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英国を代表するロック・バンド PORCUPINE TREE、12年ぶりのアルバム『Closure/Continuation』詳細発表。第2弾の新曲「Of The New Day」配信スタート

2022.03.09 17:55

英国を代表するロック・バンド PORCUPINE TREE、12年ぶりのアルバム『Closure/Continuation』詳細発表。第2弾の新曲「Of The New Day」配信スタート

PORCUPINE TREEが、2009年の『The Incident』以来となるアルバム『Closure/Continuation』の詳細を発表。同作は2022年6月24日にソニーミュージック(ミュージック・フォー・ネイションズ)からリリース予定。通常盤には7曲、デラックス盤には10曲が収録される。
 
また、アルバムから第2弾の新曲「Of The New Day」の配信がスタート。先に発表されたヨーロッパ・ツアーに加え、アメリカとカナダを回る大規模ツアーも発表された。
 

Porcupine Tree - Of The New Day (Official Lyric Video)
 
PORCUPINE TREEが活動停止期間に入った2010年、ドナルド・トランプはクイズ番組の司会だった。Spotifyはまだ招待制の段階にあり、世界の大半はかなり予測可能な軸で回っていた。その時点で彼ら史上最高の成功を収めたアルバムと最大規模のヘッドライン公演を終えてシーンから身を引くと、作詞を担当するフロントマンのSteven Wilsonが曲の中で鮮やかに描いていた郊外のホラー・ストーリーやディストピア的悪夢は安全に手の届かないところに行ったものに思われた。それらは現実には起こり得そうもないはずのダークなファンタジーだった。彼らは見事なまでの異常さを保っていた。
 
時は流れて2022年。デマゴーグ、腐敗、病気、パラノイア、ポスト真実という終わりのないネガティヴ・スパイラルが続き、日々のニュースがWilsonの歌詞を完全に現実化した状態に似てきた。PORCUPINE TREEが2021年暮れに突然活動再開を発表したあと、現役に戻るのに適切な時機ではあった。
 
『Closure/Continuation』はPORCUPINE TREEにとって11作目のスタジオ・アルバム。この作品は過去10年の間に密かに散発的に録音され、ツアー活動が奪われてしまった2020年~21年の間に完成された。この時期が反映されている本作の歌詞は、「Herd Culling」の不吉なオープニングのフレーズ"息子よ 今すぐライフルを取ってきなさい/何かが庭にいる気がする(Son, go fetch the rifle now/I think there's something in the yard)"や、独裁者たちの名前を点呼のように挙げて注意を惹く「Rats Return」のコーダ(終結部)、はたまた「Walk The Plank」の主人公が楽天的に波に身を任せる様子など、不穏かつ多くの場合は不安気でもある。
 
これらの言葉が乗っている音楽が完璧な背景を提供していることが役立っている。アルバムの冒頭から数秒間、雷のように轟く激しいベース・ラインが迷宮のように入り組んだ「Harridan」の到来を告げるところから、すさまじい勢いで旋回するクロージング曲「Chimera's Wreck」までの間には、エレクトロニックに徹した音の土台が原動力となる「Walk The Plank」や、夢見心地な響きが豪華な音の渦へと移行していく「Dignity」がある。本作はイギリス有数の革新性と影響力の大きさを誇るバンドの、見事かつタイムリーな復帰作だ。スコールのようなノイズとよく伸びる哀愁たっぷりのメロディを同じくらい擁する先進的なロック・ミュージックが、無数のエレクトロニックなフィルターを通じて送り込まれてくるアルバムなのだ。
 
『Closure/Continuation』からの第2弾の新曲「Of The New Day」は日本時間2022年3月9日、各プラットフォームで配信リリースされた。美しくたゆまない響きに土台が築かれ、その後強烈なインストゥルメンタルの過熱状態へとシフトするこの曲は、超自然的なメロディを生み出すこのバンドの才覚を魅せつける第1弾の「Harridan」と好対照である。

 
■「Of The New Day」について、Steven Wilsonのコメント
「Of The New Day」は暗闇から浮上して再生する歌なんだ。一見シンプルに聞こえるから、PORCUPINE TREEのバラードとしては非典型的だとすぐにわかる。でもそのうち小節の長さが絶えず変わり続けていることに気付くんだ。通常の4/4拍子から3/4拍子、5/4拍子、6/4拍子、11/4拍子という感じでどこにも安住しない。これはポーキュパイン・ツリーが時々とてもうまくやれることなんだ。理知的というか数学的に近い基本的なアイデアから始まるんだけど、まったく自然で聴きやすいものに仕上がる。いかにもそのために気を利かせているとか、音楽性よりテクニックを優先しているとか、そういう風に聞こえていないことを少なくとも願うよ。特にそういうタイプの曲作りに狙いを定めていない限りはね。

 

▼リリース情報
PORCUPINE TREE
ニュー・アルバム
『Closure/Continuation』
Porcupine_Tree_cc.jpg
2022.06.24 ON SALE
 
1. Harridan
2. Of The New Day
3. Rats Return
4. Dignity
5. Herd Culling
6. Walk The Plank
7. Chimera's Wreck
 

■オーディオ・マニア向け限定盤デラックスLP:12インチ・スリップケース・ボックス入り
45回転透明12インチ・アナログ盤3枚組に9曲を収録。追加トラックとして「Never Have」と「Population Three」を収録
 
■オーディオ・マニア向け限定盤デラックスCD:12インチ・スリップケース・ボックス入り
通常盤CD、2枚目のディスクに追加トラックとして「Population Three」、「Never Have」、「Love In The Past Tense」、アルバムのインストゥルメンタルを収録。
Blu-rayディスクには5.1ドルビー・アトモス、ハイレゾ・オーディオ、さらに長編かつ特別なアート・ブック付き
 
Porcupine_Tree_otnd.jpg
■「Of The New Day」先行配信はこちら

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