key』でより邪悪なディスコの領域へと足を踏み入れ、彼等のソフト・フォーカスなソフィスティ・ポップに鋭いエッジを与えている。
 
同作より先行シングルとして、「Falling On My Sword」、「Chlorine」、「ICU2」がミュージック・ビデオと共に公開されているので、ぜひチェックしてほしい。
 

TOPS - Falling on my Sword (Official Video)
 

TOPS - Chlorine
 

TOPS - ICU2 (Official Video)
 
2023年の冬に曲作りが始まり、Jane PennyとDavid Carriere(Gt)はデモに取り組み、その夏にはバンドのスタジオでゆるやかな共同セッションを重ねていき、発展させていくことになったとのこと。スタジオの雰囲気は、1970年代の税務署を彷彿とさせるようなものだったようで、様々なペルソナやキャラクターが形作られていった。シンセサイザーを主体とした「Wheels At Night」では、Janeは当初、未亡人("ここには私の服の隣にあなたの服以外何も残っていない")をイメージしていたが、その後、より普遍的な喪失感へと展開させ、最終的には自分自身と向き合い、孤独の苦しみを歌った別れの曲へと昇華させた。Davidのギター・ラインがブリッジを彩り、語り手が私たちを孤独な道へと連れ出す。「ICU2」はピュアないちゃつきを湛えた曲で、JaneとMarta Cikojevic(Key)の遊び心のあるやり取りから生まれた、TOPSの定番アップテンポ・ナンバーだ。しかし、グルーヴの奥底にはクラブ・シーンが隠れており鏡の迷宮を暗示している。"まるで悪ふざけのようで、幻想的で、暗闇の中で何かを探しているところを捕まえられたような"とJaneは言い、1969年の映画"真夜中のカーボーイ"(Midnight Cowboy)のパーティー・シーンに見られるアート・ハウス風サ​​イケデリックを想起させる。
 
アルバムが進むにつれて、邪悪な『Bury The Key』の影はより鮮明になる。中盤の「Annihilation」がまさにヒール・ターンと言えるだろう。この曲は非伝統的な試みから生まれたという。Riley Fleck(Dr)はドラムから曲を組み立てるという課題に挑み、その結果バンドは高速ハイハット、フィルイン、そして四つ打ちのビートのフィールドを築き上げた。坂本龍一とSinead O'Connorの死後まもなく書かれたこの曲は、徐々に消え去りつつある文化的神話("偉大な男も女も皆死ぬ、友よ")へのオマージュであり、洗練された未来的なコーラスはYMOを彷彿とさせる。超絶技巧を凝らした「Falling On My Sword」は、アレンジの視点からDavidのハードコア音楽への関心を表現しているが、"最終的には自分たちのスタイルで演奏した"と彼は語る。"私たちは常に変化や再発明という考えに抵抗してきた"とJaneは語る。"でも、自分たちのサウンドの限界を押し広げ、これまでに作ったことのない何かに挑戦したかった。もっとハードにやりたかったんだ"。歌詞は、私たちをしばしば満たされないままにしてしまう社会規範や大人の制度の追求に疑問を投げかけている。
 
アルバムの中心となるのは「Chlorine」という"空虚な愛"のバラードで、毒素、化学物質に満ちたウォーター・パークの懐かしさ、不健康なバーの夜の安らぎを交錯させる。"成長過程での感情の幅、私たちが経験する事柄、自分を満たす方法が、同時に私たちを破壊する要因にもなるかもしれない"とJaneは説明する。この考えの重みは、『Bury The Key』全体に感じられる。このアルバムは、荒削りから磨き上げられた多面的なアルバムだ。痛みと喜び、そして生きていること、そして現代を代表するバンドの1つであることの複雑な喜びに根ざしている。


 
▼リリース情報
TOPS
ニュー・アルバム
『Bury The Key』
ARTPL-240.jpg
2025.08.22 ON SALE
[PLANCHA / Ghostly International]
ARTPL-240/¥2,420(税込)※予定
※解説/歌詞/対訳付き
 
1. Stars Come After You
2. Wheels At Night
3. ICU2
4. Outstanding In The Rain
5. Annihilation
6. Falling On My Sword
7. Call You Back
8. Chlorine
9. Mean Streak
10. Your Ride
11. Standing At The Edge Of Fire
12. Paper House
 
予約はこちら
「Falling On My Sword」配信はこちら
「Chlorine」配信はこちら
「ICU2」配信はこちら


 
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