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JAMIROQUAI、「Virtual Insanity」リリース25周年記念しMVの4Kリマスター版公開。同曲収録アルバム『Travelling Without Moving』が限定イエロー・カラー・ヴァイナルで12/17発売
2021.09.10 12:40
2010年代に登場した新世代のシティ・ポップ・アーティスト群に多大な影響を与えることになる洗練された音楽性、斬新で印象的なミュージック・ビデオ、先見性と鋭い洞察力に満ちたメッセージなどが話題を呼び、世界中でヒットを記録したJAMIROQUAIの「Virtual Insanity」。そのリリース25周年を記念して、ミュージック・ビデオの4Kリマスター版が公開となった。
Jamiroquai - Virtual Insanity (Official 4K Video)
JAMIROQUAIのヴォーカル/フロントマンのJay Kayが"動く床"と戯れるように歌い踊り、強烈なインパクトを放ったこのミュージック・ビデオは、1997年の"MTV Video Music Awards"において、最優秀ビデオ賞、最優秀特殊効果賞、ブレイクスルー・ビデオ(大躍進ビデオ作品)賞など4部門を受賞している。
このビデオに登場する"動く床"は、実際には床が動いているのではなく、現場の撮影スタッフが30人がかりで壁を押し、人力で壁全体を動かしながら撮影したもの。当時最先端のCG技術を駆使して制作したものではなく、実にアナログな手法で撮影された作品が最優秀特殊効果賞を受賞したという事実も実に興味深い。そんなアナログなビデオが、今回はまさしくデジタル技術を駆使し、Jay Kayの表情も、あの小さなキモかわいいお友達(虫)もくっきりの4Kリマスター版として生まれ変わった。ちなみにあの虫はダイオウグソクムシという、ダンゴムシやフナムシの仲間とのこと。
また、同曲を収録した3rdアルバム『Travelling Without Moving』が、限定イエロー・カラー・ヴァイナルの180g重量盤(2枚組)で、12月17日にリリースされることも明らかになった。
このエディションのアナログ盤は、2021年仕様にジャケット・デザインをアップデートし、フロントマンにして制作の要でもあるJay Kayの書き下ろしライナーノーツを掲載。さらに「Cosmic Girl」のDIMITRI FROM PARISリミックス・ラジオ・エディットが収録される。この音源はDIMITRI FROM PARIS自身のレーベル、レディ・レコーズ(Le-Edits Records)からのごく少数のフィジカル版が入手可能だったもの。またパッケージには、アルバムのダウンロード・コードも含まれる。
1996年にオリジナル盤がリリースされた『Travelling Without Moving』は、JAMIROQUAIのアルバムの中でも最も人気があり、現時点における800万枚以上のセールス(日本国内だけでも150万枚以上のセールス)は、ファンク・アルバムとしては史上最高の売り上げ枚数とされている。時代を超える魅力を放つこの名作には「Virtual Insanity」や「Cosmic Girl」といった影響力の大きなヒット曲がフィーチャーされている。中でも前者の爆発的なヒットによりこのバンドは世界的な成功へと飛躍し、イギリスで最も重要且つ国際的な成功を収めたバンドのひとつとしての地位を確固たるものにした。
彼らが本作を作るためにスタジオ入りしてから25年以上が経った今、楽曲が放つインスピレーションやメッセージは今も真実であり続け、今日さらに大きな意味を持つようになったと言える。インターネットの黎明期、ソーシャル・メディアが社会に広がる10年前、そしてスマートフォンがまだSF映画の中のものだった時代に書かれたアルバムであることを鑑みるに、「Virtual Insanity」の"未来はVirtual Insanity / 僕らはいつだって支配されてるんだ / 歪んだ新しい技術への欲望に / 今では音さえも消えてしまった / もはや地下で暮らしているのだから"と歌うコーラス(サビ)は実に琴線に触れる。
当時話題になった"ヴァーチャル・リアリティ"という言葉をもじり、未来は"ヴァーチャル・インサニティ(狂気じみたヴァーチャルな世界)"と歌ったJay Kayは、洞察力に満ちた書き下ろしのライナーノーツで、"今の世界は変わってしまった。...恐ろしい軍のAIマシン、イカれた億万長者たち、巨大テクノロジー企業が運営しているかのような気がする世界。この先どのくらいこの調子で進むのか僕には分からない。多くの意味で後退しているような気がするし、人類があと1,000年もつ気がしないんだ。人口は過多だし、森や海は完全に破壊されてしまったし、天然資源もあんなに無駄にして兵器の燃料にしてしまった。暴君のような堕落したリーダーたちの、意味のないうわべだけの行為のためにね"と言及。そして、"つまるところ、僕たちがみんなただ「動かずに旅をしている(トラベリング・ウィズアウト・ムービング)」 だけだってことは間違いない"とまとめた。
JAMIROQUAIのサウンドは今も紛れもなくユニークであり、彼らはDua Lipa、THUNDERCAT、J DILLA、MADLIB、JUSTICE、TYLER, THE CREATOR、Calvin Harrisといった現代のアーティストたちに変わらず絶大な影響を与え続けている。
▼リリース情報
JAMIROQUAI
コレクターズ限定イエローカラー・ヴァイナル
『Travelling Without Moving』
2021.12.17 ON SALE
1943990509-1(輸入盤のみ)
※コレクターズ限定イエローカラー・ヴァイナル180g重量盤(2枚組)
[SIDE A]
1. Virtual Insanity
2. Cosmic Girl
3. Use the Force
4. Everyday
[SIDE B]
1. Alright
2. High Times
3. Drifting Along
4. Didjerama
[SIDE C]
1. Didjital Vibrations
2. Travelling Without Moving
3. You Are My Love
4. Spend a Lifetime
[SIDE D]
1. Do You Know Where You're Coming From?
2. Funktion (Ruff Mix)
3. Cosmic Girl (Dimitri From Paris Remix Radio Edit)
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